介護のため部屋の照明を一晩中点けっ放しにすることになったが、既設の30Wの蛍光灯では明るすぎ、ナツメ球では暗すぎました。
ネットでE12口金の3WのLEDシャンデリア電球を見つけ、ナツメ球の代わりに取り付けましたが点灯しません。 形状がナツメ球より太いためとわかり、器具を改造して対処しました。
ナツメ球に代える明るい電球を探す
介護で明るい常夜灯が欲しい
介護で、本人が自分で照明を操作できないため、ポータブルトイレの使用等に十分な程度の常夜灯が必要になった。 現状は右の写真のように、部屋の天井丸型蛍光灯照明器具(30W+40W)にナツメ球がついているが、暗い。かといって30Wの蛍光灯は明る過ぎる。
ナツメ球に代えて使える明るいものを探した。条件は、口金がナツメ球と同じE12で、ナツメ球の数倍明るいもの、電球色で、できれば消費電力が小さいLED電球が望ましい。
E12口金の3W LED電球を見つけた
ネットで探してアマゾンで右の写真のものが見つかりました。
品番はL09-12、シャンデリア用のLED電球で見栄えが良い。
仕様:E12口金、電球色、チップ30個、3W、PSE認証済み、2年間保証
LEDで3Wなので、明るさは白熱球で20~30W相当(7~10倍)と予想され、ナツメ球は5Wの白熱球なので、その5倍の明るさが期待できる。
価格は980円、送料は定形外郵便対応で他と比較しトータルで安かった。 早速発注した。
入手した LED電球
届いたものは右の写真の箱に入っていた。
取り出してナツメ球と比較すると、口金は確かに同じのようだが、全体サイズはナツメ球よりかなり大きい。
下のように内部にはLEDチップがたくさん並んでいる。
器具につけると点灯せず
早速、当該の蛍光灯器具のナツメ球と交換した。が、点灯しない。不良品?
原因調査
1)別の部屋の2台の器具に入れ替えたら一台のみ点灯した。相性の問題があるようだ。
2)以前の記事フットスイッチユニットの作成で紹介したユニットのナツメ球の代わりに挿したところ、右の写真のように問題なく点灯した。
どこかが当たって奥まで入らず、中心電極が届かず接触していないと直感し、奥にあるバネ電極を手前に延ばす位で点灯するのだろうと思った。
が、元エンジニアの私としては、原因を確かめつつ、その対策を検討することにした。
対策1
シャンデリア球をナツメ球と比較してよくみると、下左のようにナツメ球に比べ中心電極のでっぱりが少ない。
これが原因で電極が届かないのではと思い、右のように電極の先を半田で盛り上げた。 これで点灯するはずと器具に装着してみたが、点灯せず。推測が外れた(-_-;)
対策2
おかしいなと思って改めてよく調べると、ナツメ球は直径20mmで器具の穴は23.5mmになっている。
このシャンデリア球は、口金から金色部分までがテーパー状になっていて、金色部の直径が27mmある。このため、テーパー部の途中でカバーの穴につかえ、奥まで入らないのが原因とわかった。
右は照明器具を分解し、問題のカバー板を取り出したところで、○印が問題のナツメ球用の穴。直径がナツメ球に対しては余裕があるが、このシャンデリア球の胴周りには不足しているのである。
このシャンデリア球はE12口金に取り付くように設計されているが、その上の形状についてはナツメ球の代替までは配慮していないということだろう。
器具の改造
結局、根本対策として、器具のカバーの穴径を拡大する改造を行うことにした。
器具の改造
穴の拡大をするのに適当な道具が無く、ヤスリでシコシコするのは時間がかかりすぎるので、右の写真のようにドリルの先に砥石をつけて行った。この作業で砥石が変な形に磨耗してしまった(^_^;)
余談だが、このドリルに元々付属していた12Vニッカド電池はダメになったが、写真にも写っている互換性がある10.8Vリチウムイオン電池で復活した。
下の写真左側は何とか穴の拡大加工を終え(○印)、元の部品を取り付けたところである。電球を取り付けると右のように余裕があり問題ない。
点灯確認
照明器具を元の通り組み立て、取り付けると今度は右写真のように無事点灯しました。
実際の使用感として丁度良い明るさで、消費電力はナツメ球の5Wに比べても3Wと省電力。
設置後3ヶ月ほど経過したが故障もせず大変満足している。