関西電力より「万が一の備えとしての計画停電のお知らせ」が着ました。大飯原発が運転再開し計画停電の可能性は低いと思っていますが、雷などの停電もあるので、もし停電でサーバーのデータが壊れた場合「想定外」では言い訳になりません。
このほど電柱入替え工事のため我が家を含む近所が停電することになり、これを機会に無停電電源装置(Uninterruptible Power Supply:UPS)を設置することにしました。
UPS電源装置はOMRON BY50Sです。(写真右)
UPS電源装置の選択と購入
UPSメーカーとしてはAPCが有名ですが、小型普及タイプは故障が多く、電池寿命も短いと不評のようです。 今回下記理由でOMRON BY50Sを選びました。
- 正弦波出力で力率改善(PFC)回路内蔵電源に対応
- 期待寿命4~5年の長寿命バッテリ
- OMRONは国内メーカーで相対的に信頼性がある
参考メーカーwebページ:オムロンUPS BY35S/BY50S
右上は購入した商品の外箱。購入品のロット番号は05Gでファーム修正済みでした。右下はUPS装置の背面です。
AC出力コンセントは4個あり、これでも不足する場合はテーブルタップを使用します。
バックアップする機器
UPSは小型で容量が限られており、接続できるのは最大300Wまでであるが、消費電力が多くなるほど持続時間が少なくなるのでバックアップする機器を必要最低限に限定する必要がある。
バックアップするもの
以下は、今回UPSから電源供給することに決めた機器とその消費電力(PCの消費電力はWindowsのアイドル状態)
- ホームサーバー:51W
- 汎用PC:43w
- 光モデム終端装置:6W
- ルーター:6W
- KVM切替SW:8W
- モニター:62W
24インチの蛍光管バックライトなので消費電力が多い。
将来的には小型専用モニターを備えようと思う。
合計約180Wで、説明書によるとバックアップ時間の目安は7.5分(バッテリー新品で満充電のとき)
バックアップしないもの
下記のものはバックアップしない
- ルーターにつながるハブ
バックアップするPCのLANはルーターから直接接続する。 - 光電話アダプタ
電話は数分もったところで意味がないし、携帯電話があるので不要とした。
もしバックアップするなら別系統で長期バックアップすべきであろう。
設置と動作確認
内臓バッテリーの充電
説明書を読むと、購入したらすぐバッテリーを充電するように注意があった。過放電でバッテリーの寿命が縮まるのを防ぐためだ。工場の出荷時満充電しているが、自然放電があるので流通+個人保管中に過放電になる可能性があるのだ。
私の場合3月末に買っておいていたのでかなり放電しているかと思い、夜に充電開始して設置は次の日に行った。充電は本体の電源SWは関係なく、ACコードをつなぐだけでよい。
各機器の電源ケーブル
PCやその周辺の機器のACケーブルを整理しなおし、今回バックアップする機器の電源のみをUPCの出力から取る。
LAN配線
ハブの電源はUPSからとらないので、バックアップする機器のLANはルーターから直接取る。 ルーターのLANポートは4個あり、一個はハブ用で残り3個をこの用途に使う。
動作確認
- 接続が終了したらUPCの電源スイッチをオンし、暫くして状態表示が「On」になることを確認する
- パソコンなど接続機器の電源を入れ通常動作させる
- UPCのACコードのプラグを抜いて停電状態を作り、接続機器が停止しないことと、UPCの音と表示でバックアップ動作していることを確認する
- ACプラグをつないで、通常動作に戻ることを確認する
これで設置と本体の動作確認が完了したので、次は制御ソフトのインストールですが、別途記事にします。
続編記事