私は珈琲が好きで、毎朝、豆から挽いて珈琲を煎れ、ゆっくり楽しみます。世の中にはインスタント珈琲でも味に大差ないとこだわらない方がいますが、私には信じられません。
この記事では手挽き珈琲ミルを始め、私がドリップ珈琲(エスプレッソは別途記事にする予定)を入れるときに使っている、お手ごろ価格でパーフォーマンスに優れた道具を紹介します。
目次
美味しい珈琲を手軽にローコストで楽しみたい
購入する珈琲豆の形態によるスタイル分類
珈琲豆を買ってくるときは、生豆、ロースト豆、粉のいずれかであり、一般的に珈琲を自分で煎れて楽しむスタイルは
- 挽いた粉の珈琲を買ってくる
- 店で買った豆を挽いてもらう
- 焙煎した豆を買って自分で挽く
- 生豆を自分で焙煎する
の段階があるとおもいます。
保存性は 生豆>ロースト豆>粉 の順でよく、美味しい珈琲には新鮮な豆が大切ですから、段階が進むほど高いパーフォーマンス(美味しさ/コスト)が期待できます。が、煎れるときの手間はかかります。
特に、豆を家で挽くと粉よりずっと豊かな香りが楽しめます。小型の手挽きミルが売られているのて手軽で効果が大きいです。
私の今のスタイル
私は焙煎はちょっと敷居が高いので、ローストした珈琲豆を買います。(上記現在3.の段階)具体的にいうと、
- 専用の袋入りの焙煎した豆をネットで購入
- 袋の口を開けたら気密容器に入れて保存
- 煎れる直前に豆を挽く
- ドリップ、カプチーノ、カフェラテ、エスプレッソのいずれかで煎れる
ドリップ以外はデロンギのエスプレッソマシンを使用しています。
珈琲豆のコスト
専門店などで売っている高級な珈琲豆は結構高価ですね。珈琲は粉で買うより豆で買うほうが保存が利くので量を買うことができます。ネットで豆をまとめ買いするとずいぶん単価を安くできます。
この前私が買ったのは右のもので、安いですが少し苦めでカプチーノ向きです。この店では注文を受けてから焙煎(ロースト)してくれるので、新鮮な豆が手に入ります。
例えば焙煎した豆が1kg 2,000円とすれば、一杯に必要な量を10gぐらいですから、一杯あたりの豆代は20円になります。珈琲代だけで言えば喫茶店はおろかコンビニ珈琲よりもずっと安いです。
購入したロースト豆の保管
美味しい珈琲のためには、できるだけ新鮮な状態を保った豆を使用することです。そのためにどうすればよいか
前提として新鮮な豆を購入すること
焙煎し経ての豆を購入します。生豆から焙煎すると劣化が始まるからです。
ただし、焙煎直後は豆からガスが発生するので注意が必要です。袋にはガス抜きが付いています。
保存中の劣化要因と対策
大抵の食品に共通ですが、下記の劣化要因とその対策が上げられます。
- 酸素(酸化)
気密性の高い入れ物に保存。脱酸素剤を併用すればなお良い - 湿度(湿気)
気密性の高い入れ物に保存。除湿剤を併用すればなお良い。
冷蔵庫に入れる場合は、出したときに容器に露が付くので内部に入らないよう注意 - 温度(高温)
涼しい場所に保管、冷蔵すればなお良い。 - 光(紫外線、可視光線)
上記3つに比較して影響は軽いと思う。暗いところに保管。
劣化を防ぐ珈琲豆の保存法
前記を考慮して私が考えた、まとめ買いしたコーヒー豆を劣化少なく保存しておく方法は以下の通りです。
- 購入した袋から小分けして保存する
容器の蓋の開閉に伴ない外気が進入するので、その機会を少なくする - 気密性の高い容器に入れる
ただし豆からのガス放出に注意。購入後しばらくは袋のまま保存するか、対策した容器を使用。除湿剤や脱酸素剤併用すればなお良し。 - 冷暗所に保管
透明容器は扉付きの戸棚に。冷蔵庫に入れる場合は出したときの結露に注意。
つまり、購入後ガスがある程度治まったら気密容器に小分けし、すぐ使うものは戸棚に、残りは冷蔵庫に入れるのがベストと考えます。
保存に使う気密容器
金属やガラス容器は冷蔵庫から出したとき結露しやすいので、冷蔵庫で保管するときは結露しにくいプラケース が良いでしょう。
透明容器でも戸棚や冷蔵庫に入れておけば光の影響はありません。
私は右リンクの「スクリュートップキーパー」という商品を使っています。きっちり密閉できて気密性に優れ、中身も見えます。500cc深型のサイズは小分けするのに丁度良い大きさです。
豆を挽くときに使う道具
手挽き珈琲ミル
私が使っている珈琲ミルは、E-PRANCEの手挽き珈琲ミル(右リンク)です。私が買ったときは1,480円でした。
スタイリッシュでお手ごろ価格
なので人気です。
発売当初はハンドルが壊れ易いなどの問題があったようですが、今は改善されています。
使い方
使うときは、頭初の写真のようにバラバラの状態から始めます。
受け容器に本体を差込み、上から豆を入れます。蓋をしてハンドル(取っ手)をはめ込むと右写真のようになります。
次に豆を挽くのですが、片手で丸い筒をすべらないように持ち、もう一方の手でハンドルを回転します。
両手に少し力が要りますし、時間も一人前をエスプレッソ用に細かく挽くと90秒程かかりますが、手の運動になると思えば苦にはなりません。
一度に挽ける量は30g(ドリップで3人前)までです。
中挽き、細挽きなどの挽き具合は、本体底にあるネジで調節できます。
粉は底の受け容器に溜まります。本体を取り外した受け容器にエスプレッソの皿をあてがい、そのままひっくり返すと、粉を簡単に移せます。
分解と掃除
掃除するときは下のように分解できます。グラインダーのブレード(刃)はセラミックです。
販売店は一週間に一度程度の掃除を推奨しています。
本来掃除用のブラシが付属しているのですが、私が買ったものにはありませんでした。百均で買った絵筆を試したら丁度良かったので使っています。
欠点は、引く具合の設定に関して二つの使いにくさ
1.挽いているうちに設定値がくるう
Amazonの評価でそんな苦情が無いので私だけかもしれませんが、挽いているうちに粉が粗くなるのです。原因は調整用ナットが設定位置から動いてしまうためでした。
対策として、写真のように別のナットを追加してダブルナットにして締め、動かないよう対策しています。
⇒原因がわかりました【2017.9.2追記】
内刃型ワッシャーという部品を紛失していたのが原因でした。
2.設定の目安になる目盛りが無い
私はエスプレッソ用の極細とドリップ用の中挽きを使い分けたいのですが、挽き具合の目安になる目盛りはありません。ネジの見え方で判断するぐらいです。
例えば、ドリップで何回か煎れて最適点を見つけても、次にエスプレッソで使うとその設定位置がわからなくなるのです。
安いものだし、2個買ってそれぞれ専用の調整に固定すればよいのですが…
⇒自分で目盛りを追加しました【2017.9.2追記】
3.耐久性が無い【2017.9.2追記】
使用期間一年弱で、ミルを固定する樹脂製部品が割れて挽けなくなりました。
⇒自分で修理しました。
上記3つの⇒の項目については、下記記事に詳細を書きましたので参照ください。
珈琲メジャースコップ
珈琲豆を保存容器からミルに移すときに使います。
すりきり一杯でドリップ珈琲標準の10gぐらいになります。エスプレッソでは7~8g程度ですのでやや少なめにします。
このスコップの形は、容器に入った豆をすくい易いだけでではありません。
写真のように、上記筒型ミルの狭い口にこぼさずに入れることができます。
ドリップに使う用具
電動ドリップをやめ、手で煎れることにした
以前はエスプレッソとドリップの両方できる電動珈琲メーカー(デバイススタイルのハイブリッド珈琲メーカー HA-W90S、HA-120)を使っていましたが、少し前に壊れました。それでエスプレッソ専用のデロンギのマシンに買い換え、ドリップは手で煎れることにしました。喫茶店などではドリップは大抵手で煎れているように、手で入れたほうが美味しいだろうというわけです。
ドリップポット
はじめ普通のヤカン等で試してみましたが、うまく湯をコントロールして注ぐことはできませんでした。やはり、注ぎ口が細くて長い曲線になっている珈琲専用のドリップポットが必要と認識しました。
それで、我が家はガスを使っていませんのでIHで沸かせるタイプを選択して購入しました。(右リンク)
右が届いたポットです。
確かにヤカンよりやりやすいですが、細い湯量で注ぐには慣れが必要です。
最適湯温
美味しい煎れ方を調査していると、珈琲ドリップに最適な湯温は85~90度℃と言うことなのです。それで私はこのポットで直接沸かすのではなく、電気ポットで沸騰させたお湯を、このジャーに移しています。すると丁度良い湯温になります。
ドリッパーと珈琲サーバー
ドリッパー
布フィルタや金属フィルターもありますが、紙フィルタとそれ用のドリッパーの組み合わせが、出しガラをそのまま捨てられるので後始末が楽です。
私は右のカリタの三つ孔式ドリッパーを使っています。
2~4人用ですが一人分でも煎れられます。
サーバー
一人前だったらドリッパーをコップに直接置いてドリップしても良いのですが、やはり、どれくらいの量が溜まったか見えるガラス製サーバーが欲しいです。量がわかる目盛りが必須です。
私は右とほぼ同等品をニトリで買いましたが、珈琲と紅茶用にそれぞれ目盛りがあります。
美味しいドリップの煎れ方
手で入れてみて電動珈琲メーカーより格段に美味しく煎れることができることがわかりました。ただし煎れかたのコツがあり、ネットで検索すればたくさんの情報があります。
人により個性がありますが、大体の共通するポイントは以下のようです
- サーバー、カップを暖めておく
- 紙フィルタを折ってサーバーにセットする
- 中挽きの粉を出来上がりのコーヒーに合わせた最適な量を入れる。プロの名人はその日の天気によっても量を調節するとか。
- 最適な温度(85~90℃)の湯を準備する
- 最初、少量の湯で粉全体を濡らしたあと、30~40秒ほど蒸らす
- お湯を中心から「の」の字を書くように渦巻き状に注ぐ。粉から泡が出てふくらむが、周辺のフィルタに届く寸前で止め、フィルタ際の粉の壁を崩さないこと。
- 予定の量がサーバーに溜まるまで、お湯注ぎを繰り返す
- 最後は、完全に滴下するのを待たず少し残った状態でサーバーから外します。
- 暖めておいたカップに注ぎ分けて完了です。
最初はコツがつかめず失敗するときもあります。濃すぎて苦いときはお湯で薄め(ブラックの場合)、ぬるいときは電子レンジでチンすれば良いのです。