ステップワゴンに楽ナビを取り付け~②USB/HDMI端子とカメラ切替器

前回の記事

ステップワゴンに楽ナビを取り付け~①基本編
「ステップワゴンに楽ナビを取り付け」シリーズの第2弾です。今回は純正と同じ見栄えのUSB/HDMI端子と、ナビのバックカメラ入力を利用した3カメラの映像切替器を取り付けます。

のシリーズ第2弾です。

USB/HDMI端子と外部カメラの切替器を付ける

今回は純正のMOPナビと同じ見栄えのUSB/HDMI端子と、ナビのバックカメラ入力を利用した3カメラの映像切替器を取り付けます。

取り付けにはステップワゴンのたくさんのパネル類を分解しなくてはならず、若干マニア的な内容になりますが、興味ある人には大いに参考になると思います。

未だ動作不完全や動作確認ができていない部分がありますが一旦アップし、これらが進展した段階で追記することにします。

購入品

USB/HDMI端子関係

ナビのUSB/HDMI外部端子を利用するには延長ケーブルを付けて手の届く所に出しておかねばなりませんが、ケーブルの端子が転がっているのは見栄えが悪いです。

MOPナビには外部接続用のUSB/HDMIパネルがあり、たいへんスマートですが、楽ナビ(AVIC-RL99他)用にも右の「USB/HDMIパネルセット」が売られていて同じ外観にできます。

素直にこれを買えばよかったのですが、対応ロアパネル自体はホンダディーラーで安く手に入るとの情報があったので、DIYの虫が動いてディーラー営業マンに次の部品を注文しました。

以下全ての部品についてですが、各部品のホンダの正式名がわからず、ここでの記載の名称と違っているかもしれません。

  • USB/HDMI端子用ロアパネル

    ホンダ品番:77158-TAA-J11ZB 77518-TAA-J11ZB 現行のロアパネルと交換します

  • USB/HDMI端子取付パネル(蓋付き)
    ホンダ品番:39115-TAA-J01 上記パネルに取り付けます

これに加え、営業マンが気を利かして次の部品を注文してくれていました。

  • USB中継アダプタ

    ホンダ品番:39112-TY2-A01 2個(使用せず)

USB中継アダプタ(左)とUSB/HDMI端子取付パネル(右)

上記写真の左側がその部品で、専用ですからパネルにキッチリ嵌るのですが、反対側コネクタが特殊な形状なのです。これに合う市販USBケーブルが見つけられなくて使えませんでした。

今回事情があり上記3点をサービスにしてもらったので値段はわかりませんが、ホンダ純正部品の独自仕様なので中継コネクタと専用ケーブルはめちゃ高いと思います。

ホンダの設計者へ

全て独自設計ではなく、汎用品でコストを下げる工夫もして下さい。試作品ではなく商品なんだから。

延長ケーブル

後は下記の延長ケーブルを買いました。

  • 汎用USB2.0延長ケーブル
    • メーカー:Amazonベーシック
    • 品番:7GV4
    • 長さ:1m
    • タイプ:Aオス-Aメス
 
  • カロッツェリア 専用USB接続ケーブル

    汎用とは言えませんが、ナビ側がパイオニア独自のコネクタに対応したケーブルです。

    • メーカー:カロッツェリア(パイオニア)
    • 品番:CD-U120
    • 長さ:2m
      2mは長すぎますが1mはありません。
 
  • 汎用HDMI延長ケーブル
    •  メーカー:HORIC
    • 品番:HDFM10-040BK
    • 長さ:1m
    • タイプ:Aメス-Aオス
    • その他:4K・フルHD対応、金メッキ端子
 

これらはホンダ製端子パネル専用ではなくパネルの形状と合わないので、自分で加工して取り付けなければなりません。

カメラ切替器関係

純正バックカメラ対応アダプタ

ナビを純正のバックカメラに対応させるバックカメラアダプタが売っています。
純正バックカメラのモード切替にも対応していますが、右のようにこれが結構高いです。

私はこれを選択せず、将来フロントとサイドカメラもナビのモニターに映したいので、純正バックカメラ対応の映像切替器を選択しました。

3カメラ映像切替器

右のデータシステムのCSW02Hという品番の機器ですが、3カメラの切替器になっていて、バックカメラの他にフロントやサイドに取付けたカメラの映像を切り替えてナビに映すことができます。別途ケーブルを購入すれば純正バックカメラのモード切替にも対応します。

弱点は、フロントやサイドカメラを映している間ナビにはバック信号が入力され、車の位置が一時的に止まることです。これはナビのバックカメラ入力を利用するという仕組み上仕方がないのですが、カメラ映像を消せばほどなく回復しますので、大きな問題ではありません。

値段は切替器の割に安いです。下が入手した切替器の写真です。

映像入力端子側

電源・背j魚信号のコネクタ側

付属品

 
純正バックカメラ用ハーネス

上記切替器で純正バックカメラを使うためのハーネスです。単順に線とカプラだけなのに高いので自分で作ろうかと思いましたが、コネクタの入手法がわからなかったので仕方なく買いました。

下の写真が入手したものです。

純正バックカメラ用ハーネス

 たったこれだけのものなのに高すぎるぞ~ データシステムさん!

USB/HDMI入力パネルの準備

USB/HDMI入力パネルにケーブルコネクタを取付

今回購入した汎用延長ケーブルのメス側は下の写真のようになっていて、専用と違いコネクタの形状がパネルと合いません。

左からHDMI、Amazonn USB、カロッツェリア USB、一番右は専用USB中継コネクタ

それで下記のように加工します。

  • 大きいものは削る
    樹脂をやすりで削りました(上の写真では加工済みで、左から3番目)
  • 位置を合わせてホットメルトで固める
    こういう時に接着剤よりホットメルトがピッタリです。位置を合わせて周囲の隙間を埋めるように流し込んで固定します。

固定した様子が下の写真です。

ホットメルトのガン(鏝)はダイソーで購入しておいたのですが、使うのは初めてです。表に見えるところでは見栄えを良くする工夫が要りますが、こういう用途ではその必要がなくピッタリですね。

ステップワゴンのパネル類を分解

既にオーディオパネルは取り外してあるものとします。

ステアリング下パネルの取り外し

  1. 小物ボックス(カップホルダー)を取り外す
    小物ボックスを手で少し上に引き上げて隙間を作り、内張はがしを差し込みこじる。
  2. カプラーを抜く
    ロックを外しなら抜きます。車に使われるほとんどのカプラーにはロック機構があります。
  3. ウエザーストリップをはがす
    引くと車体から離れますので、必要な部分を浮かせます。
  4. ボルト・ビスを外す。
    右上にメッキボルトが2本、左下奥に黒ビスが一本あります。黒ビスは下にもぐるようにしないと見えません。
  5. ひきはがす
    上部を引いてはがします。思い切りも必要です。
  6. 各カプラーを抜く
    ロックを外しながら抜きます。
  7. ホースを取り外す
    透明樹脂のホースが繋がっているので外します。
  8. カバーを取り外し、保管する
    傷がついたりしない安全な場所に保管します。

エアコンパネルの取り外し

  1. 左小物ボックスパネルを内張りはがしで曳いて外す
  2. カプラーを抜く
  3. エアコン操作パネルを引いて外す
  4. カプラーを抜く

グローブボックスの取り外し

  1. グローブボックス下のボルト2本を外す
  2. ダンパーロッドを取り外す
  3. グローブボックスを取り出す

下カバーの取り外し

一番下のカバーです。

  1. 4か所あるクリップを内張はがしを使って外す
  2. 下カバーを外す

ロアパネルの取り外し

先にステアリング下パネル、オーディオパネル、グローブボックス外しておく

  1. ボルトを外す
    全てボルトを外したつもりなのに外れないので力づくで外そうとしたらロアパネルを壊してしまいました。良く見ると下奥にもう一本ビスがありました。幸いこのロアパネルは新しいものと交換するので不要になるものでした。
  2. ロアパネルを外す

下がこれまで外した結果です。ここまで外さないといけません。

必要なパネル類を全て外したところ

取り付け

新ロアパネルのセット

用意した新ロアパネルを仮にセットしてみます

ケーブルの処理

実際にセットしてみると2mのパイオニア専用USBはもちろん、1mのケーブルでも長いです。

ナビ裏に出す長さはナビを配線するために本体を引き出した状態で届く長さが必要です。私は短くし過ぎて苦労しました。

残り余り分は適当に束ねてビニールテープでまとめました。

カメラ切替器の取り付け

最初ナビの奥に設置しようと考えていたのですが、実際の様子を見ると狭くて線だけでいっぱいです。

新ロアパネルを仮設置してみるとその上部に丁度良いスペースがあり、ナビとの距離も近くピッタリです。

固定は両面テープでしました。配線も行った状態が下の写真です。

切替器をロアパネルに固定し配線したところ

黄色いジャックのビデオケーブルはバックカメラからの入力と、ナビへの出力です。ケーブル類の長さはかなり余るので余分な長さを処理する必要があります。線処理にはビニールテープを使いました。

バックカメラの電源電圧の設定スイッチがありますが、純正カメラの場合6Vに設定します。

動作確認

結線ができたら仮組みの状態で一応の動作を確認します。(私はバックカメラのモード切替の確認を忘れ、後で不具合に気づきました)

組み上げ

動作を確認したら、分解した各パネル類を分解と逆の順序で取り付けて行きます。

下の写真のように組み上がりました。純正と同じくスマートでカッコいい!!(自画自賛)

ただ、写真でもわかるようにこの部分は下にあって暗いです。夜にコネクタを差すとき照明が欲しいので、LED照明の取付を考えています。

動作確認

ナビは別途配線・取付完了しているものとします。

USB/HDMI端子の確認

USB端子の確認

iPhoneとiPadを用いて確認しました。

電源容量

USB端子からiPadに充電中の電流・電圧

2つのUSB端子ともiPhoneへの充電は正常にできました。

iPadに充電すると、充電電流は0.9Aぐらいでしたが、その時の電圧は2端子間で少し差がありました。仕様ではUSB端子の供給電流は1Aになっています。

結論としてiPhone(携帯・スマホ)ならOKですが、iPad(タブレット)のように消費電流が多いものには電流容量が不足します。

なお、下記記事で紹介した2A容量のシガーライターアダプターでは1.3A程の充電電流が流れました。

iPadをカーナビとして使ってみた
N-BOXを修理中、旧型のホンダフィットを代車として借りたが、カーナビがついていないので遠出の時に不便だ。手元にあるタブレット(iPad Air2)を車載アダプタで取り付け、カーナビとして使ってみたので紹介します。

通信機能

iPadをUSB接続するとナビからはipodと認識され、画面に対応したメニューが出ますので、USBの通信機能は正常と思われます。ただ音が出ないので調査中です。

HDMI端子で映像を映す

下記記事で紹介したDODのドライブレコーダーの出力で確認しましたが画面が真っ暗です。

低価格で高画質なドライブレコーダー DOD IS220W
「ステップワゴンに楽ナビを取り付け」シリーズの第2弾です。今回は純正と同じ見栄えのUSB/HDMI端子と、ナビのバックカメラ入力を利用した3カメラの映像切替器を取り付けます。

楽ナビのホームページで調べるとHDMI入力はSD(480P)のみ対応ということですので、DODのDRがSDに対応していないのでしょう。HDMI出力のあるDVDプレイヤーで確認すれば良いのですが、手持ちになく未確認です。  映りませんでした。ナビに直接接続では映りましたので延長ケーブルが不良と判断しました。交換予定です。

カメラ切替器の動作確認

バックカメラの映像

バックカメラの映像は映りました。ただ画質が前車(N-BOX+楽ナビ)の時より荒くなったような気がします。また夜はノイジーで特に右側が、バックランプがないので見にくいです。

モード切替

切替器は純正バックカメラのモード切替に対応していて、ワイヤードリモコンで上から見た画像などに切り替えられます。ところが、リモコンボタンを押しても一瞬チラッとしますが通常の画像だけしか映りません。現在調査中です。

今回は以上です。不動作や未確認次項は進展があり次第追記します。

ナビ取付シリーズの最終回はスマートコマンダー(ナビリモコン)の取付について紹介します。

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コメント

  1. 通りすがりのおじさん より:

    とある製造メーカー品質管理部門の人間から戯言

    『全て独自設計ではなく、汎用品でコストを下げる工夫もして下さい。試作品ではなく商品なんだから。』にひとこと。

    ⇒作る側からすれば、汎用品を使用すると継続的な入手性、品質の確保が難しいため、
     製品内部のケーブルは、あえて専用設計にします。
     ロック機構の無い市販のUSBケーブルを使って、走行中振動によりずれては困りますよね。
     そもそも、市販のUSBケーブルは車の中で使用することを前提とした製品ではないのです。
     基本的に製品の内部は、一般の人が触ることを考えて作りません。メーカー的は一般の人
     には製品の中を触ってほしくないのです。(製品全体の品質を確保できなくなるため)
     メーカーは、製品全体の品質を確保する義務があるため仕方がありません。

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