洗面台の水栓(蛇口)が、水と湯のハンドルが別になっていて温度調節がやりづらく、不便を感じていました。それとかなり強く締めないと水が止まりませんでした。
この度、シングルレバー型(右の写真)に交換して快適になりました。DIYで交換しましたので紹介します。
洗面用水栓をシングルレバー型に交換
これまで使ってきた水栓
これまで使ってきた洗面台の混合水栓は、右の写真の水とお湯のハンドルが別のタイプです。
このタイプは温度の調整が面倒で不便でした。 サーモ(温度調節)タイプなら理想的ですが高いので、シングルレバー型にしたいと常々思っていました。
水栓器具の購入
先日、少し離れた町にできていたホームセンター・カインズホームに初めて行ってみたところ、滞留商品処分のワゴンセールで洗面用シングルレバー混合水栓を見つけました。
大変安かったのですがダンボール箱に入っていて商品の見本や写真もなく、わかるのはメーカー名:KVKと品番:KM-315Gだけで、その道のプロしか買えないような売り方でした。(右の写真は家で開封後)
これでは今の水栓を交換して使えるかわからないので、その日は帰ってきました。家に帰ってからネットで調べたら、取り付けピッチが今の洗面台と同じで交換して使えそうです。値段もネットショップの相場に比べ破格に安いことがわかり、次の日急遽買いに走りました。
同じくワゴンセールで隣にあった取替え時に使う工具「立カラン締め」(カクダイ)という一種のレンチも安かったので買いました。
安い理由は写真のように収納袋の汚れでした。本体の黒い塗料が付着しているようです。 本体は塗料がはがれやすいようですが使用には問題なさそうです。
ナットにはめる部分をよく見ると2段になっていますが、これには後述する理由がありました。
取替え工事
雨で外仕事ができない日に取替え工事をしました。
施工説明書の確認
とりかかる前に施工説明書を丁寧に読み確認します。(これ大事です)
取り付けピッチは事前に確認したとおり108mmです。 配管は左が湯、右が水に決まっています。逆は、レバーの湯水の方向表示が逆になります。
この混合栓は逆流防止弁付きで説明書にも組み込むような図になっているのですが、同梱部品としては見当たりません。メーカーに問い合わせたところ、最初から組み込まれているとの回答でした。 他に問題なさそうですので工事に取り掛かります。
旧水栓の取り外し
右は 洗面台の奥を下から覗き込んだときの様子です。
湯水2本の銅パイプと排水栓を遠隔操作するロッドが見えます。 狭いのでやりにくそうです。 立カラン締めを買っておいてよかった。これを使わないと作業が困難です。
水栓を洗面槽に固定しているナットと水栓と銅パイプを接続しているナットを緩めて外します。 立カラン締めのナットにはまる部分は2段になっているのは、先側は前者用で、小さいサイズの元側は後者用であることが使ってみてわかりました。
さらに、この水栓は排水栓を遠隔操作するロッドがありますので、ロッドと排水機構との連結を外します。
これで水栓を上に引き抜いて外せました。
新水栓の取り付け
右は取り外したあと汚れを拭いて上から見た状態です。
水栓の二つの孔と排水栓操作用のロッド(棒)が通る孔があります。
いよいよ取り付けです。
パッキング、ワッシャー、ナット類は、新しい水栓に付属のものを使います。水栓側の管の内側に銅管を入れながら止まるまで降ろしていきます。このとき20mm以上の差込みしろが必要ですが、それは十分ありました。
ところが、水栓の右側が台から少し浮き、ナットを締め付けても改善しません。 銅管が長過ぎて当たっているためと判断し、5mmほど切断することにします。 水栓と長過ぎる方の銅管を取り外します。
切断にはチューブカッターを使いました。以前石油ボイラーの修理をするときに買ったもので、別記事チューブカッター(パイプカッター)とバリ取り用リーマーで紹介しています。
再度取り付けてみると、今度は浮きません。
一通りナットを締め付け、止めていた水道の元栓を開けます。 水が出ました(写真)
レバーを右に操作して水、左で湯が出ることを確認します。
温度調節
右の写真のように洗面台下に、湯水の銅管が接続している左右2個の止水栓に流量を調節するネジがあります。
左側の湯の流量調節ネジを最大(左いっぱい)にして固定しておきます。 水栓のレバーを中央にして湯+水を出し、右側の水の流量調整ネジを右に回して水量を減らしていくと温度が上がります。
一番よく使う温度に調整します。 水の流量を制限しますので水の出はかなりゆるくなりまが、私にはちょうど良い流量になりました。 もし流量を増やしたいときは供給元の湯温の温度を上げるか、上記中央の温度調整で温度を下げることになります。
水漏れの確認
最後に水漏れがないか確認します。 水の配管からじわーと水が漏れています。
♪(≧▽≦;)アチャー
パイプを切るために外した部分からです。ナットを強く増し締めして何とか止まりました。
(^。^;)ホッ
今回は切断する必要があり仕方なかったのですが、古い継ぎ手部分は触らぬが吉です。パッキングなどが劣化していますから水漏れが起こりやすいです。
遠隔操作の排水栓
元の水栓は排水栓をレバーを上下して遠隔操作できるタイプです。新しい水栓は鎖にゴム栓がつながっているタイプで、ロッドを通す孔はなくゴム栓式でいいやと思っていました。
しかし、ゴム栓を使うために排水口についている機構をいざ取り外そうとしたらたいそう面倒そうなのです。それでゴム栓式にするのを中止し、使用しない新水栓のゴム栓も取り外しました。
遠隔操作はできませんが、洗面台の下に残っているレバー(写真右)を直接操作すれば使えますので、使うときは洗面台下の扉を開けて操作することになります。レバーが奥側にあるのがやや使いづらいですが、水を溜めて使うことはたまにしかないので当面これでよしとします。それが不便感じた時にレバーの位置を手前に持ってくるなどの改善を考えましょう。
ストレーナの掃除
説明書に最後に蛇口についているストレーナを掃除をするように書いてありました。
新品から掃除をさせるのか?と思いつつネジを緩めてはずしてみると黒い物が数個たまっていました。工事で古いパッキングのかけらが流れたと気づき、なるほどと思いました。
ごめんなさい、KVKさん。m(_ _)m
これで工事完了です。
使用感など
思っていた以上に快適です。レバーの動きは軽くスムーズで操作感覚が良く、ワンタッチで適温の温水が出て実に使いやすい。
「昔は家に井戸がなく、水を汲みに行くのが日課で大変だった」と子供のとき親に聞いた。水道ができて蛇口をひねれば清水が出るのは画期的だったのだ。やがて大人になってから洗面所でお湯が使えるようになり、冷たい水を我慢しなくてもよい幸せを感じたのを思い出します。
コメント
排水栓(写真の”ヘヤキャッチャー”)の外し方は、この人のを見れば参考になります。
http://pinehead.at.webry.info/200912/article_1.html
最後の写真の、”ヘヤキャッチャー”の下部メガネ部と”外した棒”は差し込み式なので、
”外した棒”を抜き出せば、ヘヤキャッチャーは上に引き抜けるだろうと・・・・
情報ありがとうございます。
ヘアキャッチャーと言うんですか、知りませんでした。
リンク先の外し方の記事参考になります。
水や湯を溜めて使うことがほとんど無く現状で不便はしていませんので、いつか機会を見て検討します。
家の手入れをする場合は、人に貸しても支障ない程度に整備すべきです。
な~んちゃって。
なかなか気力が続かないんですよね。
太陽光発電を屋根に着けると屋根が痛むから、庭の上に架台を作りその上に置こうと、
多数のアンカーは作ったのですが、そこから先が気力が続かずですから・・・・
とても偉そうには言えないですが・・・・
>家の手入れをする場合は、人に貸しても支障ない程度に整備すべきです。
人に貸す予定はありませんが、親戚が泊まったりする可能性はありますよね。
>なかなか気力が続かないんですよね。
私も色々手を出しますが、中途半端にしていることが多いので反省しています。