寒波がようやく去ってこれから暫くは暖かくなりそうです。
この寒波を迎えるにあたって、まだ冬タイヤにしていなかったのであわてて交換しました。当地では最初、雪は降りませんでしたが、14日になって少し積雪があり冬タイヤが役に立ちました。
本記事は、この冬タイヤのネットでの購入とタイヤ交換についてです。
目次
私の車の状況
昨年春に車を買い替えたが、冬タイヤは先延ばししていた
下記記事で紹介したようにステップワゴンを購入しました。
当地では積雪は雪国ほどではありませんが、一冬に3度くらい積雪があります。そういうときに限り車が必要になることが多いので、冬はタイヤを履き替えています。しかし、今回予算不足から冬タイヤの購入は先延ばしにしていました。ディーラーの営業マンは、「安いタイヤセットなら私のつてで9万円ほどで入りますから、秋になれば言ってください」と言ってくれました。
時過ぎて11月になり、冬を迎えるにあたり検討を始めました。
ネットで調査
今時、大抵のものがネットで買うのが安くて便利ですよね。タイヤはどうかな?と思っていましたが、調べてみることにしました。
驚きのネット価格
営業マンの言っていた値段よりまだ安い
オートバックス等のカー用品店舗はおろか、営業マンの言っていた値段よりより安いです。
国内メーカー特にブリジストンは高い
ブリジストンは性能が抜群だと評判ですが、その分国内メーカーの中でも特に値段が高いです。
海外製タイヤは安いが、中には性能も良いものがある
海外製は安いですが、その代わり一般には品質は国内メーカーに劣ります。しかし、例えば、NANKANGという台湾メーカーはかって日本メーカーと提携していたこともあり、日本製に劣らず性能が良いという。
送料が高いのでは?
意外と送料無料がほとんど。製品価格にオンされているのだろうが、「実際は高くついているのでは?」という疑問は後で晴れました。
タイヤとホールの4本セットがお勧め
タイヤだけ買うとホイールへの取り付けとホイールバランス調整を別途依頼する必要があります。
タイヤとホイールのセットならホイールバランス調整して送ってくれるので、受けとったら車に取り付けるだけなのでDIYできます。工賃も税込み5,400円(一本当たり1,350円)と安いのです。
選択指針
- コストやコストパーフォーマンス狙いなら海外製
- 耐久性などは直ぐに評価できるものではないので、日本製が安心
- 海外製で評判の良いものと日本製の安いものがほぼ同価格帯
私はこのランクの物を探しました
オートウェイとカーポートマルゼンが候補
ネットを調べてオートバックスのweb販売などもありますが、値段で次の2社が候補にあがりました。
autoway
オートウエイは海外製タイヤに強い。しかし、手頃な値段のホイールの選択肢が3種類と少なく、私の好みに合うデザインがありませんでした。
自社の他、楽天にAUTOWAY 楽天市場店を出店しています
カーポートマルゼン
関西ではテレビコマーシャルでおなじみですが、その全国を対象にしたweb販売店です。国内産のタイヤに強く、ホイールの選択肢が多くありました。
自社の他、楽天にカーポートマルゼン 楽天市場店を出店しています。
タイヤ・ホイールセットを注文
タイヤ+ホイール 4本セット
ホイールの選択肢が多いマルゼンで、下記の通り注文しました。
- ホイール:D.O.SガビアルⅡ
- タイヤ:グッドイヤーアイスナビ6 (2017製) 205/60-16
- 組み込み、バランス調整
購入価格
- ホイール・タイヤセット ¥59,700
- 組み込み・バランス作業料 ¥5,400
- 送料 ¥0
[合計金額] ¥65,100円
後日カー用品ショップオートバックスの店舗に立ち寄った時、このクラスのセットは10万円以上していましたから、かなりお得だったんですね。
宅配で送ってきた
注文したのは11月でしたが、「ホイールの在庫がなく入荷待ちのため出荷が遅れる」と連絡があり、結局12月16日発送で送ってきました。
トラック混載便かと予想していたらなんと宅配便(佐川)で送られてきました。下の写真のような荷姿で4個口です。なるほど、これなら送料も高くないなと納得した次第です。
タイヤ交換関連の工具
タイヤ交換はずっとDIYでやっています。タイヤ交換は車に付属の工具だけでできることはできるのですが、確実にかつ楽に行うために私が持っている工具について紹介します。
ジャッキ
車付属のパンタグラフジャッキ
- 付属のハンドルは早回しができない、手が痛くなる
クランク状になったハンドルを回すのは効率が悪く手が痛くなる。以前の車は直線のバーだけしか付属せず、一回転ごとにバーを移動しなくてはならず大変手間だった。いずれにしても付属のジャッキハンドルを使って手で回すのは非常用と考えた方が良い。 - ナット回しを使えるアダプターがある
パンタジャッキの口金にナット形状のアダプターを付けることにより、エアーレンチ、電動ドライバー、十字レンチなどを使えるようにするアダプター(右商品)を使えば楽になるでしょう。
中にはDIYでナットを直に溶接している強者もおられます。
ボトルジョッキ
油圧ジャッキは軽い力で持ち上がるので楽である。特にボトルジャッキは安く売っているので手軽ですが、次の欠点があります。
- 背が高い
床の低いN-BOXにはそのままでは下に入りませんでした。(右写真)
- 安定が悪い
底面が小さく安定が悪い。一度外れてしまったことがあります。大事にはいたりませんでしたが、以降怖くなってフロアジャッキに替えました。
今はこのボトルジョッキを、障子の立て付けを直すときの敷居を持ち上げるのに使っています。
フロアジョッキ
油圧式で安定感があります。
本来前後で2輪同時持ち上げるために使うものですが、素人には前後のジャッキポイントがよくわかりません。
それでサイドに使っていますが、このタイプは背丈が低いので右のようにN-BOXにも使えました。
車体に傷がつくのを防止するため、右のようなゴムクッション(アタッチメント)を使っています。
レンチ
車付属のレンチ
付属のレンチはL字型で
- バランスが悪く、外れやすい
- 力が入らず付属のレンチでは外せないことがあった
- 早回しがやりにくい
十字レンチ(クロスレンチ)
随分以前にカー用品店で買いました。
- バランスが良く両手で使える
- 結果力が入る
- 早回しができる
エアインパクトレンチ
これを使うとスピードアップできます。右は以前ホームセンターで安かったので買った物です。
- 緩めるときこれで一気に緩めます
ただ、現状はトルクが不足し、最初だけ手で緩めなければなりません。おそらく使っているエアホースが細い(内径7mm)ためと思われ、太径(内径8.5mm)のホースに交換を考えています。現状でも交換のスピードを稼ぐことはできています。 - 締付
正規トルクにするために、締付時の最後はトルクレンチで締めます。
トルクレンチ
タイヤ交換は永年自分でしてきているが、締め付けトルクについて疑問を持っていました。店でタイヤ交換してもらったらすごく緩かったり、付属のレンチで外せないほど堅かったりしたことがあります。何が本当かわからず、下写真のトルクレンチを買いました。モノタロウブランドでしたが、アマゾンで売っている物と同じもののようです。
これはプリセット型と言われる、動作トルクをあらかじめセットしておくタイプです。これでナットを締めていくとカチッと音がして所定のトルクに達したことを知らせてくれます。締め付けトルク
ホイールの締め付けトルクの指定はメーカーにより少し違いがあり、例えば
- ホンダ車 108N・m(11kg・f)
軽のNBOXも同じ - トヨタ車 103N・m
となっています。修理工場などでは、実際は車種メーカーに合わせていちいちトルクの設定をしないようですが、許容範囲が1割以上あるので実用上は問題ないのです。
トルクのプリセットの方法
プリセットの方法が最初わかりにくかったので、以下108N・mに合わせる場合を例にして説明します。
①ロックネジを弛める
終端にある止めナット(ロックネジ)を左に回しダイアル(取説でハンドルと呼ぶ副目盛がついた筒)のロックを解除します
②ダイアルを十分弛める
- ダイヤルを左に回して下げ、主軸に刻まれた目的の値近くの主目盛が十分見えるようにする(右写真)
- 設定値目標値を超えない最大の主目盛を探す
この場合は98N・m
③副目盛りをゼロに合わせる
- 98N・mのラインの下側が隠れるまでダイアルを右回転して上昇させる
- 更に副目盛がゼロになるまで締める
この時98N・mのラインの一部が見えている状態であることを確認する。(右写真)
これが98N・mの設定状態である。
④目的の値までプラスする
- 副目盛が10になるまでダイアルを更に右に回す。
これで98+10=108N・mとなり、目的値に設定できました。(右写真)
⑤ロックネジを締めて固定する
ロックネジを右に回転してダイアルを固定する
トルクレンチを使って分かったこと
実際トルクレンチを使ってみると、それまでの自分の手加減がやや強すぎたことが分かりました。車に付属のL字レンチを手だけ使って緩めるときに、硬くて苦労するのはトルクが強すぎます。
エア工具
エアインパクトレンチは前記の通りですが、それ以外に使うエア工具を紹介します。
エアコンプレッサー
コンプレッサーはタイヤ交換以外にもDIYで使うシーンが多い機械です。私はで以前に下のコンプレッサーを購入しました。
タイヤ交換では、エアインパクトレンチや空気入れに使います。
エアチャックガン(エアゲージ付)
エアチャックガンにエアゲージがついており、空気を注入と同時に空気圧を設定できます。
私が持っているのは以前買ったアナログ指針式です。最大測定値がで1000キロパスカルですが、実際使うのは240キロパスカルほどですので、目盛が細かくて見にくいのが不満です。
今は右のようなデジタル式が安く出ています。測定値はデジタル表示で直読ですし、バックライトがついていて暗いところでも見やすいので、これから買うならこちらのタイプでしょう。
交換作業
タイヤの交換作業
私がやっている方法を紹介します。
まず車を水平なところに止め、シフトをパーキングにし、サイドブレーキをかけてからタイヤの交換作業に入ります。手順は以下の通りです。
- ジャッキで車体を少し持ち上げる
- 十字レンチでナット(5本)を少し緩める
エアレンチのトルクがあるときは1,2は省略。 - タイヤが浮くまでジャッキアップ
- エアレンチでナット(5本)を外す
- タイヤを外す
- 新しいタイヤを嵌める
- エアレンチで仮り締め
- タイヤが地面に少し接するまで車体を下げる
- トルクレンチで本締め
- ジャッキを完全に緩めて車体を降ろし、ジャッキを撤去する
以上が一か所の作業であり、4輪とも行います。
注意点
- ジャッキを当てる面は必ずメーカー指定ポイントで行います。
- 油を塗ってはいけません
ネジ部はあまり影響はありませんが、当たり面に塗ると締付トルクが大きくなり過ぎてボルトを痛めてしまう可能性があります。 - 少し走行した後、ナットのゆるみがないか確認します
特に新しいホイールやナットの場合注意します。
空気圧の調整
4輪とも交換が終了したら空気圧を調整します。最近の車はパンク修理キットに電動コンプレッサーが付属しており、これを使っても良いでしょう。
私は上記のコンプレッサーとエアチャックガンを使いましたが、今回購入したタイヤセットは空気圧が高めに設定されていたので、空気を抜くだけでした。
以上、一時間ほどで交換作業が完了しました。
下は新しいタイヤに交換したステップワゴンスパーダです。ホイールのデザインが思った以上にキラキラした感じになりました。
関連するメンテナンス
外した夏タイヤを見るとタイや溝に石粒がたくさん挟まっていました。特に後輪が酷い。マイナスドライバーで取り除きました。
あと、車のサイド下にこすり傷がついていました。まったく今まで気づきませんでしたが、早いうちに手当した方が良さそうです。タイヤを自分で交換しなければ気が付かなかったでしょうね。