車の買い替えに伴い新しいカーナビを検討していて、最近アンドロイドナビなるものが台頭してきていることを知りました。大きい画面が選べ、ネットとの親和性がよくデータ更新不要、コストパーフォーマンス抜群で品質も悪くない、これはいいと導入しました。今回はまず取り付けについて紹介します。
目次
車を買い替え
これまでステップワゴンrp3(前期)に乗っていましたが、下記記事で紹介しているとおり、5年目の車検を迎え急遽乗換を決めました。購入した車はわくわくゲートが廃止された新型ではなく、ステップワゴンrp3(後期)です。
旧車をカーナビを付けたまま売りましたので、ネットで新しいナビを検討しました。その時アンドロイドナビを知りました。
アンドロイドナビとは
アンドロイドナビは、簡単に言えばアンドロイドOSのタブレットとカーオーディオが合体したものです。ディスプレイ・オーディオにアンドロイドOSを載っけたものとも言えるでしょう。
下記記事で紹介しましたが、私は以前(2016年)にiPadをナビに試用したことがあります。
専用に比べてバックカメラとの連動できないなどまだ劣るところもありましたが、メリットも多く将来は主流になるかもと思いました。それが今アンドロイドナビとして現実に商品化されているわけです。
アンドロイドナビの利点・欠点
従来のカーナビと比べたアンドロイドナビのメリットは
- 地図更新が不要
従来のカーナビは地図データ更新に数万円(あるいは数千円の年会費)が必要でしたが、web利用のカーナビは地図がいつも最新で、地図更新の手間・費用がかかりません。 - 施設情報が最新
地図と同じく各種施設の情報が最新です。 - 検索からナビ移行が早い
グーグルで検索してそのまま目的地設定できます。(グーフルマップのナビの場合) - ナビソフトを選択・使い分けできる
自分にあったナビアプリを選べます。例えばグーグルマップ、ヤフーカーナビ等。 - ネット閲覧が簡単に見れる
ユーチューブ動画などを手軽に見ることができます。 - コストパーフォーマンスが抜群
驚くほど安いです。その理由を推測すると- 中国メーカー製
- 世界市場むけの汎用性
- アンドロイドOS利用で専用ソフト開発が少なくて済む
一方、アンドロイドナビについてディメリットをあげると
- 本領発揮には通信(テザリング、またはSIM内蔵)が必要
SIM内蔵ならテザリングの手間がいりません。
また通信の費用がかかりますが、格安SIMを利用すれば大きな金額ではありません。 - ETC連動がない
日本独自のETCとの連携には対応していませんので、履歴を画面で見たりすることはできません。 - テレビ機能(地デジ)、DVDプレイヤーを内蔵していない
現状発売の機種では内蔵していません。外部機器で対応は可能です。 - 取付や保守はDIY
アンドロイドナビは中国のメーカーが出していて徐々に普及しつつある状態で、今のところ国内自動車メーカーのオプションにはありません。ディーラーやカーショップにもほとんど売っていませんので、今はアマゾン等ネットで買ってDIYで取付することになります。保守もDIYです。ユーチューブに取り付けの紹介動画が出ています。業者によっては取り付けてくれるかもしれません。 - メニューやマニュアルの日本語がおかしいことがある
中国製品によくあることですが、メニューや取説の日本語がおかしなときがあります。 - 品質のバラツキが見られる
中国製品によく見受けられる当たり外れがあります。初期不良に関しては返品が効きますし、ATOTOのサービス対応は良いとの評判です。ただし、サービス対応は一応日本語ですが、込み入った内容は通じなくてグーグルの英語翻訳を使うなどの対応が必要とか。
1.はディメリットと言うより本質です。2から以降も、現状入手できるアンドロイドナビのものであり、今後は改善される可能性はあります。
DYI好きの人には大きな魅力
このように、自分で取り付けできる人には、大変魅力あるカーナビが安く手に入ることになります。
私は前車購入のときもカロッツエリアの楽ナビを自分で取り付けしましたので、今回もこれを自分で取り付けようと思います。
ナビと関連部品の購入
アンドロイドナビのメーカーは少ないですが、ユーザーが多く情報も得られやすいのはATOTOというブランドです。アマゾンで販売しています。
画面のサイズや機能により種類があり、私はS8シリーズ第2世代で10インチ大画面でLTE付きの最上位機種 S8 Ultra Plus を選択しました。
ATOTO S8 Ultra Plus
S8 Ultra Plusの品番と主な仕様
S8 Ultra Plusの販売ページにはいろいろな品番表記がありす。
- 製品モデル:S8 Ultra Plus(Gen 2)
- 商品モデル番号:S8G2CBB-1JP
- モデル番号:S8G2109UP-A(6GB + 128GB)
今は少し新しいバージョンに変更されています。⇒S8G2119UP(6GB + 128GB) - 取り付けスタイル:DAH10D(10.1インチディスプレイのダブルDINアダプティブヘッドユニット)
主な仕様は
- 10インチ液晶画面表示
- アンドロイドOS、メモリ6G、ストレージ128GB
- 4G LTE 内蔵
- 仮想サラウンドビューリアカメラ対応
- ジェスチャー操作
- SWCリモコン対応(2つの入力端子)
- バックカメラ、フロントカメラ対応(各入力端子)
- ドライブレコーダー機能(カメラ別売、専用入力端子)
この機能で8万円弱の値段は超ハイコストパフォーマンスです。
4G LTE(携帯電波)について
最上位機種であるS8 Ultra Plusには4G LTE機能があり、携帯電話のSIMを内蔵できます。
なお、最新版ではLTEに関して変更があったようで、購入したものは、ミニSIMからマイクロSIMに、SIM格納は直差しではなくスマホと同じトレイ式になっていました。
また、ユーザーレビューに「ドコモのB19(Band19)に対応していない」という情報がありましたが、今は販売ページの仕様がB19対応に変更されており、おそらく対応になったと思われます。B19は山間部やビルの影での通信に威力を発揮します。
購入
アマゾンのATOTO直営ストアで購入しました。アマゾン発送で、すぐ届きました。
今は楽天でも公式ストアがあります。こちらは製品説明が詳しいです。
S8G2119UPという品番もあり、最新バージョンなのでしょうか、差がよくわかりません。
保証について
一年の製品保証がついていますが、ATOTOのOnline Customer Support Systemに登録するとオンラインサービスと6ヶ月の延長保証が受けられます。レビューでのサポート評価は良好です。
本体以外の部品購入
本体以外に購入したものをあげます。
ATOTO ホンダ車対応ワイヤーハーネス
通常はナビ付属の汎用カップラーと車体側の汎用カップラー(別途購入)をギボシ加工してで繋ぐことになりますが手間がかかります。
幸いにもホンダ車用のワイヤーハーネス(右図)がATOTOから販売されています。付属のカップラーが無駄になり少々コストアップですが、配線加工の手間が省けるので購入しました。
ホンダ車用バック信号コネクター EJC-330H
車のバック信号を取り出すためです。このコネクタを使うことで車の線を加工する必要がありません。
パーキング信号も取り出せます。パーキング信号は純正ナビのように走行中操作できないようにする機能のために使われます。必要ありませんがATOTOの場合、設定で動作を選択できますので一応接続することにします。
純正バックカメラ対応カプラー RCA013H
カメラ一台でパノラマビューができるATOTOのリアカメラを将来的には取付予定ですが、まず最初は車に付属しているホンダ純正バックカメラを使います。
純正バックカメラをナビに映すためには、コネクタと線だけでなく、電源電圧を12Vから6Vに変換する回路が必要です。
その回路付きのものがアダプタと称して売られていて、私は右のものを買いました。リード線の途中で膨れている黒い部分が変換回路です。
取り付けアタッチメント金具
ナビの取付金具は、車が「ナビ無し」なので付属して来ません。取り付け法に困ります。
ネットを見ると右のエーモンのセットの内、金具だけを利用する方法が紹介されていますが、金具以外は使わないので無駄が多くなります。
それでディーラーに相談したらホンダ純正のアタッチメント金具(ビス付き)が注文できました。
- 名称:オーディオ取り付けアタッチメント
- 品番:08B00-TAA-000、
- 価格:ビス4本100円を含めて1,600円
下写真が購入した金具です。おそらくエーモンのセットに含まれる金具と同じものと思われます。
通信SIMの用意
通信に必要なSIMを用意します。 選択のポイントは
- 通信費が安い
- 電波が安定して届く
日本通信 合理的シンプル290プランを選ぶ
- 料金は使用量に応じて290円/1Gバイト
ナビだけで節約すれば1GB以内に収まり、毎月290円で維持できます。 - ドコモの電波を利用
ドコモの電波利用なので繋がりやすさは文句なし。(band19対応しているとして)
もしband19対応でないならばauやソフトバンクの電波を利用するSIMに交換する予定です。
取付作業1(火入れまで)
準備作業
メインニット(本体)とディスプレイモジュール(画面)の分離
メインユニット(以下本体と呼ぶ)とフィスプレイモジュール(以下画面部と呼ぶ)に分離できます。ジョイントパーツにある3本のビスで止まっています。
アタッチメント金具の取り付け
予め購入したアタッチメント金具を本体に取り付けておきます。
画面部を取り外して位置を検討し、4本のビスで止まるところで良さそうな位置を選びました。なお、ナビに付属している金具や樹脂部品は使わないというか、使えませんでした。
SIMカード等の挿入
マニュアルに、画面に隠れて後で取り付けにくい下記のものは接続しておくようにあります。
- SIMカード
- SDカード
- USBフラッシュドライブ
- AUXケーブル
今回私は1,2のみ使用し、3,4は使いません。また実際には、後でも画面部を取り外して取り付けられます。(画面部だけを外せるように設置した場合)
なので今は何も挿入しないで進めます。
車の電源オフ
まずシフトをパーキングにして車の電源をオフします。
車には電源をオフにしても常時電気が来ている線があり、通常はショートなどの事故を防ぐためバッテリーのマイナス端子を外しておきます。が、私は自信があったので省略しました。
養生
もし作業中に車に傷をつけたらがっかりです。プロは丁寧に養生します。養生テープや布を使って車をしっかり保護します。
また上記写真でわかるように、ナビの画面部保護のため、ついてきた保護シートは剥がさず、周囲を少し残して余分な部分を切り取り、周辺数カ所を裏にテープ止めしました。こうすれば画面と周囲の枠も保護できます。
シフトレバーを下げる
シフトレバーが作業の邪魔になるので下げておきます。
パーキングのままでシフトレバーを下げるには下記のようにシフトロックを外して行います。
- シフトレバー左のロック外し穴の蓋を外します。
傷つき防止のために布を巻いたマイナスドライバーを使います。 - ロック外し穴にマイナスドライバーを差し込んでロックを外し、シフトレバーを一番下まで動かします
ナビ周りのパネルの取り外し
ステップワゴンの手順書は下の手順になっています。
- ナビ下のパネル(ロアパネル)を外す
- ステアリング前のフロントパネル(右側)を外す
- センタークラスターパネル(ナビ側)を外す
ですが、右パネルを内張り剥がしで浮かしてもクラスターパネルとの結合が強くてうまく取れません。それでセンタークラスターパネルを引いて両者を一緒に外すのが簡単です。今回はナビが付いていないので手で簡単にセンターパネルを引くことができました。
車についているナビ固定用ボルトを外す
ロアパネルを外すと隠れていたボルトが3本見えますが、両側の2本がナビ固定用のボルトですので外します。かなり固いのでドライバーでなくボックスレンチを使ったほうが容易です。
アタッチメント金具の取り付け位置修正
飛び出しが不足
このナビは画面が10インチと大きいのでダッシュボードから画面が飛び出す形になります。そして後で画面部だけを取り外せるように、本体と画面の接続部のビスに上部からドライバーでアクセスできる位置にします。
前期のとおり用意しておいたナビを実際に配置してみると、上部からネジ止めできず、本体を更に前に出す必要があることがわかりました。
位置修正
右写真のように前に移動すると、車のパネル装着状態でもギリギリですがドライバーが使えます。ただ、この位置は止め穴が一個なくてビス3本でしか止めることができません。
変更前後の位置を比較すると下の写真のようになります。
3本でのビス止めは本来の姿ではないですが、強度的には保つと思うのでこれで行きます。
ナビ背面接続
次に背面のコネクタ接続をしていきます。画面部は外したままで行いました。
接続情報
背面の結線情報はマニュアルにありますが、小さくて多機種混載なので見にくいです。
各ケーブルをどこに接続すべきかは、表示やコネクタの形状や色からもわかるようになっています。
本体に添付の接続図
付属ケーブルの配線接続説明
純正バックカメラ対応カプラ
購入した純正バックカメラ対応カプラを使います。
- 黄色のRCAジャック
ビデオ信号です。ATOTOナビのリアカメラ映像端子(RCIN)に接続します。 - 黒色の線に端子
アース線です。ナビのアタッチメント金具を止めているビスに共締めしました。 - カメラ電源
赤いエレクトロタップと呼ばれる端子がついています。手軽なのですが接触不良を起こしやすいので、私はギボシ端子に交換して、ナビに来ているACC電源を分岐して接続しました。
アンテナ関係
GPS、Wifi、LTEの各アンテナは本体の背面の表示を見てコネクタを接続します。アンテナ本体はその辺に転がしておきます。
今は接続しないケーブル
USBケーブル2本
接続するとケーブルが邪魔になるので今は接続しません
ステアリングリモコンは1端子のみ接続
ATOTO S8のステアリングリモコン(SWC)入力端子は2つあります。(ナビの20Pコネクタのピン2とピン12)
ATOTO ホンダ車対応ワイヤーハーネスを使った場合、そのうち一本が車のステアリンリモコンキーと接続されますが、この線はオーディオキーのみの対応で、メニューや電話キー等は動作しません。
別途もう一つのSWC入力に接続すれば全部動作するかもしれないと希望を持っているのですが、この辺についてはわからない事が多いので別途検討することにします。
仮設置
接続が確実か点検して本体を奥に入れて安定させ、本体下の金具を2本のボルトで軽くビス止めします。
本体の固定ができたら、画面を取り付けて仮設置が完了です。
仮設置での火入れ・動作確認
火入れ
いよいよ火入れです。バッテリーのマイナス線を外している場合はここで戻します。
シフトをパーキングの位置に戻して車のスイッチを入れACCにします。
しばらく待つと下のような画面になり、無事ナビの電源が入りました。\(^▽^)/
後方確認カメラの動作確認
なお、枠線はナビ側が挿入しています。
Wifiの動作確認
家庭のWifi電波強化
我が家の車庫はWifiルーターと離れているため電波が微弱でした。ナビは簡単に家の中へ持って入ることができないので困リます。
実は他にも電波状況の問題を抱えていたので、この機会にルーターの位置変更と中継機の設置を行い改善しました。
Wifiの設定
デスクトップの歯車マークのアイコンをタップしシステム設定の画面に入って行います。
Wifiの設定はスマホと同じで、SSIDとパスワード(暗号キー)を入力するだけです。
グーグルマップで動作確認
これでグーグルマップを見ると、ちゃんと動作してGPSの精度が良いことがわかりました。
LTE動作確認
SIMカードの挿入
本体前面下部に挿入口があります。下の写真は下方向から見たものですが、画面が邪魔になるので一旦外さないと挿入困難です。
入れ方はスマホと同じです。付属のピンでトレイを引き出し、マイクロシムを載せて戻します。設定も前記設定画面から行いますが、スマホと同様です。
LTEのアンテナ表示を見ると電波が強くて安心しました。ドコモのアンテナが近いのでしょう。
LTE動作確認
Wifiをオフにしてグーグル・マップなどを見ましたが、正常に動きましたのでLTEでの通信も問題ありませんでした。
SDカード
SDカードの挿入口は右写真のように本体左側面の前寄りにあります。画面を取り付けた状態でもなんとか抜き差しできます。
SDカードを入れて認識されているかを確認します。
デスクトップのファイルアプリをタップするとファイル情報が見られます。下記画面のように左側にSDという項目ができているので正常に認識されていることがわかります。
USB
別途、本体を出した状態でとりあえずスマホと接続し、充電ができることを確認しました。
取付作業2(本設置)
以上で基本動作に問題が無いことが確認できました。これで返品の可能性は小さいと判断し、本格的に取り付け作業を行います。
ナビ画面に付属の保護フィルムを貼る
保護シートのままでは画面が見にくいので、この段階で剥がします。代わって付属の保護フィルムを貼ります。
外部マイクの設置
付属の外部マイクはステリングポストに取り付けました。
作業手順
- 貼り付け位置を決める
- エタノールで脱脂する
- 付属の両面テープで貼り付ける
- コードをナビ後ろまで引き込む
コードが長いので途中パネル裏で束ねてまとめ、結束バンドで固定しました。
アンテナ類の位置決定と固定
アンテナを取り付ける位置についてはマニュアルになく、参考にしたい通常のカーナビは、GPSはありますがWifiやLTEのアンテナがありません。助手席側から配線する方向でとにかくやってみました。
GPSアンテナ
定番のダッシュボード左前方にします。リード線を前面ガラスとの隙間に入れできるだけ見えないようににしました。GPSの頭が後方に向くことになります。
実は後でわかったことですが、GPSを使って車の方位を表示させる機能を使ったときに、これでは逆になります。ナビなどの使用には問題ありませんが、頭を前方にすべきでした。
LTEアンテナ
ダッシュボード前面ガラス近くの中央寄り、コードが届く範囲でGPSと離しました
Wifiアンテナ
どういうわけか前方に置くとWifi感度が悪くなったのでダッシュボード左側の段差手前に設置しました。感度低下は我が家のWifi電波の特殊事情かもしれませんが、Wifiは主として家の駐車場で使うので優先事項です。
アンテナの固定
3つのアンテナ位置が決まったので固定します。
- 車の貼り付け面をエタノールで脱脂
- アンテナについている剥離紙をめくって貼り付け
下のようになりました。
アンテナケーブルの引き回し
配線のため左Aピラーろグローブボックスを外す必要があります。
Aピラーの取り外し手順
- 運転席ドアのウエザーストリップを必要な部分だけ引っ張って剥がす
- 手と内張りはがしでカバー内部についているクリップを外す
クリップは手前一箇所、上部一箇所、奥(車の前方)2箇所あり、手前と上部のクリップを外す。上部のクリップは浮くだけで完全には外れない。 - カバー下部を手前に引いて奥を外す
奥のクリップは手前に引くとカバーから抜けるようになっていますので、カバー下部を手前に引いて奥を外します。 - 最後は上に持ち上げて外す
残った上部のクリップは上にスライドすると抜けてハズレますので、カバーを上方に持ち上げて取り外します。 - ピラーに残ったクリップをカバーの元の位置につける
奥のクリップはクリップ外しで抜いてカバーに取り付けます。上部のクリップは根本の黒い樹脂を指で挟むと抜けます。スライド部分を押し込んだ形でカバーにセットします
グローブボックスの取り外し手順
- 下部のネジ一箇所を外し
- ダンパーアームを外す
- 手前に引き出す
アンテナケーブルの引き回し
- GPSとLTEは隙間からサAピラー下の空間に入れる
- WifiはAピラー下部(エアコン吹き出し口)の端に穴を開けて入れる
- Aピラー下部からグローブボックス奥を通りナビ奥に引き回す
- ケーブルの余った長さはグローブBOXの裏で束ねて結束バンドで固定
右写真は線処理が終わってグローブボックス奥を下から覗き込んだところです。
車を元に戻す
Aピラーカバーの取り付け
左のAピラーカバーを取り付ける手順は下記の通りです。
- クリップやストッパー(押し込んだ状態)が正規にカバーについているか確認
エアコン吹き出し口(下の部分)は嵌め込んだ状態にしておく(※参考注) - パネルを嵌める
- ウエザーストリップをもとに戻す
※参考注:右側Aピラの場合やり方が違い、エアコンの吹き出し口を外した状態ではめ込む
USBの配線とグローブボックスの取り付け
車両にUSB端子があるのですが、接続が面倒総なのでとりあえずナビのUSBケーブルをグローブボックス内に出します。
グローブボックスに上方から2本のUSBケーブルを入れた状態で取り付けます。
取り外し時と逆手順で、ダンパーアームをはめ込んだあと、ネジ止めします。
ナビの固定とパネルのはめ込み
車のパネルを取り付けます。
- 画面部を外す。
次の3項でナビの画面部がじゃまになるので一旦外しておきます。 - 本体下の金具の固定ボルトを本締めする
- パネルを取り付ける
正面→右パネルの順にはめ込む。私は握った手の横で叩いてはめました。 - 画面部を取り付ける
画面部を差し込み、上方から3本のビスのうち中央を締めます
画面位置の最終調整
右は、画面を取り出して後部を横から見たものです。ビスを止める位置により
- 画面の高さ
- 上下角度
が調整できます。
画面高さ
高いほうが見やすいが視界を妨げ画面が目立ちすぎます。かといって下に行きすぎるとシフトレバーに近くなり操作しにくくなります。
上下の傾き
運転者から見て見やすい傾きに調整します。ステップワゴンrpの場合一番下向きになります。最適点から言えば更に0.5段階ぐらい下に向けたいところですが、できません。
なお、左右方向の調整もできたらいいのですが、構造上できません。
画面飛び出し量
画面を取り付けた状態で上から見ると右のように3本のネジで固定されています。
両端のビスを外すと数段階手前に引き出すことができますが、私は一番奥で固定して使っています。
手前に引き出したいときもありますので、両端はネジ止めしないで状況に応じて引き出して使う方法もありかと思います。
一旦取り付け完了ー残した課題
取り付け関係で、まだ下記の課題がありますが、後日対策したいと思います。
- ナビ本体は下部の2本のボルトだけで固定
上部も何かしら固定したい - 本体と画面部の間の首の部分のカバー
横や上からから金属が見えるのでカバーしたい
最初に養生したものを外し、これで取付作業が終わりです。
取り付け補強金具の追加(6月22日追記)
これまでナビを車のダッシュボードに固定しているのが下部の2本のボルトのみで、上部の固定がありませんでした。このため上部は揺れている状態(もちろん目には見えない程度)でしたが、今回この改善の為補強板を追加しました。
補強アルミ板の準備
下写真の様に厚さ3mmのアルミ端材に直径5mm程度の穴を2個空けます。左が長穴になっているのは利用した端材に元々あったためであり、単なる丸穴でよいです。
補強アルミ板をナビ金具に取り付け
ナビ取り付け金具(アタッチメント金具)のヒンジ部にビス穴を空け、このアルミ板をビスで固定します(下写真右側)。 高さ調節のバネワッシャーを間に入れています。
車に固定
上記写真で車のダッシュボード上部カバーを固定するビスが見えていますが、このビスを一旦外し、ナビを奥に入れてアルミ板を共締めすれば左上の固定完了です。こちらも間にM6ナットを入れて高さを稼いでいます。
下のようになります。
下2箇所は従来どおり固定します。
効果
上部の固定は左一箇所のみですが搖れ止めの目的は十分に果たしてくれます。
また従来画面部を固定する際、上部が奥に行き過ぎていて、ドライバーがカバーに当たり締めにくかったのですが、これが是正されてやりやすくなりました。
続く
時間はかかりましたが、心配していた不良品に当たることもなく、順調にここまで進めることができました。
長くなるので今回はここまでとし、設定と使用感については次の記事に書きます。