長過ぎる靴紐(くつひも)を短くする

写真は普段使っている作業靴ですが、見ての通り紐が長すぎて自分で踏んづけて解けるなど不便に感じていました。今回、熱収縮チューブを使って先端部を処理する方法を使い短くしました。

靴紐を短くする

靴紐の先端留めをネットで売っている

紐を切る場合、切った先をどう処理するかが課題です。切ったあとほつれず、靴の穴に通しやすい事が必要です。アマゾンで靴紐 先端止めで検索するとたくさん出てきます。

熱収縮チューブで先を処理するか、筒状の金具で締め付けるかの2タイプがあるようです。

手持ちの熱収縮チューブで試す

手持ちに熱収縮チューブがありますので試すことにしました。

熱収縮チューブ(ヒシチューブ)

熱収縮チューブ

熱収縮チューブは三菱樹脂の商品名であるヒシチューブとも呼ばれ、ホームセンターやカーショップでも売っています。私は電線の接続部分の保護カバーとしてよく使い、右の写真が手持ちのものです。

  • 収縮温度
    右の商品は60~100度ですが、75℃~115℃などいろいろあります。
  • 収縮率
    右の商品は2:1で、これが一般的ですが、3:1や4:1もあります。

加熱の方法には以下のようなものがあります

  • ドライヤーまたはヒートガン
  • ハンダゴテを近づける
  • アイロンで転がす
  • ライターの炎を近づける
  • 熱湯に浸ける

靴ひもに通す

元の靴紐の先留め部分は真円ではなく扁平で、直径3.1~2.5mmぐらいです。

手持ちの内径3mmの熱収縮チューブに先留め部分が丁度通りましたが、次の紐の太い部分で抵抗がありそれ以上通しにくい。先留め部分は約20mmあるが、熱収縮チューブをこれよりやや短めに切って先がチューブから出るようにすると、先を引っ張ってチューブを進める事ができました。(下写真)

更に次のようにもっと中まで通しました。

熱収縮させる

ヒートガン

ここで熱を加えて収縮させてみます。

加熱する道具として、右写真のヒートガンを使用しました。ドライヤーの強力型です。

私はこれをMonotaROで買いましたが、アマゾンには各種のヒートガンがあります。

しばらく加熱すると紐を締め付けるように収縮して下のようになりました

先の比較

下写真は切って先端部を比較したところです。

下は元の状態、上が今回熱収縮チューブで処理したもの

できた熱収縮チューブの先留めは、外径3.1mmとやや太めです。硬さは元より少し柔らかいのですが、紐を靴の穴に十分通せます。これなら実用になります。

本番の加工

手持ちの熱収縮チューブで実用になることがわかったので、本番として紐を短くします。

準備
  • 切るのは片端か、両端を決める
    片方だけだと手間が半分ですが、両端の先留めに違いがでます。
    今回は作業靴だし、同じ黒色で目立たないので片方で切ることにしました。
  • 切る長さを決める
    結びやすい長さを検討した結果、25cmカットすることに決めました。
作業
  1. 切る方の端を靴から十分に出す
  2. 熱収縮チューブを20mm弱に切る
  3. 熱収縮チューブを靴紐に通し、切る位置の奥側まで移動する
  4. 熱収縮チューブを加熱して収縮させる
  5. 余分な紐を熱収縮チューブの端で切る
  6. 両端の長さが同じになるよう調整して靴に付ける

もう片方の靴についても同様に行います。

出来上がり

下はでき上がった靴を履いて紐を結んだ様子です。

バッチリです。\(^▽^)/ もっと早くすればよかった。

コツ

靴や紐によって違ってくると思いますが、熱収縮チューブの選択が大事です。

  • 靴紐の先留めが通る範囲で、できるだけ細いサイズを選ぶ
    太過ぎると縮んでもしっかり止まらず抜けてしまいます。
  • 収縮率が高いチューブが望ましい
    私は手持ちの2:1のものを使いましたが、できれば3:1や4:1を選んだほうが良いでしょう。
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