11月19日に部分月食がありました。写真を撮ってみたらそれなりに良い写真が撮れました。
目次
今回の月食について
部分日食で月出帯食
今回は皆既月食ではありませんが、「たいへん深い部分月食」と言われ、約98%が地球の影に入る珍しいものです。
また、月が欠けた状態で空に昇ってくる「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」でもありました。
月食のデータ
- 月食の始まり 月は地平線の下
- 月の出 京都で 16 時 45.3 分
- 食の最大 18時02.9分(食分0.978)
- 月食の終わり 19 時 47.4 分
このデータは下記の国立天文台が資料から引用させてもらいました。もっと知りたい方はリンク先を参照ください。
月食の撮影
(使用機材については後で紹介します)
ニュースで知ってなんとなく写真でも取ろうかと思っていました。夕刻薄暗くなってきたので外に出て東の空を探しましたが、まだ月は見えませんでした。
17時06分 月が見えた
山や建物の影になっているかもしれないと思い、2階に上がって窓から見ると隣家の屋根の上に既に月が昇っていました。下の写真のようにもう半分ほど欠けています。
(時刻はカメラに記憶されるデータに基づいていますが、1分程度の誤差があります)
17時19分
カメラを持って下に降り、建物の影にならないところを探しカメラを三脚に設置しました。
もっといい写真を取りたいと思い、手持ちの望遠レンズ(フルサイズ換算f300mm)を持ってきて交換しました。対象を捉えるのとマニュアルフォーカスで合わせるのがシビアで難しい。またシャッターを押すとブレて難しかったが、なんとか下のように撮れました。もう3分の2ぐらい欠けています。
17時51分
デジタルズームで2倍にして、フォーカスも再調整しました。またシャッターもスマホで操作するようにしてブレを防ぎました。
そうこう手間取って時間が経過しましたが、下のようにようやく満足の行く写真が取れるようになりました。
皆既月食では真っ暗になって見えにくい影の部分もよく見え、赤っぽく色づいて見えます。
少し感動 \(^o^)/*
18時03分
この頃が食が最大になるタイミングです。98%が影になっています
18時14分
撮影露光が違うので少しわかりにくいですが、光の当たる面積が増加しました。
18時29分
影が見える露光状態だと、光っている部分が輝いて見えます。
18時54分頃
明るい光の部分に露光を合わせると色は薄くなりますが、それでも影に近い部分はやや赤みがかって見えます。
19時06分頃
影が半分ぐらいになりました。
19時16分
影の形が普段の満ち欠けと違い、なるほど地球の影なんだなと思います。そしてその地球は月に比べてかなり大きいんだなと。
19時31分
境目のに近い部分にあった赤味もこの頃になるとほぼ見えなくなりました。
19時42分
もうすぐ月食が終わりそうです。
19時54分
19時47分頃が月食終了ですので、月食は完全に終わった状態です。
写真で右上がやや暗く見えるのは影響が残っているのでしょうか。
使用した機材
今回の撮影に使用した主な機材を紹介しておきます。
カメラ
Panasonic LUMIX DMC-GH4
マイクロ・フォーサーズ規格のレンズ交換式デジタルカメラです。
フルサイズ一眼カメラはレンズ込だと持ち出し・携帯するのに私には重過ぎます。携帯しやすいカメラとしてこちらを選びました。数々の有名ユーチューバーたちが採用しています。
最新モデルはGH5M2ですが、GH4の能力は現状でも優れていて、右のように6万円あまりで入手できるのはコストパーフォーマンスが非常に高く、入門機として狙い目だと思います。
レンズ
Tokina 望遠レンズ Reflex 300mm F6.3 MF MACRO
珍しい反射式の望遠レンズです。
f(焦点距離)が300mmですのでフルサイズ換算で600mmと超望遠なのに14.73 x 10.92 x 11.43 cm; 298 gと驚くほどコンパクトです。
コントラストが良くなく風景を撮るとき等はいまいちですが、今回のような夜空の撮影にはそれも気にならず最適です。そういえば天体望遠鏡は反射式が主流ですね。
以前3万円あまりで購入しましたが、今は中古でしか入手できないようです。
三脚
SIRUI Traveler 5C
もう5年以上前に買ったものですが、初めて中国製恐るべしと思った製品です。日本製と品質面でもなんら劣っていません。
シャッター
シャッター時のブレ防止のため、カメラとWifiで接続したスマホでシャッターを切りました。
スマートフォン
OPPO Rino A
スマホアプリ
Panasonic Image App