アンドロイドナビATOTO S8をステップワゴンに取り付け 5⃣フロントカメラを取付

「アンドロイドナビ ATOTO S8をステップワゴンに取り付け」シリーズの第5弾です。

今回はフロントカメラをDIYで取り付けましたので紹介します。ATOTO S8には専用入力端子がありフロントカメラ映像を表示できるのですが、更にその切替をステアリングリモコンでできるのが便利です。

フロントカメラの必要性

以前からフロントカメラの必要性を感じていました。欲しいシーンは次の2つがあります。

  • 見通しの悪い狭い道路から広い道に出るとき左右の確認
  • 駐車時の車両直前の障害物の確認

取り付ける車とモニター

車はホンダ ステップワゴンrp3(後期型)スパーダクールスピリットです。

カーナビに映像を表示する

フロントカメラの映像を映すモニターは、下記記事で紹介しているようにアンドロイドナビのATOTO S8 ultra Plusをつけていますので、これを使います。

アンドロイドナビATOTO S8をステップワゴンに取り付け 1⃣ナビ購入と取り付け作業
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このATOTOS8ナビをモニターとして使う方法の特徴は

  1. 別途モニターが不要
    運転席周りにモニターを置くスペースが不要です。
  2. フロントカメラ専用入力端子がある
    接続が簡単でスイッチ回路が不要です。
  3. ステアリングリモコンで切替可能
    必要なときワンタッチでカメラ映像に切替できます。
  4. ナビ兼用なので常時フロント映像を映せない
    目的からして常時フロント映像を映す必要はなく、一時的に表示して安全確認できれば十分です。

ということで最適な組み合わせです。

フロントカメラの購入

購入したカメラ

フロントカメラはアマゾンで右の物を購入しました。

‎PARKVISION SW190 で、車のフロントカメラもしくはバックカメラとしての使用を想定している水平画角180度の広角カメラです。

主な仕様
  • 画角:水平180度、垂直120度
  • 表示は最大6モード切替、コントルールスイッチ付属
  • ガイドライン有無の選択
  • 正像/鏡像の切替
  • 電源12V
  • 画素数:约60万像素
  • 映像信号方式:NTSC
  • 出力端子形式:RCA
  • 防水防塵規格:IP69K  
  • 最低被写体照度:0.1 Lux
構成と配線-フロントカメラとしてはカメラケーブルが短い

製品は次の5つに分かれています。

  1. カメラケーブル 約2m
  2. 中継ケーブル 50cm
  3. 電源 1.2m
  4. 映像ケーブル 6m
  5. コントロールスイッチ(リモコン) 6m

1と2を特殊な細い筒型コネクタで接続し、他(2電源、3映像ケーブル、4コントロールスイッチ)は2中継ケーブル部に一般的なコネクタで接続して枝分かれする形になります。ですので配線は、カメラケーブルのみ室外に配線するのが簡潔で理想的、と言うかそれが設計意図でしょう。

ところがカメラケーブルの長さが2mと短かいので、フロントカメラとして使う場合(車種にもよりますが)届かない事が多いのです。

そういう場合は、右のような汎用の延長ケーブルを使う方法もあります。

この類の延長ケーブルの仕様詳細がわかりませんが、単なる4本線であって映像用の同軸ケーブルにはなっていないようです。ですので画質劣化や妨害発生のおそれがありできれば使いたくありません。

つまり、付属のケーブル長さである2mでこと足りて欲しいのです。

取付方法の検討

取付場所の決定-フロントグリルの隙間

メーカー純正等ではナンバープレートの下(地上高約35cm)につけることが多いのですが、その映像は下から見上げた目線になり不自然に映ります。それで今回は少し高い人の目線に近い位置ということで、フロントエンブレム(Hのマーク)のすぐ下のフロントグリルの隙間に決定しました。地上高は約70cmになります。

配線を通すルートの決定

カメラからの線をどこから車内に引き込むかを検討します。

タイヤハウスの奥から車内に引き込む方法

ホンダ純正のフロントカメラ取り付け説明書ではケーブルをタイヤハウスの奥から車内に引き込むようになっていますが

  • 配線コードが泥跳ねにさらされる
  • フロントバンパーを外す必要があり、作業が大変

という問題があります。

ドアヒンジ下のグロメットから引き込む方法

ネットを検索するとエンジンルームから助手席ドアのヒンジ部に引いてきてその下部にあるグロメットから車内に引き込む方法が紹介されており、こちらは

  • ケーブルが短くてすむ
    カメラ取付位置が高く車内まで最短距離で配線できます。このため付属のカメラケーブルだけで車内に引き込む配線が可能になります。
  • 配線作業が比較的簡単
    ホンダ純正カメラの取付仕様のようにバンパーを外す必要がなく、こちらは比較的簡単です。

ということで、この方法を採用します。

仮設置して確認

動作確認

まず仮に配線してカメラの映像が映ることを確認できました。

もし、初期不良に当たった場合でも、購入者評価を見ると販売店の対応は悪くないようです。

設置位置、カメラ角度を念入りに検証

養生テープを使ってカメラを仮設置し、モニターに映る画像で画角を確認しました。特に上下角の調整範囲がフロントグリルで制限されるので問題ないか確認しました。

取付作業

仮設置による動作確認ができたので取り付け作業にかかります。

カメラの取付

フロントグリルの隙間に配置し、上側のグリルに貼り付けます。もちろん左右は中央です。

取り付け手順
  1. エタノールで接着する面を拭く
    DIYでは塗装や接着前に脱脂することが多いのですが、最近は右のエタノールを使っています。
  2. 付属の両面テープを使って貼り付ける
  3. 付属のタッピングビスで固定強化する(未実施)
    実はこれは実施しておらず、現状は接着のみの状態です。2ヶ月ほど経過して異常ありませんが、長期的には不安ですのでそろそろ追加でビス固定しようと思っています。

取り付け後の外観

下は取り付け後のフロントカメラの様子です。

 フロントカメラ取付部の拡大写真

フロントカメラ取付部の拡大

下は真横から見たところです。

真横からみたフロントカメラ取り付けの様子

真横から見たところ

カメラがナンバープレートより出ていないので車検は問題ありません。

エンジンルーム内の配線

線長さに余裕が無いので短距優先で配線ルートを考え、下写真の様に配線しました。カメラから上方に持ち上げたあと、エンジンルームの上部をほぼ最短で引き回しています。

エンジンルーム内のカメラケーブルの配線

エンジンルーム内のカメラケーブルの配線

下の写真はドアヒンジ部へ通すところを拡大したところです。通す方法は次項で記述します。

エンジンルームから車体の隙間へケーブルが入る様子

エンジンルームから車体の隙間へケーブルが入る様子

エンジンルーム内の線はコルゲートチューブで保護しています。コルゲートチューブが付属していましたが、足りなかったので手持ちのものを足しました。

エンジンルームからドアヒンジ部までの線通し

一番苦労したところなので詳しく紹介します。

右の配線通しを使います。

エーモン(amon) 配線ガイド(フレックスタイプ) 全長約1mです。車のDIYには必需品です。

 
配線通しを通す
ドアヒンジ部にエンジンルームからの配線通しが出てきた所

ドアヒンジ部に配線通しが出てきた所

エンジンルームの前写真の位置からドアヒンジ部に向かって配線通しを入れ、ゴニョゴニョして右のようにドアヒンジ部に出します。黄色いのが配線通しです

ここで苦労する人が多いらしいですが、私は簡単にできました。通す方向を見定めることがコツだと思います。

 
カメラケーブルを通す
 

  1. コルゲートチューブなどを被せたカメラケーブルを、先端にあるコネクタと配線通しをビニールテープを巻いてつなぐ。
  2. 配線通しを引っ張ってカメラケーブルを通します。
  3. 配線通しを外す

右は出てきたカメラケーブルの様子です。

 
カメラケーブルの長さ問題

課題であったケーブル長ですが、実際に引き回してコネクタ部がギリギリ車内に入れられることがわかりました。カメラ以外の配線が車内で完結し、コネクタ部の防水処理も不要になります。

コネクタ接続と線処理

1.グロメットに穴を開ける
ドアに行く配線(ゴムチューブ)の下方にグロメットと呼ぶゴムの蓋があります。このグロメットを一旦取り出し、中央の薄い膜の部分に線を通す穴を空けます。私はカッターで十字に切りました。穴が空いたらグロメットを元の位置に戻します。

2.中継ケーブルを車内からグロメットを通す
中継コネクタの4pコネクタを車内側からグロメットを通し先を外に出します。

3.ヒシチューブを通す
ヒシチューブを適当な長さに切り、線に通しておく

4.コネクタを接続

右はコネクタを接続したところです。下側にヒシチューブが見えます。

 

5.ヒシチューブを全体に被せる

上部コルゲートチューブまでかかるように移動して被せ、防水効果を狙います

6.ヒートガンで熱して収縮させる

ヒートガンで熱収縮させると右のようになりました。ヒシチューブにより防水とコネクタの抜け防止になるハズです。

 

7.ケーブルのたるみを取る

室内側からケーブルをタグって余分なたるみを取ります。

8.グロメットの防水処理
グロメットに通したケーブルの周囲にコーキング材を塗り防水します。

 

室内の配線

中継ケーブルから出る下記3本のケーブルは全てグローブボックス奥を通してナビ奥に出します。

電源
電源はナビに来ているACC電源から取リます。
今回ACC電源は次の3つ必要になりました。
  • ナビ
  • バックカメラ(ホンダ純正)
  • フロントカメラ
このため私は右のような3分岐のギボシを作りました。
映像

ナビのフロントカメラ映像入力端子と接続します。長さが余る分はグローブボックス奥で束ねて調整しました。

コントロールスイッチの配線

コントロールスイッチの線は更にハンドル近くに通し、手がすぐ届く所としてステリングコラムカバーの左横面に貼り付けました。下図が貼り付けた様子です。

ステアリングコラムカバーに貼り付けたコントロールスイッチ

貼り付けたコントロールスイッチ

ケーブルの余る部分はダッシュボード内で束ねています。

取り付け後の車の外観

フロントカメラを取り付けた車の外観は以下のようになりました。

フロントカメラ取り付け後の様子

斜めからみた外観

下は正面からの車を見たところです。

前から見た外観

気をつけて見ればカメラがわかりますが、ぱっと見は目立たないと思います。これまで車を見た知人達も話題にしないので気づかないようです。

ナビの設定と画像確認

ATOTOのFCAMアプリ

ATOTO S8ではandroidホーム画面にあるFCAMアプリによりフロントカメラを制御します。

オンの方法

FCAMアプリを起動することによりカメラ映像に切り替わります。起動にはアンドロイドホーム画面にあるFCAMアイコンをタップします。

オフの方法

FCOMアプリを終了するとナビ画面に切り替わります。アプリ終了には、画面上部の[]ボタンをタップするか、ナビ前面の[ホームボタン]を押す。

ステアリングリモコンキーの割当

下記記事で紹介しているように、ステアリングリモコンの全キーを動作させることができました。

アンドロイドナビATOTO S8をステップワゴンに取り付け 4⃣ステアリングリモコンの全キー動作
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フロントカメラについては

  • オンは[OPT]ボタン:FCAMアプリを起動します
  • オフは[戻る]ボタン:アプリを終了して前に戻る

ステアリングの[OPT]キーでオンし画面がフロントカメラの映像に切り替わり、[戻る]キーを押すとFCAMアプリが終了し画面が元に戻ります。

カメラの角度微調整

実際の映りを見てカメラの上下角を最終調整します。今回の取り付け方では下側のグリルに当たるまで最大限に下向きに設定して丁度でした。

最終角度調整が終わったら振動で緩まないようネジを固く締めておきます。

フロントカメラのモード設定

フロントカメラなのでミラーモードはディフォールトのオフのまま使います。上下は取り付け方によっては上下逆にする必要がありますが、今回はディフォールトのままでOKでした。

モード切替についてはある程度使ってからの判断になりますが、後述します。

実用使用と評価

フロントカメラのオン・オフ

ステアリングリモコンでオン・オフできるのは便利

手元でリモコン操作できるので大変操作性が良いです。見たい時ステアリン部リモコンですぐオンできます。

なお、同一ボタンでオンとオフができればもっと便利なのですが現状できません。

画像がでるまでに少し時間がかかる

ただし、FCAMがすぐ立ち上がっても、実際にカメラ映像が出るまでに2~3秒の時間がかかリます。

映像の切替だけならばすぐ変わるはずで、どうもアプリの立ち上げ時間のようです。これは残念です。

表示モードと見え方

表示モードは下記6種類があります。「」内はメーカーの呼び名ですがわかりにくいので今後使いません。

  1. 広角 「180°スーパーワイドビュー」
  2. 前方 「130°ノーマルビュー」
  3. 左右2分割 「コーナー拡大ビュー」
  4. 左右+前方(3分割) 「コーナービュー+180°ビュー」
  5. 直前下 「トップビュー」
  6. 「トップビュー+180°ビュー」

私は2と6は必要なしと判断し表示しない設定にしました。

以下それぞれの移り具合を見ます。車をコンビニの前に駐車した状態です。

広角モード

レンズの視野角全てを見せるものです。レンズの歪みがあります。

左右2分割モード

左右確認のためのモードです。左右の視野角はほぼ180度あります。

直前下拡大モード

車の直前確認専用のモードです。下はナンバー直下5cm前方ぐらいまで見えます。駐車時の顎打ちに効果有り

3分割モード

前方と左右の確認が同時にできる実用的なモード

画面切替が面倒で一画面固定にしたいときに有用

  1. 普段は左右2分割または3分割で必要なとき直前に切替
  2. 広角のみ

水平画角

180度までギリギリ見えています。狭い路地から出る時の左右確認ではもう少し200度くらい欲しいところです。左右別のカメラで一画面に合成できれば理想でしょう。

画質

強調された輪郭エッジやブロックノイズが目立ちます。また走行中はパラパラして見にくいが、停止もしくは低速でしか見ないので問題ではない。

いずれにしても安全確認が目的なので実用的には画質は許容レベルです。

夜の感度

人間の目と同じ程度です。夜は暗くてノイジーで、別途取り付けたサイドカメラに比べ感度が悪いです。

今後の改善希望

フロントカメラの改善

このカメラはコストパーフォーマンスから言えば非常に優れたカメラですが、もう少し高くても良いので下記の点を改善して欲しいと思います。

水平画角の改善

直前の確認ができるのはいわゆる顎うちの防止などすごく役に立つ。しかし左右の確認は無いよりマシだが画角180度ではやや物足りない。画角200度程度で左右端を拡大補正するか、左右専用の2台のカメラを合成するかしないと十分とはいえない。

夜間感度の改善

サイド用カメラでは感度の良いものも売っていますが、水平画角180度以上の広角は現状ありません。将来そういうカメラが出てくれば交換を検討したいと思っています。

ATOTOナビの改善

ナビにフロントカメラ接続が配慮されているのは大変良いのですが、まだ操作性がこなれていない感じがする。次の点で使いやすさを今一歩進歩させて欲しい。

映像出画の遅れ解消

前述のようにフロントカメラ切替後の映像が出るまでに少し時間がかかります。FCAMアプリの仕様変更で短縮できると思われるので短縮を実現して欲しい。

同一ボタンでオンオフ

ステアリングリモコンでオン・オフできるのは良いのだが、両方同一ボタンでできると更に良くなる。

車速検知による自動オフ

ステップワゴンrpは車速15kmぐらいで自動でドアロックがかかりますが、同様にフロントカメラも自動オフしてくれると楽になります。これは車速信号を検知しての制御は可能と思われるので対応して欲しいところです。

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