以前下記記事で修理したコーヒーミルがまた壊れました。
接着剤で修理していたのですが、その部分が剥がれたのです。他の部分はまだ正常なので再びこの部分を修理しようと思います。
修理法を検討
接着剤だけでは長期耐久性がない
前回の修理では、そのまま割れた樹脂部品を接着しても持たないだろうと、補強の座金を追加していたのですが、それでも半年も持ちませんでした。接着剤だけでは無理があるようです。
ビス止めする
それで今回はビス止めを追加できないか、検討しました。
- 金属である座金側にネジを切る
座金は厚みが2mmほどあり、ネジを切った場合の強度は十分確保できます。 - セラミック内刃の樹脂との当たり面にはビスの頭が入る凹みがある
右写真のようにセラミック内刃の凹みは4箇所あり、樹脂の突起部が2つですので、残る2箇所をビスの頭の逃げに使える。
ということでビス固定できそうです。
接着剤とビスを併用する
より強固にするためビスを使いますが、基本は接着剤です。前回はゼリー状の瞬間接着剤を使いましたが、説明書きをもう一度確認するとポリプロピレンなどのプラスティックには不適とありました。
それで今回はプラスティック用のボンドGPクリアを使うことにします。
ただし、GPクリアは右写真のように2種類あるので注意が必要です。
品番:#05520:皮革・布・合成ゴム・硬質プラスティック用
品番:#05521:プラスティック用
材質 | ゼリー状 瞬間接着剤 |
ボンドGPクリア #05520 |
ボンドGPクリア #05521 |
皮革・布・合成ゴム | ○ | ○ | ○ |
硬質プラスティック | ○ | ○ | ○ |
軟質塩化ビニール | ✕ | ✕ | ○ |
ポリエチレン(PE) | ✕ | ✕ | ○ |
ポリプロピレン(PP) | ✕ | ✕ | ○ |
ナイロン | ✕ | ✕ | ✕ |
シリコーンジ樹脂 | ✕ | ✕ | ✕ |
さて当該の樹脂部品の材質ですが、販売ページなどには記載が見当たりません。調節ネジがPP(耐熱温度120℃)との記載は見つかりましたので、外見、質感も似ているのでPPだと思われます。とすればやはりボンドGPクリア#05521を使うべきになります。
修理作業
部品の加工
- 座金に2.4φの下孔を開ける
- 上記下孔にタップでM3のネジを切る
- 樹脂側に3.1φの穴を開ける
穴位置を合わせるのは難しい。今回は目分量で行い、やや偏芯してしまったが許容範囲内には収まった。
これにM3の短いビスを用意して、下のように部品が準備できた。
座金は、ついていた接着剤を剥がし平滑にするため、ベルトサンダーで削ってみたのだが、写真のように座金とは思えないくらい綺麗な金属光沢が現れた。
組み立て
- 接着剤を接着面に薄く塗る
- 10分ほど乾かす
- まず樹脂同士を接着、次に座金を軽く仮接着する
- 2本のビスを軽くネジ止めする
- 位置を確認してネジを増し締めし、ネジから遠い箇所はクランプで圧着する
- 24時間放置して乾燥
裏面のヤスリがけ
ビスは手元にある一番短いものを使用しましたが、裏面に少し飛び出すので、ビスの先を削らなくてはいけません。今回はベルトサンダーを使い底面全体を削りました。
最後に余分な接着剤などをカッターなどで除去したりして、きれいにして出来上がりです。
ベルトサンダー
今回座金の面を削るのに使ったのはベルトサンダーという機械で、少し前に買ったものです。
SK11 ベルトディスクサンダー BDS-100N
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これを使うとサンディング作業の恐るべき効率化が図れます。上記座金の表面研ぎなどはあっという間ですので削り過ぎに注意が必要です。
また金属の場合、きれいなヘアライン仕上げにすることができます。
ベルトサンダーはよく似た機械が各メーカーから発売されていますが、SK11ブランド(藤原産業販売)のものは品質がそこそこしっかりしていて、安いです。
楽天24で購入
このベルトサンダーの販売価格自体は他にもっと安い店がありますが、楽天24ではしばしば「一万円以上購入で15%割引き」クーポンを配布しているので、これを使うと実質はダントツで一番安いです。もちろん、5の倍数の日などのポイントアップを組み合わせて買いましたよ。
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