先の記事で書いたようにシンク(流し台)周りのオールステンレス化の一環で排水口のゴミ受けとカバーを探したのですが、市販のものはサイズが合わないのです。この記事はそれに対処した記録です。
【追記】その後に行った2つの改善について追記しました。(2018年4月4日)
目次
市販のものはサイズが合わない
我家で使用しているのは、30年以上前のナショナル(現パナソニック)製のシステムキッチンです。
先の記事
で排水口を改善しようとゴミ受けかごとプレート(カバー)を買ったのですが、うまく合わないのです。どうも我家のものは今の標準と寸法が違うようです。
買ったもの
排水口水切りの購入サイトの評価を見ると、たまにサイズが合わないと嘆く方がおられましたが、余ほど特殊なシンクを使っているのだなと思っていました。(^_^;)アセアセ…
排水口の直径が135mmタイプならなんとかなるだろうと余り深く考えず、結局前の記事でも紹介したとおり、次の各2種類の水切りかごとプレート買いましたが、我が家のシンク排水口に合いませんでした。
水切りかご
①銅製網タイプ
購入先:カラサワ社製 純銅と18-8ステンレスを編み込んだ抗菌ハイスイネットミニバスケット(大)楽天
ツバの直径:144mm
②百均のステンレスかご
購入先:百均(ダイソー)
ツバの直径:134mm
かご部分の直径:115mm
排水口プレート
①孔開きタイプのステンレス目皿
購入先: 「メール便・送料無料」★☆SP-201 流し用ステンレス目皿 伸晃 |1605NFTM(楽天)
直径:144mm
②半月孔タイプ
購入先:カラサワ 18-8ステンレス DX排水口キャップ防臭カバー付き(楽天)
ツバの直径:145mm
下のリング直径:133mm
構造を調査
遅きに失した感じではありますが、寸法を調査しました。
現在の標準タイプのシンクの場合
右図は 排水口 菊割れゴム SP-204K(amazon)から拝借したものですが、一般的なシンクの排水口の寸法関係です。
拡大図に着目すると、水切りかごのツバが嵌る部分の直径は135mmで、その上に直径145mmの排水口プレート用のスペースがあり、2段構造になっています。
我家のシンク排水口の寸法
次に我家のシンクを実測してみました。結果、上図の拡大図に相当するのが右図のようになりました。
直径145mmの部分は、シンクの底がほぼ平になるところであり
- 通常厚みのある排水プレートがはまる部分は140mmしかない。
→厚みのある145mm用プレートは入らない - 135mmの下の部分に水切りかごを受け止める段差がない
→134mmの水切りかごが落ちる
これで合わない理由がはっきりしました。
おそらく公称寸法は同じ145/135サイズなんでしょうけど、排水プレートや水切りかごが合わなきゃ意味ないじゃん。ヾ(`ω´*)ノ”ケシカラン
加工して対応する
市販品そのままでは合わないので、加工して対応することを検討しました。
水切りかご(ゴミ受け)
我家のシンクの寸法では、ツバの直径は138~139mmが理想です。
百均のゴミ受けツバを広げる
購入した水切りかごのつばの直径は134mmで落ち込んでしまいます。
対策としてつばの折り返しになっている部分を金槌で叩いて伸ばしてみました。
それが右図の赤丸部分なのですが1mm程度しか伸びず、不十分でした。
次の手段としては、ドーナツ状の輪ッカを作ってツバの直径を大きくするのが正攻法でしょうが、作るのが難しそうです。
排水溝にリングを取り付け
購入したものの不要になる網タイプの水切りをみていると、そのツバ部分を利用することを思いつきました。
- この水切りの網を取り除いてリング部分だけにする
- かみ合わせになっているリングをほどき、直径を140mmまで小さくする
- これを排水口の140mmの部分にはめ込む
右は排水口に嵌め込んだ様子です。内径は約123mmになりましたが、水切りかごは115mmほどですので余裕で入ります。
ピッタリ! だが水はけが悪い
百均の水切りかごをセットしてみると、右のようにピッタリで、もう水切りかごが下に落ちたりしません。
ただ、試しに使って見ると、洗い桶の水を一気に流すと水はけが悪いことがわかりました。
中心の孔は直径7mmで他は3mm強の孔ですが、写真で見てわかるように、専門用語で言う「開口率」が小さいです。
開口率を上げる
- 各孔を拡大
- 一部孔を追加
の加工をしました。
できたものを嵌めたのが右の写真で、開口率が大きく改善されました。孔の大きいのはフィルタを併用するので問題ありません。
これで水はけの問題が解決しました。
(ただし、不織布フィルタを使うとその分は水はけが遅くなります)
排水プレート(排水口蓋)
納まりを改善
排水口の直径140mmに対し排水プレートの下側の直径が133mmなので、遊びが大きく中央に落ち着かないのを改善します。
右のように、水中用エポキシパテを3箇所に貼り付けて遊びをなくしました。
これでピッタリと嵌るようになりました。
(後でわかった反省点として、3箇所ではたまに傾くことがあり、6箇所ぐらいにすべきでした。機会をみて増やそうと思います)
これで「購入したアイテムが排水口の寸法に合わない」のに対処する改造が完了しました。
その後の改善【2018年4月4日追記】
排水プレートのエポキシパテが取れた
上記排水プレートのエポキシパテは取れてしまいました。接着剤系は長期耐久性がなくだめですね。
それで今度はネジ止めで行いました。下はその材料加工が終わり組み立て準備ができたところです。
排水プレートには周囲4箇所に3.1φの穴を開けています。その右は3.1φの穴を開けた厚さ2mm長さ20mm幅8mmのアルミ板です。その右はM3のビスとナットです。
下が組み立てたところです
不織布フィルタをリングにセットする
最初は不織布フィルタは水切りかご(上記のたくさん穴を開けたもの)にセットしていましたが、上記落下防止リングにセットするほうが良いことに気づきました。流した生ゴミをたくさん溜められるからです。
右図は落下防止リングですが、これに不織布フィルタをセットしてはめ込み、その上に水切りかごを置きます。
水切りかごはなくても良さそうですが、大きな生ゴミやスプーンなどが下に落ちるのを防げるのです。
不織布フィルタの代わりにストッキングタイプを使ってみた【2020年6月1日追記】
不織布フィルタはフィルタの目が細かいので、珈琲の粉やぬか漬けの糠を流すと目に詰まりやすくフィルタの交換頻度が多くなります。それで百均でストッキングタイプを購入して使ってみたところ、詰まりが改善され交換頻度が減りました。
しかしよく考えて見ると、詰まらない分は下水に流しているわけです。公共下水なら問題ないでしょうが、わが家のように公共下水がきていないためそのまま河川に放流している場合は少しでもきれいにしないとまずいと思い直し、結局不織布に戻しました。
コメント
こんにちは。排水溝に合う籠がなくて困っててたどり着きました。
質問があります。
排水溝にリングを取り付けの
「かみ合わせになっているリングをほどき」はどのようにされたのでしょうか。同じ商品を買って網の部分は外せたのですがリングの噛み合わせを解くことができず、、、
よければ方法を教えてもらえないでしょうか。
訪問ありがとうございます。
質問の件、リングの写真を記事中に追記しておきましたが、どのようにかみ合わせを解いたかは、あまり良く覚えていなくてごめんなさい。
おそらく細いドライバーで無理やり広げたのではないかと思います。
どうしても解けない場合は切って長さを短くする方法はどうでしょうか。端がつながっていない状態でも十分用を足すのではないかと思います。
いずれにしても指先などを怪我しないよう注意してやってくださいね。
返信頂いてたのにすみません
その後なんとか上手くいって、快適な水回り生活でした。素晴らしい記事をありがとうございました。
蓋自体は菊割れゴムを使っていたのですがそれが壊れてどうしようかなとぐぐってたら改めてこのサイトに辿り着き、ステンレス排水プレートの導入を検討し始めました笑
メーカー正規品の菊割れゴムはパナソニックに問い合わせると売ってるには売ってたのですが1800円+送料500円ほどかかるので。
とりあえず神記事でしたありがとうございました。
サイズの合わないものを一つ一つ丁寧に補正されていて、素晴らしいですね。
我が家の排水口も140mmで市販のカゴが合わずに困っていたのですが、流し台のメーカー(ナショナル→パナソニック)を頼りにネットで検索していたら。
ゴミカゴUSという139mmの製品(https://sumai.panasonic.jp/parts/products/detail/6464)に行き当たりました。
品番を頼りにネットショップで購入し取り付けたところ、ピッタリでした。
30年前の流し台に合う水切りカゴが見つかって、気持ち良いです。
ご参考までに・・・・・。
申し訳ありません。
ゴミカゴU ステン https://sumai.panasonic.jp/parts/products/detail/5766
という製品の間違いでした。
お詫びして、訂正します。
情報ありがとうございます。
底が開くタイプですね。下水道が完備している方には有用だと思います。
当方は下水道が来ていないないので、排水をできるだけきれいにするため不織布のフィルタを使っています。