当自治会の集会所は内玄関(土間)の照明スイッチが、土間から上がった奥にあります。このため夜集会が終わって最後に出る人は、スイッチを切ると土間が真っ暗になって、履物を履く足元が見えず不便していました。
先頃、切った後30秒ほど遅れて消えるスイッチがあることを知り、早速入手して取付けました。
スイッチの位置が悪くて不便
昔の配線工事の設計は、使い勝手を考えていないことがよくあります。我が家でもスイッチの場所が不適切な箇所が数カ所あり、機会を見つけて改善しています。自治会の集会所でも前述のように不便しており、次の改善案を検討していました。
- スイッチの場所を入り口近くに移動する
- 人感・照度センサーで自動的に点灯させる
いずれも新設の配線などで外観を損ねる懸念と工事費がかかります。
遅れて消えるスイッチがあった
偶然、玄関用の遅れて消えるスイッチがあることを知りました。
- メーカー:Panasonic
- 品番:WN5275
- 品名:埋込遅れ消灯スイッチB
- 仕様:片切、「玄関」のネームラベル、遅延時間30秒
希望小売価格は2,150円(税抜)と割高ですが、下に載せた店では送料込みで約半額で購入できます。
前記二つの方法より簡単にできることから、これを採用することに決め、早速購入したのが右の写真です。
「玄関」の他に小さく「遅れて消えます」と表示があります。
(「玄関」という名前が合わない場合は、たしかこの手のスイッチはカバーを外して中の紙を取り出せると思います)
また、暗闇でもスイッチの位置がわかる”蛍ランプ”がついています。
交換工事
スイッチの交換工事を簡単に紹介します。
【注意】 電気工事には電気工事士の免許が要ります。 資格のない人は電気店などに依頼してください。
準備と工具
電気工事の作業は安全と事故防止のため、ブレーカーを切って行います。
そして昼間でも暗いところで作業しますので、両手を自由にしながら照明できるヘッドライトが必需品です。今は明るくて消費電力の少ないLEDを使った製品がたくさん販売されていて、私も愛用しています。
この他に使う工具は、プラスとマイナスのドライバーだけです。
パネル(カバー)を外す
右の写真が現状で、左下が当該の玄関照明のスイッチです。
工事のため、まずパネルを外します。ビスは未だマイナス頭で古さを感じます。
スイッチ部を引き出す
パネルを外すと右のようにスイッチボックスになっていて、上下二つずつスイッチが金枠で固定されています。
左側の金枠を上下にあるビスを緩めて外します。こちらのビスはプラス頭でした。
スイッチの交換
右は枠を外して手前に引き出した所です。 2つのスイッチが付いていますが、下側のスイッチを交換するわけです。 以下の手順になります。
①下側のスイッチに挿入されている線の抜き取り
マイナスドライバーでロックを外して抜きます。
②スイッチを外す
固定している枠の爪を、マイナスドライバーを回すようにこじて緩めます。
③新しいスイッチを取り付け
マイナスドライバーで逆方向にこじて、枠の爪でスイッチ固定します。
④元の穴位置に線を挿入
電線は剥いた銅線の長さを確認して、奥まで挿入します。
現状は写真のように、一箇所剥き長さが長過ぎて銅線が見えていますので、銅線の先をカットしました。
スイッチ部を収める
結線が終わればスイッチがついた枠を、線を奥に収めながら元の位置に取り付けます。
止め穴は左右方向が長穴になっていて、止め位置はスイッチがパネルの穴に嵌るように合わせます。左右の金枠同士がほぼくっつく状態になります。
パネルを取り付ける
パネル元のように取り付ければ工事完成です。 もう少しきれいにしたいところですが..(-_-;)
動作確認
動作確認します。
オフ時
まず、オフ時は、蛍ランプ付きスイッチですので、上記の写真のように小さいオレンジ色のランプが点灯しています。
オンする
スイッチをオンします。 ゼンマイでもまいているのでしょうか、普通より少し抵抗があり、ちょっと変わった感触です。天井照明はちゃんと点灯しました。
オフする
暫く時間をおいてスイッチをオフします。 すると確かに照明は消えません。時間を計って待っていると25秒後に消えました。 標準の30秒より若干早いですが、靴を履くには十分でしょう。
以上のように期待通りの動作が得られ、不便を解消できました。