庭に百合に似た大きな白い花が咲いています。放任しているのに毎年咲いてくれます。
ネットで調べてみると、花の形から自信を持ってアマリリスだと思いました。
しかし、最近園芸に詳しい知人にこれを紹介したら、アマリリスではないと断言された。
( ̄▽ ̄;)!!
アマリリスではなくアフリカはまゆう
そんなハズはないと家に帰ってもう一度調べ直したところ、アマリリスによく似た「アフリカはまゆう」という花であることが判りました。
アマリリスとアフリカはまゆうの比較
白い花の形はよく似ている
アマリリスはいろいろな花の色がありますが、「アマリリス 白」で検索すると白も結構出てきます。アフリカはまゆうは、他にも色がありますが白が多いです。
白のアフリカはまゆうは、白のアマリリスと大変よく似ていていますが、花がやや小さく、1本に咲く花の数が多いようです。
下は庭の花全体の写真です。
今咲いているのは一本の茎に4個ですが、未だ小さい蕾も含めて数えると15個もついています。アマリリスは普通2-4個です。
花の直径は大きいもので12cmくらいで、 葉っぱもアマリリスに比べむやみに大きい。
やはり知人の指摘のとおり、庭の花はアマリリスではなくアフリカハマユウでした。
分類と原産地
アマリリス(Amaryllis)は、ヒガンバナ科ヒッペアストルム属の植物の総称、原産地は中南米。
アフリカはまゆう(浜木綿)はユリ科ハマオモト属の常緑多年草で、原産地は南アフリカです。
耐寒、耐暑性
アマリリスは暖地の植物であり、当地では屋外で冬越しすることが難しそうだが、アフリカはまゆうは、我が家でも自生しているように、近畿以南は露地で冬越しできます。
花だけでなく植物全体を観察せよ
我々は花の綺麗さだけに注目しがちであるが、花の色や形はそっくりな植物が結構あり、花だけで判断してはいけない。このことは、先の記事
でも教えられたことですが、植物全体をよく観察しなさいということらしい。
実は現在のアマリリスは本来のアマリリスではない
それに、花の名前は時代と共に変わりややこしい。
本来のアマリリスという意味の「ホンアマリリス」という種類があるのです。一般に言うアマリリス(ヒッペアストルム属)が花期も葉を展開させるのに対し、ホンアマリリスは開花時に彼岸花のように地上部に葉がありません。原産地はこちらは南アフリカです。
唱歌でなじみ深いアマリリス
年配の方なら「~らりらりらりら~調べはアマリリス」の歌が懐かしいのではないでしょうか。
ネットでもアマリリス[歌詞と演奏]のページで聞くことができます。 歌詞を下に引用させてもらいました。
みんなで聞こう
楽しい オルゴールを
ラリラリラリラ
しらべは アマリリス
月の光
花園を あおく照らして
ああ 夢を見てる
花々の眠りよ
フランスみやげ
やさしい その音色(ねいろ)よ
ラリラリラリラ
しらべは アマリリス
『アマリリス』は、1968年2月にNHKの『みんなのうた』で紹介された楽曲です。作詞:岩佐東一郎、編曲:越部信義、歌:弘田三枝子とシンギングエンジェルズ。
元曲は、フランスの曲であり、全然別の貴族大人のイメージの曲だそうです。作曲者はNHKではアンリ=ギス(Henry Ghys)としているが、フランス国王ルイ13世だとか、フランス民謡だとする説もあります。
原曲は2番までしかありませんが、NHKのは9番まで増やし、構成も変奏曲仕立てとしています。