記録的な酷暑もようやく去り、芸術の秋を迎えようとしています。近江八幡では、旧市街に残る古い町家を舞台にした現代アートの国際芸術祭 BIWAKOビエンナーレ (琵琶湖ビエンナーレ、びわこビエンナーレ、BIWAKO Biennnale)が9月15日から始まります。近江八幡は近年観光で訪れる方も多いですが、町屋の魅力とアートを一緒に楽しむことはできますので、機会があるなら是非足を運んで欲しい、お薦めの催しです。
目次
「BIWAKOビエンナーレ」って何?
BIWAKOビエンナーレとは
以下、公式ホームページから抜粋・要約させていただきます。
概要
国内外のアーティストを滋賀県に招待して隔年開催される現代アートの国際芸術祭。ビエンナーレとはイタリア語で隔年開催の意味。
会場の中心は近江八幡の旧市街に残る江戸期から続く町屋であり、放置され空き家になって使われなくなっていたのを、地域住民と日本全国から集まる有志たちの協力で清掃・修繕して展示会場とし、国内外より集まる約65組のアーティスト達が、各々の空間と一体となった作品を展示する。
歴史と思い
2001年トリエンナーレ(3年に一度開催)でスタートし、2012年以降ビエンナーレ(2年に一度開催)となって今年で8回目の開催となる。行政や企業主導によるイベントではないことに特徴がある。
海外生活の長い中田洋子(総合ディレクター)が、合間に帰国したとき憂いを覚えたのが、日本の「風土」の喪失だった。その土地が本来持つ風土を大切にしたうえで、新たな「異国の風」をとりいれることで、本当の意味での「発展」を遂げることができると考えて主催団体NPO法人エナジーフィールドを立ち上げた。
今年(2018年)の開催予定
今年の催し概要
BIWAKOビエンナーレ2018 きざし~BEYOND
国内外から選りすぐりのアーティスト約70名が結集し、それぞれの空間そのものを自らの作品へと昇華させていきます。BIWAKOビエンナーレは、彼らによって奏でられる壮大なシンフォニー。今回のテーマ “きざし” に込められる思いが、皆さまの胸に響きわたり、魂を揺さぶるものとなりますよう渾身の力を注いで取り組みます。
開催期間
2018年9/15(土)~11/11(日)火曜日定休
通常展示
10時~17時 旧市街の12の会場にて
ナイトツアー
毎週末を予定 訪問会場は代表的な2~3会場
夜の闇に沈んだ会場で見る作品たちは、その陰影をより際立たせ、新たな魅力を発揮します。アーティスト、作品、建物を知り尽くしたBIWAKOビエンナーレスタッフと共に日中とは違う魅力をご堪能できます。
開催地
滋賀県近江八幡市の旧市街を中心にした地域
JR近江八幡駅より近江鉄道バス 6番乗り場「長命寺・国民休暇村」行き → 「大杉町八幡山ロープウェイ口」下車(乗車時間約7分)(駅から徒歩で30分程度)
チケット
一般2200円(前売り2000円)、学生(高校生以上)1500円(前売り1300円)
プレBIWAKOビエンナーレ2018
今回初の試みで、マニラ市とパリ市で開催されました。
公式ホームページ
詳細は下記主催者の公式ホームページをご覧ください。
過去開催時の作品について
公式ホームページで紹介
過去の作品紹介の冊子がPDF化されていて、公式ホームページから見ることができます。
個人撮影によるBIWAKOビエンナーレ2014の作品紹介
私は2014年に初めて見に行きました。この時撮影したものは、次の記事で紹介しています。
個人撮影によるBIWAKOビエンナーレ2016の作品紹介
続く2016年(前回)も見に行き、撮影したものを以下の記事で紹介をしています。
是非現地で見てほしい
この催しの魅力は、上記紹介した公式ホームページや私の過去記事を見ていただければわかると思いますが、現実に作品の前に立つともっともっと素晴らしいです。
例えば下記は、頭書の写真の作品を動画で撮ったものです。
このように、通常の平面的展示作品だけでなく、立体、動き、音場、光の演出、時間の移ろいなどの演出が凝っていて臨場でこその素晴らしさがあるのです。また、現代アートが古い町家を背景として映える姿も現場でこそ味わえるものでしょう。
是非一度BIWAKOビエンナーレにご足労あれ。