我家では年末に餅をつきます。イラストのような風情のあるもの…ではなく、電動餅つき機を使っています。
できた餅は一度にそんなに食べられませんから、これまで保存中にカビが生えたり、硬くなってしまったりで捨てることも多かったのですが、今年は今(3月)でも食べることができています。その辺の知恵をまとめておきます。
硬くなった餅を柔らかくする
我家で年末についた餅は、今は完全に硬くなっています。 オーブントースターで焼いても柔らかくなりません。鍋料理に入れてみましたが、長時間煮込むと汁に餅の成分が溶け出てどろっとしてきますが、餅自体は柔らかくなりません。ぜんざい(しるこ)に入れても同じです。
硬くなりすぎたのでだめなのか、とあきらめかけていたのですが、
男が楽しむ週末に簡単料理レシピブログ 電子レンジとラップでお餅を上手く柔らかくする方法
を見つけて、これを参考に試したら見事柔らかくなりました。具体的な方法は
- 餅を一晩水に漬けておく
時間は短くても長くても良いです - 皿にラップを引いて餅を置く
皿に餅がくっつくのを防ぎます。クッキングペーパーも試しましたが、ラップのほうがくっつきにくいです。耐熱性のあるラップを使います。 - 電子レンジの強(500~600W)で様子を見ながら温め、餅のふくらみ方を見ながら止める
時間をおくとまた硬くなりますので、柔らかめにします。
餅の保存法
餅の保存で問題になるのは、上記硬くなることとカビが生えることです。
保存のきく餅の作り方
餅を作るときの予防対策です。
硬くならない餅の作り方
店で売っている大福餅は全然固くならないので不思議に思っていましたが、プロは糖類の一種であるトレハロースを使うようです。パンやケーキ、化粧品にも保湿剤として広く使われているようで、下記のようにAmazonでも安く手に入ります。
トレハロース以外の家庭向きの方法として、砂糖や小麦粉を入れると硬くならないそうです。
他に片栗粉や長芋、山芋、薩摩芋などをいれてつく方法もありました。
次回(今年の年末)は、これらを試してみようと思います。
【追記】2015年末は片栗粉を入れてみました。堅くなるのが遅い感じです。(2016/1/5)
カビを予防するー木製の器に注意
一昨年まで我家でつく餅は2週間もすればカビが生えてきましたが、昨年末ふと気が付いて対策したらぐっと減りました。
餅をちぎる作業に「寿司桶(たらい)」と、できた餅を並べて保存する「干し板」(浅い木の箱)を使っていますが、両者とも木製です。 毎年使う前に洗う際、独特の木の匂いがするのですが、これはカビの匂いではないかと思ったわけです。
以前テレビでやっていましたが、風呂のカビ退治は天井を掃除しないとダメで、風呂を使うと湯気で復活し広がるのです。そう、カビは乾燥すると胞子を飛ばして生き永らえ、水分が得られた瞬間に胞子が復活するのです。
それで今回は、使用前に水洗い後、食器用アルコールで干し板、寿司桶を消毒しました。 結果、今でも餅が食べられるくらいで、前回までと比べて格段に改善できました。
【追記】2015年末は食器用アルコールの代わりに、より安全なホワイトリカーをスプレーして殺菌消毒しました。(2016/1/5)
塗りでない木製品は、内部に水分と一緒にカビが入り込みますので、いっそプラスティックの方が良いかもしれません。餅作りに木製品を使っている方は検討してみてください。
餅の保存法
密封と低温貯蔵
基本はこれでしょう。スーパーで売っている餅はこれで随分長持します。ただ家庭では完全に密封するのは難しいので冷蔵庫でも、そこそこしかもちません。
冷凍保存
ラップで包むなどして冷凍保存すれば、水分が抜けないので解凍すれば柔らかいでしょう。味も落ちませんので、冷凍庫に余裕があればこの方法が一番です。
水中保存
昔はこの方法でした。水カビが生えることがあるので、頻繁に水を替えたほうが良いでしょう。
余ったきな粉の利用と保存
毎年、餅用に小豆アンときな粉を買ってきます。小豆アンはぜんざいで消費するのですが、きな粉は余ってしまいます。
豆腐、味噌、納豆など大豆食品は健康にも良いので、無駄なく使いたいものです。
きな粉の利用法
- きな粉ドリンク 牛乳にきな粉と、砂糖または蜂蜜を入れて良くかき混ぜて飲む
- きな粉トースト バターを塗ったトーストに、砂糖をまぶしたきな粉を振りかける
- きな粉ペースト きな粉を蜂蜜と混ぜペーストに。トーストやクラッカーによい
きな粉の保存
粉類を室温で長期保存するとダニがわくことがあり、肉眼で見てもわからないため食中毒の原因になったりします。ダニは、わずかな隙間から入るため、袋のチャック等では効果がないそうです。
対策は低温保存が良いということで、私はきな粉、小麦粉、すりゴマなどの袋をプラケースに立てて並べ、冷蔵庫に保管しています。