キッチンシンクで「シンクキャディー」というスタイリッシュなスポンジ入れを使っています。吸盤とアームで固定するタイプですが、我が家の設置条件には合わず時間が経つと落ちてしまうので、固定用アダプタを作りました。
シンクキャディーとは
シンプルヒューマンの製品
アメリカの生活雑貨ブランド・シンプルヒューマン(単純人間? ^_^;)のシンク用収納ボックス シンクキャディー KT1116 (amazon)(写真右)のデザインが気にいって使っています。同じステンレス製のシンクにマッチしてすっきりとします。
正面から見て左側のふくらんでいるところにはブラシ、右側はスポンジを入れるようになっています。写真はブラシ入れの底を折りたたんだ状態ですが、長い柄のブラシに合わせて4cmほど伸ばすこともできます。
右図は上から見たところで、底は穴が空いたメッシュになっていて、水分が下に落ちる構造になっているのがわかります。
2つに区切られたスポンジケースは取り出しやすいように高さを変えてあり、使い分けができます。
右図は裏面ですが、4つの吸盤があるほか、固定用のアーム(商品説明ではワイヤーと呼んでいる)があります。アームは取り外せ、高さも2段階に設定できます。
安いシンク用収納トレイなどは、吸盤に水分がつき度々ずれ落ちてイライラしてしまいますが、これは吸盤が4つもある上、固定アームで下にずれるのを防ぐよう考えられています。
設置場所の課題
シンクの側面に取り付ける設計ですが、実際設置となると下記の課題があります。
- 4つの吸盤に対応した平面が必要
曲面だと吸盤がつかないし、もしタイルだと4つともうまく当たるのか。 - 固定用アームが乗るスペース(奥行き50mm程度)が必要
シンクの奥の幅が少ないとアームが当たる。 - 体積でスペースを占有する
これが意外と問題で、洗い場のスペースが狭くなるのが私はいやです。 - 高さが低いと水をかぶりやすい
シンク内ですから低い位置ほど水をかぶることが多く、ぬめりが発生し易くなります
大きく深いシンクでかつ2.の固定用アームをかけるスペースがあるときは良いでしょうが、我が家の場合、シンク肩の奥行きが25mmしかなくシンクの正面奥には取り付けられません。
我が家の現状の設置法
それに、シンクが狭くなるのと、水で濡れるのもいやだったので、右の写真のようにシンク上の高い位置に設置しています。
吸盤はタイルに当てていますが、タイルが一枚しかないので上下2個だとはみ出ます。それでアームの下に木片を入れて高さを調整して、下側の吸盤がタイルに当たるようにしています。
しかし、吸盤式はある程度時間が経過すると外れるものです。外れたら付け直して何とか3年半ほど使ってきましたが、最近はしょっちゅう外れるようになってしまい、根本的な解決を迫られた次第です。
考えたアイデアは、木片を単なるスペーサーではなく固定用アダプタとする方法です。以下、そのアダプタを作成します。
シンクキャディー固定用アダプタを作る
切り出し
材料はツーバイフォーの端材を使いました。写真は切り出しているところです。
今回は2ピース式にしました。小さい方は、約5mmの薄い小片ですが、テーブルソーを使えば難なく切れました。
整形
切り出した木材の表面・端面・角を、カンナ・電動サンダー・サンドペーパー等を使い削って形を整形し、表面を滑らかにします。
角を落として丸みを付けると優しさが出て見栄えが良くなります。
接着
右写真は、木工ボンドを塗って、クランプで固定しているところです。
乾いたらサンドペーパーで、接着剤他の汚れを取って綺麗にします。
塗装
水がかかりやすい所ですから塗装が必要です。アダプタの底に立てたネジ釘で万力に固定して、スプレーニスで塗装しました。
季節が寒いせいか塗った面がつぶつぶになりましたので筆でならしました。それと今回、との粉を省略し使わなかったのが悪いのか、乾燥しても光沢が出ません。重ね塗りが必要と判断しました。
ニスは乾くのが遅いので、2回目の作業は丸1日以上乾燥させる必要がありますが、待ち切れなくて半日でペーパーがけをしたら案の定、表面が汚れてしまいました。しまった、汚れを取ろうとキッチンペーパーで拭いたら 、あら不思議、拭いたところがピカピカ光沢が出たではありませんか。
それで、全体をキッチンペーパーで磨いたら、写真のように光沢が出ました。こういう手が有ったんですね。
このまま完全に乾くまで放置して塗装完了です。
固定アダプタを使ってシンクキャディーを設置
アダプタの棚板への取付には両面テープを使います。具体的には下記のようにして設置しまいた。
- できたアダプタの底に両面テープを貼り付ける
- アダプタにシンクキャディーのアームを引っ掛けた状態で目的の位置に置いて、両面テープを圧着すると同時に吸盤をタイルに押しつける
結果、下の写真のようになります。
下側吸盤が丁度良い位置に当たるように木片の厚みを設計していますので、アームとあわせてしっかり固定されます。上側吸盤はもう必要ないので外しました。
手入れ等でシンクキャディーを取り外す時は、吸盤の吸着を外して上に持ち上げます。
この後、3年半分の垢がついていたのを掃除して、最終設置した状況が頭初の写真です。