実家から渋柿をもらったので、干し柿にすべく写真のように吊るしました。
以下そのやり方を紹介します。
干し柿を作る方法
干し柿の作り方の要点は、乾燥しやすくするため皮をむいて、雨に濡れないように干すことです。
私は母に聞いたやり方とネットで調べた知識で、初めての挑戦です。
【追記】 その後を追記しました(2013年1月14日)
1.ついている枝を適当な長さに切る
干し柿にするために枝をつけて収穫してあるが、枝が長すぎると邪魔になるので紐がかかる長さを残して切る。
普通の鋏では切れないので剪定鋏などを使いますが、私は細い電線などを切る「ニッパー」を使いました。目的外使用ですが使い易すかったです。100円ショップでも売っています。
2.皮をむく
次に包丁か果物ナイフを使い皮を剥きます。
最初ヘタの浮いている部分を切り落とすのですが、硬いので少し力が要りました。後はりんごの皮むきと同様にむけます。
3.紐にくくりつける
むいた柿を干す方法は
- 紐でつるす。(枝をつけて収穫してあることが必要)
- 串を通したものを干す
- ザルなどに並べて干す
等ありますが、私はもらった柿に枝がありましたので1.の方法を採用しました。
一本の紐につけるのは5~6個ぐらいが適当と思います。(理由は後述)
私は荷造り用のビニール紐を使い、等間隔につけるために人差し指の長さを基準にしました 。
ついている枝が完全なT字型でなくΓ型ものもありましたが、重みで締まるように結べば問題なさそうでした。
4.湯に漬ける
よくある干し柿つくりの失敗はカビが生えることで、その防止のために熱湯に通します。焼酎につける方法もあります。
私はに鍋に湯を沸かし、柿を結んだ紐を持って10秒間漬けました。 普通の鍋を使って一度に漬けられる数として5~6個ぐらいが適当な訳です。
5.つるす
雨のかからない風通しの良い場所につるします。日が当たるほうがよいでしょう。私は2階の南側のベランダに吊るしました。
柿同士がくっつかないように、落とさぬよう注意して、紐をさお等にくくりつけます。 吊るすところまでは以上で終わりです。
頭初の写真は吊るした柿を室内からみた様子ですが、つるし柿は秋の風物詩としてなかなか良いものです。
6.乾燥と追加の作業
柿を吊るしてから約3週間~1ヶ月で乾いて完成するはずですが、さらにおいしくするには「干し柿 作り方のアドバイス」(リンク切れ)によると、以下のことを行うそうです。
- 揉む
干し始めて10日くらいたった頃、柿を揉むと早くでき上がるのと、柔らかくなり実と種が分かれやすくなる。 - 種を抜く
小刀とピンセットを使って種を抜く。食べるとき、種が無いほうが食べやすいです。 - 白い粉をふかせる
干しあがったカキを乾燥したワラの間に2~3日おいてから寒風にあてると白い粉がふいてくる。
【追記】2013年1月14日 遅くなりましたがその後の様子を追記します。
- その後の作業
2週間ぐらい経過して「揉み」をおこないました。「種抜き」や「粉ふかせ」は実施しませんでした。 - 干し柿の完成
約一箇月間干した後の写真が右です。カビも生えず順調でした。 このあと取り込み、正月の飾りにしたり、食べたりしています。 - 「揉み」の効果
比較のため一部の柿を揉まないでおきましたので食べ比べしました。 揉んだものは羊羹を少し硬く粘っこくした感じで黒っぽい色で甘い味になりました。そして全体が均一です。
一方揉まなかったほうは、色が黄色っぽく周囲はそれなりに甘いのですが、種の周りがやや繊維っぽく糖化が不十分な感じです。揉みの効果は大きかったです。 - 保存
寒い時期なので日持ちしますが、部屋に放置しておくと乾燥してだんだん硬くなってきます。 ケースかポリ袋に入れて保湿したほうが良いでしょう。