彼岸が近づき、ようやく涼しくなりましたが、今年の夏は雨が多くてジメジメした日が続きましたね。
幸い当地では大雨による被害は無かったのですが、我が家では昨年の水害でダメになって新調した畳に、写真のようにカビが生えてきました。その対処の記録と畳のメンテナンスについて調べた結果をまとめておきます。
新しい畳にカビが生えてきた
畳を新調
昨年9月の台風18号で床上まで浸水し、畳が全部ダメになりました。 年末になってようやく客間の畳を新調しました。日本製の中ぐらいのグレードです。
畳屋さんは、「新しい畳には青い色を保つため海の泥が付いています。そのままだと靴下に泥がつくので、使用前に一度乾拭きしてください」と言って帰りました。
数日後、早速客を迎えることになり、娘が乾拭きしてくれました。
気がつくと畳にカビが
冬を越し5月になって、同居家族が多いときに使っていたたくさんある布団を整理することを思いつき、押し入れなどからたくさんの布団を出して畳の上に積み上げましたが、整理がつかずやる気が失せてそのまま置いていました。
8月になってふと気がつくと写真のように畳にカビがたくさん!( ̄▽ ̄;)!!ガーン
そう言われると梅雨の頃、一部残っている古い畳はそれほどでもないのに新しい畳がやけにじめじめした感じだとは思っていました。ー_ー’後の祭り
カビを取る
掃除機がけ
- まず布団などを移動します。と言っても部屋中カビで踏み入れない状態ですので、まず通路を確保するように掃除を進め、次第に物を運び出しました
- 掃除機は丁寧に畳の筋目に沿うようにかけました。カビはかなりましになりましたが、十分には取れません。
拭き掃除
掃除機で残ったカビを取るために拭き掃除をします。
雑巾ではなく、床掃除用ウエットタイプのお掃除シートを使いました。
「フローリング用水拭きぞうきんがけシート wetタイプ」です。イオンやアルコールなどの成分が除菌・消毒の役目をしてカビを防いでくれる期待からです。アルコールなど揮発成分があると比較的早く乾燥もします。写真の製品は100円均一で買った30枚入りです。
2つ折りにすると手のひらよりやや大きく、拭き取りに丁度良いサイズです。シート一枚で裏表で4面を利用し、畳一枚を拭けました。 一旦綺麗になっても、2・3日経ってみると汚れが見え、3回繰り返し拭いてようやく完全に綺麗になりました。(^。^;)ホッ
今回処置したのは合計15畳ですがシートは2袋で足りました。 拭いた後は乾燥させますが、含まれる揮発成分の効果でしょう、水拭きより乾きが早い気がしました。
カビ以外の処置
カビは綺麗になりましたが、右の写真のように色むらが出てしまい、拭いても取れません。 衝立や布団を置いていた所が日焼けが遅れて、青く残っているのです。(≧▽≦;)アチャ これは当面あきらめて、時間経過で日焼けが進んで徐々に差が小さくなるのを待つしかありません。
布団は下のほうにものはカビがつきました。シーツを剥がして布団を日干したり、不要なものを区分したりして整理が進みました。
畳の手入れ法のまとめ
新畳は泥染め加工がしてある
畳表は自然のままでは、顧客に納入するまで青く保つのは難しいはずです。それで真新しさを出すため青い泥で色づけしているのですが、商売上仕方がない処置でしょう。
この泥を十分に除去しないと、我が家のように湿度の高い季節に湿気を吸ってカビが生えたりするわけです。
「女房と畳は新しい方が・・・」なんて言いますが、最初が肝心なのも共通?でしょうか。 以下、畳替え直後と普段の手入れの方法についてまとめてみました。
畳替え直後の手入れ
- 使用前に掃除機をかけ、きつく絞った濡れ雑巾で2~3度拭き掃除をする
乾拭きでは泥が十分取れません。
拭きムラがあると、色ムラのように見える事がありますが使用しているうちに消えます - へりの部分は最後にきれいな雑巾で拭く
- 拭いたあとは風通しを良くして乾燥させる
- 新畳は畳自体が湿気を含みやすいので、部屋に湿気がこもらないよう注意する。
- 畳表はゆっくり焼いた方がいい色に焼けるので窓からの外光の直射を避け、障子やカーテン越しで優しく光を当てる
物を置いておくと部分焼けになりますので注意します。
普段の手入れ
- 掃除機を畳の目に沿ってゆっくりかける
目に見えないカビの胞子やダニの繁殖の予防に効果があります。 - 普段のお手入れでは水拭きは出来るだけ避け、空気の乾燥しているときに堅く絞った雑巾で拭く。
拭いた後は風通しを良くして乾燥させます。 - 室内に湿気がこもるとカビ、ダニの発生原因になりますので、十分な換気を行う
特に梅雨の季節は注意です。除湿機、扇風機等の使用しても良いです。 - 日差しが強い時間帯は障子やカーテンを閉めることにより日焼けを防ぐ
畳表のいい状態が長く保てます。 - 畳の上に敷物を敷くのはダニ等の繁殖の原因になりやすいので出来るだけ避ける
どうしても必要な場合、定期的に敷物をめくって掃除をすることが重要です。