愛車のステップワゴンrp3が5年目の車検の時期を迎えました。まもなく発売される新型はわくわくゲートがないのでこのまま乗り続けようと思っていましたが、ディーラーから現行型在庫品の購入を進められ検討したところ、今後5年間の経費は乗り換えたほうがお得という意外な結果になりました。
目次
現状の車の状況
現状の車はステップワゴンRP3 スパーダ ホンダセンシングで、下記記事で紹介したように2017年に購入しました。
当初から大変気にいっており、5年間使ってきて大きな不満はありません。
ステップワゴンを気にいっているところ
気に入っている主なポイントは次の3点です。
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私にとって丁度いいサイズ
田舎の生活ではときに軽トラが活躍しますが、私は専業農家ではないので保有するほどではありません。背の高いミニバンなら、草刈り機や管理機を積んだりできるので軽トラ代わりに使え、買い物・レジャー・車中泊・農機運搬など一台で全てに対応できます。
かと言ってデカすぎても困りますが、ほぼ5ナンバーサイズ(車幅1700mm)での大きさは駐車に関して気を使わなくて済みます。 -
パワーがあって運転が楽しめる
エンジンはターボ付き1500ccです。普段はエコ運転で燃費を節約しながら、運転を楽しみたいときはターボ効果で力強く走れます。
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わくわくゲート付きバックドアが便利
ユニークなのが写真のリアゲートの横に開く子扉(わくわくゲート)です。
普段使いに本当に便利で、ここから乗り降りもできます。たまに大きい荷物や重い荷物を積む時は低い床まで大きく開けることもできて楽々です。
3月下旬で5年目の車検を迎えた
この車は購入してから5年が経過し、3月で車検を迎えます。
助手席からキーンという音がする不具合
5年間故障がなかったこの車ですが、最近時々助手席の方からキーと言う音がするようになっっていました。
ネットで調べると次のような情報がありました。
他にも
- 私は鈴虫が鳴いて2回交換しています。
今のところ対策品が無いらしく1~1.5年おきに交換です - ヒーターファン(ブロアモーター)の異音 モーターのベアリングらしい
- 修理費用約3万円
私は、我慢できないほどではなく、そのうちDIYで修理しようかと思っていました。
新型発売の情報
ホンダから新型ステップワゴンの発売が発表されています。
新型は以下の点が残念で購入対象になりません。
- ワクワクゲートがない
これは現状より致命的なダウングレードです(私にとっては) - 納期が遅れている
部品不足により納車が大幅に遅れそうです
ディーラーから現行のrp3在庫車の提案
以上のような状況なので、現有のステップワゴンを乗り続けるつもりで車検に出したところ、ディーラーの営業マンから「現行車の在庫があるので乗り換えはどうですか?」という提案がありました。
乗り続けるか乗り換えるかを比較検討
それで車検作業が始まる中、急遽検討を開始しました。
ディーラー在庫の候補車
在庫の車はステップワゴンrp3 スパーダ クールスピリットで
・ガソリンターボ車 1500cc ・色は白 ・7人乗り ・カーナビなし。
現状は同じ白のスパーダですがホンダセンシングですので、今よりグレードアップになります。
現状の車との比較での機能upポイント
現状の前期型から後期型へのデザイン変更はもちろん、クールスピリットという上級グレードになることもあり、下記の機能アップがあります。
- 16インチホイールから17インチホイール
- シートヒーター
家内から要望されている機能です - 調光式LEDルーム照明
従来は電球で暗かった - 撥水布地シート
これならシートカバー不要かもしれない - 自動格納ミラー
欲しかったオプションです - ヘッドライトオート機能
法律規制対応ですね - ナンバー照明がLED化
新車購入費用の見積もり
ディーラーから見積もりをもらい交渉開始。
新車の価格(希望小売価格)
- 本体価格 316,1400円
- オプション 20万円
値引きクーポンの20万円を使い切ることで、現状のオプション以上の装備が可能。後述のようにナビは社外品を後付けの予定。 - 税金と諸費用 約15万円
の合計で約350万円。
値引きの見込み
- 20万円オプション用品値引き
ホンダのモデル末期施策です - ディーラー値引き
モデル末期で期末なので感触的に20万円くらいあるだろう…
両方合計で約40万円を見込みました。
新車購入費用見込額 310万円+10万円
よってディーラーに払う新車購入代金は、350-40=310万円と見込みました。
あと別途カーナビの費用10万円が必要です。
現行車の中古価格調査
現有車の状態は
17年製 ホンダ ステップワゴン スパーダホンダセンシング FF 1500ccターボエンジン
走行距離は少なく2万km未満、事故履歴無しだが、先頃左後タイヤハウス部分をこすってしまった凹み傷があり、他に傷をDIYで塗装している部分もあります。
残クレの5年残価設定は約100万円だった
現有車の残クレ設定価格は約100万円でした。昨年末にローンを決済しましたのでローン残額はありません。
ディーラー下取り見積りは130万円⇒150万円
ディーラーの下取り価格は2月時点では130万円でしたが、最近の中古市場の変化により、再見積もりでは150万円に上がりました。
中古買い取り業者見積もりで180万円
今は部品不足で新車の納期が遅れている状況なので、中古車相場が上がっています。グーネット買い取りで見積もると180-200万円ぐらいと高くなっています。
実際中古車買い取り業者に現物を見せて、ディーラー下取りより30万円高い180万円の見積りを得ました。凹みやDIY塗装修理がなければあと+15万円くらい高くなりそうだった。
買い替え時費用の計算
以上の結果から車の買い替え費用は次の表になります。以下収入をプラス、支出をマイナスで表記します。
継続の場合 | 乗り換えの場合 | |
中古買取価格 | 0 | 1,800,000 |
新車購入費用 | 0 | -3,100,000 |
カーナビ | 0 | -100,000 |
小計 | 0 | -1,400,000 |
新車を現金で購入するためには買い替え費用として140万円が必要です。
乗り続ける場合にかかる5年間の経費増
継続と乗り換えで費用比較のため、両者の差が出るものを計算します。
1.車検費用(5年間)
乗り続けの場合5年目、7年目、9年目の3回の車検がありますが、新車なら3年目の一回だけです。金額はディーラー車検の予想価格(次回車検までの点検パック込み)としています。
継続の場合 | 乗り換えの場合 | |
2002年車検 | 130,000 | |
1 年後 | ||
2 年後 | 160,000 | |
3 年後 | 130,000 | |
4 年後 | 150,000 | |
5年後 | ||
小計 | 440,000 | 130,000 |
この差は大きいですね。
2.メンテナンス費用
継続の場合前記のヒーターファンの修理をしたい。またバッテリーとタイヤはこれまで交換していませんでしたが、乗り続けの場合交換が必要です。
継続の場合 | 乗り換えの場合 | |
ヒーターファン交換 | 30,000 | 0 |
バッテリー交換 | 20,000 | 0 |
タイヤ交換 | 60,000 | 0 |
小計 | 11,0000 | 0 |
継続の場合、他にも交換部品が出てくると予想されますが、車検時の値段が高くなっている部分に含まれるとします。
3.自動車税
2019年10月以降新車登録の車から減税になっていますので、毎年の自動車税に差が出ます。
継続の場合 | 乗り換えの場合 | |
年額 | 34500 | 30,500 |
5年間の合計 | 172,500 | 152,500 |
5年後の残存価値と5年間の経費の比較集計
5年後の残存価値
5年先の残存価値を予想するのは難しいですが、中古車相場が戻っているとして中古車買い取り業者やディーラーの話を元に過去の相場から判断します。10年落ちの車は20万円、新車の5年後は150万円としました。
損得比較表
これまでの結果から5年間の経費を表にまとめると以下のようになります。
継続の場合 | 乗り換えの場合 | |
買い替え費用 | 0 | -1,400,000 |
車検 | -440,000 | -130,000 |
メンテ費用 | -110,000 | 0 |
自動車税 | -172,500 | -152,200 |
5年後残存価値予想 | 200,000 | 1,500,000 |
合計 | -522,500 | -182,200 |
継続を基準とすると差額は
継続の場合 | 乗り換えの場合 | |
差額 | 基準 | 340,300 |
つまり、乗り換えるほうが約30万円以上お得になりました!
これまで常識として「費用はかかるけど新車を楽しむか」、「経費節約して現行車に乗り続けるか」の選択だと思っていましたが、意外な結果です。新車に乗り換えると機能アップするのに、今後5年間の費用総額は継続して乗り続けるより大幅に安いのです。
その主な要因としては次が挙げられます。
- 今般の中古車市場の高騰
平時より30万円くらい高い状況が続いている - モデル末期で値引きが大きい
最初から用品値引き20万円がついていた - 5年先の価値が比較的高く見込める
ステップワゴンは比較的残価設定が高いのがその証拠
今回は1.の要因がラッキーで、乗り換えた方がその分だけ大きくお得になりました。もし1の要因がなかったとしても、費用はほぼ同等なので新車に乗替えた方がお得だということになります。
新車購入内容
上記結果により買い替えを決意し、ディーラーと本交渉しました。
既に車検の作業が進行していたことについては急遽ストップして費用が発生しないよう便宜を図ってくれました。
以下参考になるかもしれないポイントを紹介します
残クレは利用しない
残クレとは
残クレ(残価設定型クレジット)は、5年(もしくは3年)後の車の価格(=残価)を決めておいて、ローン返済額は設定残価までとすることにより毎月の返済額を小さくしたものです。
満期時には
- 車の返却(損傷が大きい場合はその分支払いも必要)
- 設定価格による買い取り(残債の支払い)
- 設定価格分のローンの組み直し
のうちから選択します。
乗換の時点で車は全く自分のものになっていないので、従来ローンのように下取りで次のローンの頭金にすることはできない。言い換えれば毎月車の減価償却分を支払っているようなもので、実質的にはリースに近いものである。(リースには車検・自動車税等のメンテナンス費用が含まれる点が違う)
また勘違いしやすいのは、返済額は残価設定分少ないですが、ローンの利率対象は残価分も含めた全体であることです。結局ローンの返済をより先延ばししているだけなので利子の支払い総額は増えます。
残価設定について
残価設定価格は買い取り保証でもあるので、中古車の予想市場価格より低めに設定されています。時期が来たときに残債を返却し中古市場で売った方がオトクな場合が多いです。
現金で買う場合も、3-5年で買い替えする可能性があるなら、車種選択に残価設定額は参考になります。買い替え時の予想下取り価格を反映しているからです。
次の買い替えを自社でしてもらう施策なので勧めてくる
ホンダの残クレの利率は通常3.5%、キャンペーンなどで利子が1%とかになるときもあります。
1%なら残クレも価値はありますが、3.5%のときは銀行ローンとかを検討されたほうが良いでしょう。ただし銀行のオートローンは60歳以下限定のところが多いです。
当然余裕があれば現金支払いが一番オトクです。
ホンダCカード(クレジットカード)の利用でポイントゲット
クレジットカードで支払えばクレジットカードのポイントが付きます。
ただし、ホンダ側指定の限度額があり、一般のクレジットカードなら20万円まで、ホンダCカードなら40万円まで払えます。私はこのためにホンダCカードを作りました。
ホンダCカードはホンダや出光昭和シェル・ENEOSのサービスステーションでは2%の還元で、普段の買い物でも1%。しかもedyや現金に還元可能です。
オプション・付属品の決定
カーナビは社外品から選択
在庫品なのでMOP(メーカーオプション)はそもそもできないし、DOP(ディーラーオプション)は高いのに操作性が悪い(と私は思う)ので社外ナビを検討しました。
前車はカロッツエリアの楽ナビで8インチ大画面で操作性も良かったのですが、ネットで調べると近頃アンドロイドナビが台頭著しい。
アンドロイドナビは、簡単に言えばカーオーディオ機能を持ったアンドロイドタブレットです。例えば右の商品があります。その主な特徴は
- 10インチ大画面が選択できる
- データ更新が不要で地図更新の手間と費用がいらない
- ネットに直接アクセスしてユーチューブなどを見ることができる
- 通信費がかかるが、日本通信のSIMを用いれば290円/月であり、データ更新費用より安い。
- 最高機能機種でも10万円程度で済むという超コストパーフォーマンス
中国メーカーの製品で心配な面もありますが、DIY心をくすぐられたのでこれに決めました。
その他オプション(総額20万円以上になるよう)
ナビは社外品にするのでその他のオプションはしたの表の通りにしました。
品 名 | 価格 | 備考 | |
1 | ETC2.0セットアップ | 3,300 | |
2 | フロアカーペット | 2,5840 | |
3 | ドアバイザー | 29,040 | |
4 | ラゲッジマット(荷室ゴムマット) | 11,000 | |
5 | ガラスコーティング ガードコスメSP | 95,700 | |
6 | マッドガード(外装) | 23,100 | 工賃含まず |
7 | パーキングセンサー(コーナーセンサー) | 75,350 | 工賃込み |
8 | 2列目アンダーシートバッグ | 8,800 | |
9 | 2列目アンダーシートマット | 15,950 | |
10 | ラゲッジフロアマット(ワクワクゲートエントランスマット) | 7,700 | |
合計価格 | 295,780 |
1-6番までは前回購入時とほぼ同じ内容であり、費用検討時に想定していた約20万円です。
7番以降は最終的に追加したものです。特にパーキングセンサーは工賃を含めると高いですが、うっかり見逃してぶつけて凹ませた過去の経験から、一回でも防げればもとがとれると判断しました。
代行手数料の節約
ディーラーの見積もり書を見ると代行手数料が結構あり、少しでも安くできないか交渉しました。
OSS代行費(42,600円)は自己登録を断念
自動車の新車登録に関する手続きです。ワンストップサービスという名称はかっては何箇所かの役所を回らくては行けなかったのを一箇所でできるという意味で、かつwebを利用できるというもの。
ネットで調べると自治体により、採用状況は違うし(例えば京都府はまだOSSになっていないらしい)、ユーザー自ら手続きするのも可能になっている。
当県は可能なので今回自己手続きを申し出たが、当社では対応していないと営業マンに断られた。制度上は可能なはずであるが、ディーラーが嫌がり、結果的に自己申告する人はほとんどいないという、登記の自己申請と同様の実態のようだ。下の過去記事で紹介したように登記は自分で挑戦しましたが、今回手間暇を考え強く押さずに引っ込めました。
納車費用(8,800円)はガソリン代とみなした
店頭で引き取るのだから納車費用を削れと言いましたが断られました。名称は納車費用だが納車に行く費用ではないという主張です。納車時ガソリン満タンとのことで、ガソリン代高騰の今、これだけで元は取れるので譲りました。
車庫証明代行(6,450円)は自分で行って節約
車庫証明は申請書類を作って警察署に申し込み、証明書が出来上がればできれば受け取りに行くだけです。これを自分ですれば法定費用27,00円だけで済みます。
申請書の作成は次の用紙を警察署などで入手し記入します。
- 自動車保管場所照明申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用権原疎明所(自認書)
1と3は必要事項bを記入するだけです。
2の所在はグーグル地図などを印刷して自宅(駐車場の位置)に印をつければよく、配置図は駐車場付近を拡大し進入路や駐車スペースの寸法をm単位で記入します。
更に前回と同じ場所で前回の車庫証明書ナンバーがわかれば、地図の添付も省略できるらしいです。
今回営業マンが書類を用意してくれたので、署名部分を記入して警察に行くだけで済みました。
終わりに
購入費用結果
今回の購入内容は次の表のとおりです。(価格は値引き前、消費税込み)
品 目 | 価格 | |
車両本体価格 | 3,161,400 | |
オプション用品 | 295,780 | |
税金 | 自動車税 | 51,700 |
自動車重量税 | 22,500 | |
自賠責保険料 | 27,770 | |
諸費用 | 検査・登録・届出代行費用(OSS代行費) | 26,180 |
納車費用 | 8,800 | |
リサイクル資金管理費用 | 290 | |
法定費用 | 検査・登録・届け出 | 3,730 |
リサイクル委託金 | 10,230 | |
収入印紙 | 200 | |
合計 | 3,608,580 |
当初予定よりオプションを追加した分、約10万円高くなっています。
ここからの値引きは、ほぼ思惑どおりしてもらえたので、ディーラーからの購入費としては当初予定より約10万円高い、約320万円となりました。あとは別途購入するカーナビに約10万円かかります。
今回の乗換のポイント
今回の乗換のポイントとしては
- モデルチェンジした新型はワクワクゲートがなくなり納期が遅れている
- 現行車の在庫があり、欲しい形式、グレードであった
- 中古車相場が上がっていて手持ちの車が高く売れた
という状況で、幸運にもお得な乗り換えに至りました。
今後アンドロイドナビの取付などを紹介していきたいと思っています。