タイル壁に棚受けをネジ固定する

完成

壁に棚などを固定するとき、壁が木質なら木ネジを使えばよいのですが、タイルやコンクリのような硬質壁の場合はちょっと困ります。接着剤や両面テープという方法もありますが、長期信頼性の面からやはりネジ固定したいものです。

今回、棚の受け桟をタイル壁にネジ止め固定する工事をしたので紹介します。

【追記】トイレットペーパーホルダーの工事を追加しました。(2016/8/17)

タイル壁にネジくぎで取り付ける方法

タイル壁など釘やネジが利かないときは、吸盤式や両面テープが簡易ですが、時間が経つとどうしても取れてきます。接着剤は取り外した後が汚いので好みではありません。それに水がかかる場所(今回はかかりませんが)では信頼性が落ちます。

硬質壁にねじくぎで固定する方法がある

こういうときはアンカープラグを使う方法があります。硬いタイルやコンクリに孔を空ける必要がありますが、ねじくぎで固定できます。壁に空けた下孔にアンカープラグを打ち込むことにより、ねじが利くようになるのです。

アンカープラグの種類

各メーカーからいろいろなタイプのアンカープラグが販売されていますが、今回のような目的にはカールプラグと呼ばれるものが適しており、大抵のホームセンターにあります。材質により2種類あります。

  • 樹脂プラグ(プラカール)
    コストが安く効率が良いが業者向き。曲がり易く、強度が取りにくい。
  • 鉛プラグ(カールプラグ)
    コンクリートプラグ昔からある合理的なスクリューアンカー。多少手間はかかるが確実。今回はこれを使います。
    (参考リンク:カール プラグ(鉛製プラグ)/ネジNo1.com

最寄りのホームセンターに行ったら、右のコンクリートプラグという名称のものがありました。下穴径の指定もメーカーにより若干差があるようです。

下穴あけ

コンクリやタイルは硬いので専用の錐先が必要です。コンクリなら振動ドリルが必要でしょう。

タイルの場合、孔をあけるときタイルを割ってしまわないよう注意します。できれば目地を狙ったほうが良いでしょう。

神棚の桟をタイル壁に固定

現状

施工前

この棚は荒神の神棚で、下に戸棚があったため、その上に載せる形で大工さんが作ってくれたものです。

その後下の戸棚を移動したため、手前は別の吊戸棚に固定しているものの、奥の壁側の支えが無いので、仮の支えとして写真のようにつっかえ棒をしていました。

このつっかえ棒は時々外れたりしていましたので、今回、本格的に棚を受ける桟をつけることにしたわけです。

施工

1.桟木の準備

これまでつっかえ棒にしていた木材は、1×4材を柿渋で塗装したものですが、これを棚の寸法に合わせて切断して桟木として使うことにします。

固定する孔はタイルの目地を狙って3箇所とし、これに合わせて桟木に木ネジ用の穴あけます。木ネジの頭が沈む座グリ孔も加工しました。

下の写真は、加工が終わり、試しに木ネジを挿してみた桟木と鉛プラグです。

準備した棚受け桟

2.下孔を空ける

孔を開けたところ棚の反対側が固定されているので、以下、棚を外さずに工事しました。

今回は一番小型の3.1mmの木ネジ用プラグを使います。下孔の直径はプラグの指定に従い4.4mmでタイルもいける錐先を用意します。

目地を狙ってドリルで空けますが、孔径が目地より大きい分タイルも削れます。

3.プラグを差し込む
鉛アンカーを打ち込み

写真のようにプラグを手で差し込めるだけ差込みます。

4.プラグを打ち込む

アンカーを打ち込んだところプラグを頭が出ない位置まで(壁と平らになるまで)、ハンマー(金槌)で打ち込みます。

5.桟木を木ネジで固定する

用意した桟木を木ネジを締め付けて固定します。申し分なく頑丈に成りました。(頭初の写真)

丁寧にするなら木ネジの頭を木ダボで隠すのですが、目立たなかったので今回は省略し、これで完成としました。

トイレットペーパーホルダーのネジ止め

以前の記事

トイレットペーパーホルダーの修理
  一年ほど前に写真のトイレットペーパーホルダーに取り替えて、使いやすくて気に入っていました。 ところが先日、本体が落下し、その衝撃でカッター板(透明アクリル板)のヒンジ部が壊れて取れてしまいました。...

で修理した後、ねじ止めすることなく放置していました。実は、この間一度落下して両面テープで再取り付けしていましたが、最近の暑さのせいか、また落下してしまいました。しかもカッター板が少し欠けてしまいました。

結局、両面テープでは1年余りしか持たないという結果でしたが、もう実験はこれくらいにして、上記と同じやり方でタイル壁にネジ固定したいと思います。

穴あけ

穴あけペーパーホルダーの荷重なら二か所で十分だろうと判断しましたが、もう一本追加できる位置に決めました。

下穴は4.5mm指定ですが、4.3mmで開けました。下地がコンクリではないので小さめがよさそうです。

目地の部分を狙うのですが、タイルにも簡単に穴が開きます。

プラグの挿入

プラグを打ち込んだプラグを挿入すると、思った通り穴径が大きすぎるくらいでした。入りきらない分はハンマーでたたき込みました。

固定-3か所止めに変更

付属の木ネジだと、スリット幅に比べて頭が小さいのでワッシャーを追加します。

固定するタイルの面はうねっていて平面ではないので、厚みのある両面テープはそのままクッションとして使いました。取り付けてみると下側の浮きが気になりましたので、一か所追加して3か所止めにしたところ、きっちり固定できました。

下がその様子です。

ペーパーホルダー3点止め

ねじ止めの様子。カッター板右側ヒンジ部の白い部分は前回修理した跡。

完成外観

ペーパーホルダー 完成

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