下記記事で紹介したように、もう直ぐ9月15日に2018年のBIWAKOビエンナーレ(琵琶湖ビエンナーレ・びわこビエンナーレ、BIWAKO Biennnale)が始まります。
遅きに失する感がありますが、ここでは2016年開催時に私が撮影したものを紹介します。BIWAKOビエンナーレの魅力が伝われば幸いです。
目次
BIWAKOビエンナーレ2016
BIWAKOビエンナーレとは
町を現代アートで彩りたいと、国内外のアーティストを滋賀県に招待して隔年開催される現代アートの国際芸術祭。古い町屋の魅力とアートを一緒に楽しむことができます。
下記記事に書いたように2014年に初めて見学して感動しました。
ビエンナーレとはイタリア語で隔年開催という意味ですが、今年も開催準備が進んでいるようで大変楽しみです。
BIWAKOビエンナーレ2016 開催概略
2001年よりスタートし、「BIWAKOビエンナーレ2016」は7回目の開催です。
テーマ:見果てぬ夢~Eternal Dream
開催期間:2016年9/17(土)~11/6(日)木曜日休場
開催地:滋賀県近江八幡市の旧市街中心
展示会場:近江八幡の旧市街に残る江戸期から続く日本家屋
- まちや倶楽部
- 旧扇吉もろみ倉
- 尾賀商店
- 喜多七右衛門邸倉
- 喜多七右衛門邸
- カネ吉別邸
- 遠久邑八幡堀
- 旧中村邸
- 八幡山展望館
- 村雲御所瑞龍寺門跡
主催:NPO法人 エナジーフィールド、総合ディレクター:中田洋子
地方応援FAAVO ふるさとクラウドファンディング 実施
私はこの時初めてFAAVOなるものを知ったのですが、FAAVOでビエンナーレへの寄付が募集されました。下記がその時の記録です。
作品の掲載の仕方について
私が撮影したものを掲載するにあたって少し説明します。
公式HPのアーカイブに沿って掲載
公式HPに過去開催時のアーカイブが掲載されていて、2016年分はこのPDFファイルです。
それで、ここでは違う角度の写真や動画を、公式アーカイブを補完するような形で掲載します。両方参照していただくとわかりやすいでしょう。
掲載順序はアーカイブと同じく展示場ブループごとに分け、順序も同じにしました。
できるだけ大きいサイズで作品を味わう
やはり大きいサイズだと魅力が伝わりやすいです。
この記事では画像サイズを大きくしています
写真のザイズは1600✕1200画素を基本にしています。画面上の写真をクリックすると画面の大きさに合わせて拡大される仕組みになっています。左右の矢印で写真だけを続けて見ることもできます。
動画のサイズはフルHD(1920✕1080画素)で、YouTubeに上げたものを埋め込んでいます。
画面の小さいノートパソコンで画像を大きく表示する方法
しかしノートパソコンなど画面が小さい(画素数が少ない)場合は写真が却って縮小される場合があります。その場合は右クリックのメニューで[別タブで開く]を選択すると別タブで大きく表示されます。更にF11キーを押すと全画面表示になります。全画面の解除はもう一度F11キーを押します。但し、この場合は連続して見ることはできません。(以上はOSがwindowsの場合です)
BIWAKOビエンナーレ2016の作品紹介
では作品を見ていきましょう。表記は以下のようにしました。
作者、「テーマ」、制作年度(2016年は省略)
材料
<作品A>
<作品B>
1 まちや倶楽部
村井 賢治「深くに咲く花」
銅
まちや倶楽部は宿泊もできるように建物の一部が改装されました。これはそのロフト部を利用した展示です。
南村 遊「勝手に進化」
石膏/銅
この部屋は以前のままですので、古い畳や家具が雰囲気を出して作品を際立てています。
内田 望「kagerou」 2010年
鉄/真鍮
元酒造場の広くて高い空間を使った展示です。
ミラノデザインズ Milano Designs 大内 洋子 + 大内 美樹/草木 義博/塩見 篤史/曽和 治好/玉井 恵里子/福嶋 秀子/和紙来歩
ここも酒造場の倉庫を改装した部屋です。個々の作品の良さは現場でないと伝わりにくいですね。
熊瀬 紀子 + 熊澤 桂子「海の行方」
鉄/宙吹きガラス
狭い通路を使った展示ですが、色彩が実にきれいです。天井の魚の骨が怪しげな雰囲気も出しています。
青木 美歌「Still」
ガラス
壁に酒造場時代の遺物が残っているスペースを利用した作品。怪しげな科学者の実験室みたいですが、光が綺麗です。
中田 耕平「All you need, you already have」「Seed to canvas」
棉/ミクストメディア ミクストメディア
度會 保浩「eagduru」
ガラス
光と影が綺麗です。
南野 馨「Untitled 1103」2012年
陶土/ボルト
田中 誠人「青のパラドックス」
水/木材/アクリル/鉄/ライト/モーター
水面に電球がさしかかるところが、光の輪が広がり特にきれいです。
最初に光源があり、その光を長い水槽の中を延々と導くという実験装置のような作品。最終端では下のように見えます。
あわ屋「あわいに眠る」
植物/マルチトラックサウンドインターフェイス/霧発生装置
「るろうに剣心」の撮影にも使われた蔵を使った作品で、下記の動画は先の記事で紹介しました。
下はもうひとつのアプローチで撮影した動画です。
2 旧扇吉もろみ倉 / 3 尾賀商店 /4 喜多七右衛門邸倉
Gabriela Morawetz 「夢のクロノロジー」
ビデオインスタレーション/パフォーマンス
プロジェクタ映像と物体の影を合成した作品。心地よい夢を見ているようで、私はゆったりと20分ほど鑑賞しました。
淺野 健一 「武神一号機」 2010年
檜
行ったときは動いていませんでしたが、からくり人形風のアートです。
circle side「microcosm」
麻/塩化ビニル/プロジェクター/PC
5 喜多七右衛門邸
Leonardo Pellegatta 「アークと鶴と亀」
ライトボックス/プロジェクター/スピーカー/DVDプレーヤー
高さがありますが、屋根裏の物置部屋です。壁への映写以外にも、木箱にも上から見ると映写されています。
光と影のコントラスト。手熊手が懐かしい。
山田 浩之「つち大根無人販売所」 2010年
陶土/木/プラスチック
地面にも大根が.. ユーモアのある作品。
南野 馨「Untitled 1001」 2010年
陶土/ボルト
6 カネ吉別邸
市川 平「コンディショナル・パラダイス」
ミクストメディア
聞こえているのはナイトツアーのガイドさんの説明です。本来もっと高くできるのですが、会場の高さ制限で2段だけの構成になっているとのことです。
池原 悠太「幻視」
アクリル/透明シート
この作品は動きはないのですが、写真では分かりづらいので動画で撮影しました。
(作者、タイトル不明)
この作品は公式アーカイブには記載されていないので、わからないいのですが、前の作品と同一シリーズかもしれません。
庭 (作者、タイトル不明)
夜間ライトアップされたカネ吉邸の庭に作られた作品。ナイトツアーで撮影しました。公式アーカイブには記載がありません。
「UNICORN IN CAPTIVITY」 2007-2011年
石膏/針金/竹ひご/粘土
奥中 章人「相互・世界・共振」
Laurent Fort「光錬金術」
ポリカーボネート/LED
石村 まなみ「untitled」
ボンド/カバーガラス/テグス
7 遠久邑八幡堀 / 8 旧中村邸 / 9 八幡山展望館 / 10 村雲御所瑞龍寺門跡
田中 哲也 「輝器」
羽太 広海 + 羽太 祐子 「Particles of sound」
寒冷紗
知らない子供たちですが、いい実演してくれました。
田辺 磨由子 「灰屋の語らい」
古い家具の方に魅力を感じてしまいます。
三木 サチコ 「みえないくらい大きなものと、みえないくらい小さなものについて」
奇異でおどろおどろしい雰囲気の作品。古い町家があいますね。近代的な美術館に展示されていたら全然違う感じになるでしょう。
作品紹介は以上です。急いで作成しましたので、あとでもっと紹介したい作品が見つかれば追加します。