三重県菰野(こもの)町にある尾高山(標高533m)と、その麓にある尾高観音に行ってきました。
御在所岳に登ろうと出かけたが
今年から始めた登山、6月の中旬、御在所岳(ございしょだけ、標高1212m)にロープウエイを利用して登る予定で出かけました
ところが現地に着いてみると、定期メンテナンスでロープウエイが運行休止ではありませんか(≧▽≦;) 実は過去には強風で運休だったこともあり、私はこのロープウエイに嫌われているようです。
徒歩で登ることも考えましたが、初心者がベテランの同行無しで1200m級に挑戦するのはまだ無理だと思い諦め、代わりに、近くの三重県菰野(こもの)町にある尾高山(標高533m)に登ることにしたわけです。
尾高山登山
尾高山は鈴鹿山脈の釈迦ヶ岳から東南東に延びる尾根上に位置し、山麓には三重県民の森や尾高観音があり、東海自然歩道が通っている 。尾高山ウォーキングコースとして複数の登山コースが整備され、山頂には鉄製の展望台があり、鈴鹿山脈、養老山地、伊勢湾及び知多半島などが望める。
実際登ってみると登山道がよく整備されており、片道一時間程度と初心者に丁度良い高さで、良い汗をかきました。当日は天気も晴れわたり、写真のように山頂からの眺めが最高でした。
尾高観音
尾高山の麓、登山道の入り口に尾高観音があります。
尾高観音参道
駐車場から登山道入り口に向かう途中、尾高観音の参道を通ります。頭初の写真や下の写真のように樹齢300年の檜が両側に高くそびえ、参道の奥には六角堂が見えます。凛(りん)とした静観に包みこまれる雰囲気が実にいいです。
六角堂
長く続く参道を進むと、正面に周辺の木立の自然と一体となった古いお堂がありました。写真のように、六角形の建築美が見事なお堂です。
六角堂の基壇は六角形で花崗岩の切石積み。堂は文化12(1815)年の築で屋根の頂部に六角の露盤に請花付きの宝珠が乗っている。堂前の石燈籠は天和2(1682)年建立。
参拝のため石段を上りお堂に近づくと、下の写真のようにお堂の扉に鍵がいくつもかけられていた。
まあ出来心で盗まれるのは防げるだろうが、近頃の泥棒は荒っぽいので扉を壊されてしまうのではないだろうか。
尾高観音の由緒
中世においては尾高山引接寺(いんじょうじ)という伊勢西国三十三観音の25番札所で、天台宗もしくは熊野信仰の混交で杉谷村にある26番札所の慈眼寺とともに杉谷寺と総称されておおいに栄えたが、永禄11(1568)年信長の伊勢侵攻で兵火にあい、衰亡した。
明治5年に住職無住であったため廃寺の令がでたが、明治20年杉谷村の村民により慈眼寺として再興され、その奥の院として六角堂は守られてきた。
本尊は5尺8寸(1.7m)の等身大の木彫り千手観音立像で、聖徳太子の作と伝わる。もし真実なら超国宝級だが、貴重なものに間違いなく、上記の厳重な鍵はそのためだろう。
伊勢西国三十三所観音霊場
古くからお伊勢参りとともに多くの人々が訪ねる由緒ある観音霊場です。
伊勢国安濃津の僧、道源が開創したと伝わり、その年代は不詳だが、平安時代前期には小野篁(802年-853年)が『伊勢三十三所巡拝記』を記していることから、少なくとも千年以上の歴史がある。公式HPは以下。