私は電動アシストの折畳式自転車をもっています。
前部につけている荷物用のかごの使い勝手がいまいちで不満でしたが、アマゾンで取り外し可能なかばんタイプの自転車用前カゴを見つけました。
便利そうだと思って購入しましたが、この自転車にはそのまま取り付けることができませんでした。それで改造して取り付けることにしました。
目次
現状
自転車は電動アシスト自転車Panasonicオフタイム EPW07で、以前の下記記事に書いたようにバッテリーが故障したこともあり最近は使用頻度が落ちていました。
このままではもったいないのでもっと活用すべくまず交換用バッテリーを買いました。そして次にその他の改善も行うことにしました。
不満点は前カゴ
前カゴはちょとした近距離のお使い、つまりママチャリ用途に便利で、下の写真の様に取り付けています。
カゴは取り外せるようになっていて、不要なときは簡単に外せます。(支えの部分は残ります)
不満な点は、網カゴであるため中身が見えること、細かい物が落ちること、荷物の大きさの融通がきかないことです。
いいもの見つけた「自転車バスケット」
アマゾンで「自転車バスケット」(右リンク参照)なるものを見つけました。
4種類(型、色の違い)あり、私は「最新型グレー」が気に入りました。その特徴は
- 網カゴではなくカバンタイプ
中身は見えないし小物が落ちない - 小物入れのポケットあり
内側と外側に一つずつチャック付きのポケットがり、左右にも袋状のポケットがある - 取り外し自由
現状より更に簡単に取り外せる。取っ手付きでかばんとして持ち運びしやすい。従来の網カゴも取り外せたが持ち運ぶ気にはなれない。
自転車バスケットを購入
早速購入したものが下の写真です。
折りたたむこともできます。そのためか中身が無い状態では写真のように自立しにくいようです。中身がない状態でも持ち手を中に折込めばしっかりします。
アダプタの取り付け-そのままでは取り付かず
取り付けのための付属品
取り付けのため、下の写真の付属品があります。
取り付けネジは六角穴が空いているタイプで、六角レンチ棒の工具が付属していますが、私は使いにくいので私は手持ちの六角レンチを使いました。
取り付け方式の理解
取り扱い説明書は英語でわかりにくいので要点を説明します。
写真は説明書のものを流用します。取り付けアダプタをバックルと呼んでいます。
ハンドルバーにバックルを固定
1.ねじを外してバックルを2体に分離し、付属する2種類のスペーサーのうちどちらが自転車のハンドルバーの太さに合うか調べる
2.4個のスペーサーをバックルに取り付ける
3.2ピースのバックルをハンドルバーを挟み込む込むように当てがう
5.かごを回転して「ハンドルバーと前輪懸架垂直軸を繋ぐ部分」にビス先を当てた状態にする
6.ビスを調節してかごの角度を調節する
7.最後に前記4本のビスを固く締める
私が所有する自転車には形状が合わない
説明書に従って実際つけようとすると、うまく付きません。ハンドルバーと前輪懸架垂直軸の距離がこのバッグの想定より小さくて、回転止めのビスが当たる場所が無いのです。(下の写真で赤丸円内)
改造1.バックル(取り付けアダプタ)を加工して取り付け
バックルを削って対応
それでビスを取り外し、バックル(樹脂製)を加工しました。
バックルは、左写真のようにかなり大きく削る必用がありましたが、右写真のように取り付けることができました。付属の角度調整ビスは使いません。
バックルに自転車バスケットを取り付け
かばんの取り付け方は、まず上側を引っ掛け、次に下をはめてロックします。
下が取り付けた様子です。
写真のようにかばんが水平で固定もしっかりしています。
この状態でしばらく使ってみましたが、かばんタイプで取り外しが簡単なのは確かに便利です。しかし、下記不満が残りました。
- カゴの取り付け位置が高い
バランス的に悪い。なおこの位置ですと、従来の網カゴと両方同時につけられるメリットがありますが、実際2つも必要とする場面はありませんでした。 - 前照灯を取り付けられない
市販されている前照灯はハンドルバーに取り付けるようになっているのですが、この状態ではかごが邪魔になって前方を照らせません。
改造2.取り付け位置を下げる
かばんの位置が高いのがどうしても気になり、位置を下げるため再改造することにしました
取り付け部品の用意
エクステンションバー(アクセサリホルダー)
かばんを下に下部に取り付けるため、エクステンションバーとかアクセサリホルダーとか呼ばれる部品を用意します。
右がアマゾンで買ったものです。
本体バー(コラム)はカーボン製で直径は22mm、取り付けステーはアルミ製で直径24-35 mmのハンドルに対応します。
エクステンションバーをハンドルバーに平行に取り付けることを想定されています。
今回はこのエクステンションバーを垂直懸架軸に取り付け、そこにかばんを取り付けようと言うわけです。
ハンドルステム(クロス取り付け金具)
垂直懸架軸にクロスさせて固定するためハンドルステムとよばれる部品を使います。
右がアマゾンで探したハンドルステムです。本来ハンドルを垂直懸架軸に取り付ける部品であり、アルミダイカスト製の立派なものですが安くてびっくりです。
- クランプ径: Φ31.8mm(垂直懸架軸用内径)
- コラム径: 28.6mm (アンドルバー用内径)
- ステム長:40mm (両軸の中心間距離】
エクステンションバーの直径22mmに対し、上記コラム径がやや大きいですが、エクステンションバー付属のスペーサーゴムを使って調整します。
バックルの再改造
先の改造で大きく削ってしまったバックルを修復しなければなりません。
こういうときに便利なのがプラリペア(右リンク)です。色は白、黒、透明があります。
今回は黒色を使って削った部分を修復していき、最終右のようになりました。まだ少し凹んでいるのは垂直懸架軸に当たるところで、かばんを取り付けたとき丁度良い角度になるようにしています。
組み立て
垂直懸架軸に養生テープを巻く
かばんの取り付け位置を決めたら、懸架軸のハンドルステムを取り付ける位置に養生のためのテープを巻きます。
私はエアコン工事で使う配管保護テープを使いました。通常のビニールテープと違い、剥がしたときも粘着剤が残りませんので最適です。
エクステンションバーを取り付け
付属のスペーサーゴムを使いエクステンションバーをハンドルステムに取り付けます。
次に締め付け部品を外したハンドルステムを養生テープを巻いたところにあてがい、締め付け部品をビス止めします。
下の写真のようにエクステンションバーが取り付きました。
自転車バスケット取り付け完成
エクステンションバーに自転車バスケットを取り付けて完成です。下がその様子です。
やっぱり便利
右の写真は上から見下ろしたところです。出かけたいとき、ここに荷物を放り込んですぐ出発できます。
また荷物を入れたまま取り外してかばんとして持ち運べるのは本当に便利です。
残る課題は前照灯
前から見るとこんな様子です。
この写真のようにハンドルバーに前照灯を取り付けていますが、これが残った不満点です。
かごの位置が下がったので以前よりましになりましたが、まだ近くの地面はかごの影になって見えないのです。それで仕方なく夜はかごを外して使っています。
この問題を解決するには、前照灯をかごにつけるしかないと思いますが、それについては下記記事のように解決しました。
コメント
非常に参考になりました。ありがとうございます。
ところでバックルの加工(削る)は具体的に何を使ってどのようにやられたのでしょうか?類似商品を購入し、オフタイムに取り付けられなかったから悩んでます。
訪問ありがとうございます。
バックルの加工には、断面が丸や半丸の棒ヤスリを使いました。時間がかかりますが、ゴシゴシ頑張リました。