私はブラザーのプリンターDCP-J925Nを使っていますが、写真のように排紙トレイから「記録紙ストッパー」が前に飛び出したままにしていることがあります。
先日、この記録紙ストッパーに手が当たって落ちてしまい、見ると壊れていました。補修部品の入手が面倒そうなので、例によって自分で修理します。
壊れた状況
このプリンターは給紙トレイ(記録紙トレイ)の上に排紙トレイを取り付けた構造で、印刷するときは記録紙ストッパーを引き出して使用します。
私はいつも出したままにしていて、先日上方の棚にある機器を取ろうとした時プリンターの記録紙ストッパーに手が当たり、トレイが外れて落ちてしまいました。
落ちた記録紙ストッパーを見ると
落ちたものを見ると、右の写真のように二つに割れてしまっています。
また、これとは別に小さい破片がありました(右の○印)が、記録紙ストッパーのものではありません。
修理方針を決定
下の写真は、割れた記録紙ストッパーの大きい方を給紙トレイに取り付けて、開けて見たところです。
上の○印部分が記録紙ストッパーが折れたところで、下の○印部分で給紙トレイの一部がかけていますが、この部分は記録紙ストッパーがスライドするガイドレールになっており、この一部が割れて落ちたのが前述の小片だったのです。
割れた記録紙ストッパーは接着剤で修理しますが、それだけでは弱いので補強板を当てる必要があると判断しました。 表から見えなくてスライドの動きを邪魔しない裏面に補強板を接着します。
給紙トレイのレール部分の欠けは、放っておいても実用的には問題なさそうにみえます。まず記録紙ストッパーを修理してみてから判断することにします。
接着による修理
補強板の材料はプラスティック板でも良いのですが、手持ちに、幅15mm、厚み2mmのアルミレール板があったので、これを50mmの長さに切って使いました。
補強板を用意できたら接着作業に入ります。
接着剤
接着剤は、金属と硬質プラスティックの接着に適したものが必要です。 手持ちに右の写真の「2液混合・5分間」タイプのエポキシ系接着剤があったので使います。
クランパーで固定
混合した接着剤を塗り、補強のアルミ板を裏面に当て、クランパーで固定します。
写真はその様子ですが、補強のアルミ板を手前に、向こう側にポリエチレン(以下PE)のシートを挟んでいます。PEは普通の接着剤では接着困難な材料ですので、クランパーが接着されるのを防ぐために使用しました。ポリ袋を切ったものです。
クランパーは手元ににあったを使ったのですが、不必要に大きいですね。
乾燥後
5分間接着剤ですが、5分で硬化開始ですので、確実に接着するために一時間放置しました。
PEシートを剥がす
一時間後、クランパーを外します。 写真は接着防止のPEシートですが、簡単に剥がれました。やはりエポキシ系接着剤は、PEにはくっつかないのですね。
給紙トレイにはめる
接着が終わった記録紙ストッパーを給紙トレイに嵌め込みます。
下の写真は給紙トレイを開けて裏面を見たところですが、補強のアルミ板が動きの邪魔をしたりしなくてひと安心です。
補強のアルミ板が丸見えで黒く塗装したいところですが、通常は見えないところなので今回はしません。塗装のついでがあったときにでもすることにします。
給紙トレイを本体に装着
給紙トレイ全体をプリンター本体に嵌め込みます。給紙トレイの欠けは特に問題ありませんでしたので、このままとします。