日本酒でつくる梅酒

仕込み

今年もたくさん梅が取れ、近所や親戚知人などに上げました。 家では梅酒と梅ジュースをつくりました。

昨年初めて作った日本酒を使った梅酒がおいしかったので、今年は梅酒は全て日本酒タイプで作りました。 ただ、日本酒でつくる場合は酒税法が...

昨年初めて日本酒で梅酒を作ったが...

梅仕事1-梅酒と梅ジュースで紹介のとおり、昨年は日本酒でも梅酒ができることを知り、日本酒のみを使った梅酒と、日本酒とホワイトリカー半々の梅酒を作りました。

日本酒の梅酒がおいしかった

昨年仕込んだ梅酒の梅を5月に上げて試飲したところ、日本酒のみで作った梅酒がおいしいのです。 普通にホワイトリカーで作った場合一年目では熟成不足なのですが、これは既にまろやかです。 今はもう飲んで無くなってしまいました。 (^_^;)

普通の日本酒だけで作ると法律違反

ところが今年改めて調査してみると、果実酒に使うアルコール度は20度未満だと酒税法違反だということを知りました。 ♪(≧▽≦;)アチャー

普通の日本酒は15度程度なので、昨年日本酒のみで作った梅酒は違法だった可能性が高い。m(_ _)m

アルコール度20度未満が禁止されている理由は、再発酵してアルコール分が増加する可能性があるからだということです。 それで果実酒用として20度の日本酒が製造されており、ネットでも販売されいます。

他にアルコール度数が低いと腐敗しやすいとかの意見もありますが、実際作った経験(^_^;)からそういうことはなかったので酒税法だけの問題でしょう。

ハイブリッド梅酒(1:1)

果実酒用の日本酒は一般的では無いので普通の日本酒で作る方法として、ホワイトリカーを半分混ぜて作る方法がテレビやネットで紹介されています。 混ぜること自体違法という見解が一部にありますが、家庭用の果実酒作りで混ぜるのは問題無いと思います。

実際、昨年私もホワイトリカーと半々の梅酒も作っていたのですが、味は断然日本酒のみの方が良いんです。

ハイブリッド梅酒 改(3:1)

安くて入手しやすい日本酒でおいしい梅酒を作りたい。
それで半々でなくホワイトリカーの量を合法の範囲で減らすことを考えました。 アルコール度15度の日本酒と35度のホワイトリカーを3:1の割合で混ぜると丁度20度になります。

今年の梅酒は全てこの方法で作ることに決めました。以下具体的に作り方を紹介します。

普通の日本酒を使った梅酒の作り方

何処でも入手できる普通の日本酒で梅酒を作る方法です。

用意するもの

【容器】
蓋付広口4L瓶(広口で蓋ができるもの)
【材料】  4L瓶の容量を最大限に使って作る量です。

  • 梅:1.4kg
  • 日本酒:1.8L アルコール15度以上
    普段飲み用の安くておいしいものでよいでしょう。
    アルコールが15度以下で法律が気になる時はホワイトリカーの割合を少し増やします。
  • ホワイトリカー:600ml 果実酒用、アルコール濃度35%
  • 氷砂糖:650g

梅の下準備

袋に入れた梅
梅を袋に入れ冷凍する
  1. あく抜きのため梅を一晩水に漬けておく
    あくの少ない梅は漬け置きは省力します。私は省略しました。
  2. 梅を水で洗う
  3. ヘタを取りザルに上げる
    梅のヘタが残っているものはツマ楊枝等でとり、洗った梅をザルにあげる
  4. 梅を乾くまで待つ
    早くしたいときはキッチンペーパーなどで水分を取る。
  5. 密閉ポリ袋等に入れて一晩冷凍庫に入れて凍らす(省略可)
    これは梅ジュースを作る方法で紹介した方法で、細胞膜を壊してエキスを早く抽出できます。
    私は、今年は凍らすもの、凍らさないもの両方作り比較しようと思います。

仕込み

仕込んだ梅と使った酒
仕込み終わった瓶と(左)と使用した酒(右)
  1. 瓶の消毒
    ホワイトリカーを少量(分量外)入れ、蓋をして振る。残ったホワイトリカーは捨てる。
  2. 瓶に梅と氷砂糖を交互に入れる
  3. 純米酒とホワイトリカーを瓶に入れる
  4. 漏れないように蓋をする
    瓶にゆるくラップをしてきっちり中蓋をする。外蓋を強めに閉める。

これで仕込みまで完了です。

仕込み後の管理

氷砂糖が溶けた梅酒
数日で氷砂糖が溶けた
時々攪拌のためゆっくり瓶を傾ける

氷砂糖を溶かし、液体を均一にするため半日か一日に一回くらい行います。
瓶をゆっくり横向きに倒して戻すのを数回行います。
ラップの効果により短時間横向けたぐらいでは漏れないハズですが、もし漏れるようならラップを見直します。

数日すると右のように氷砂糖が全部溶けました。

半年後、実を引き上げる

瓶を冷暗所に保存し、半年後実を引き上げます。
この頃から飲めるが、更に熟成すれば一段とおいしくなる。

日本酒の梅酒は飲み頃になるのが早いが、逆に何年も保存するのには適さないと思われます。

おいしい梅酒の作りのノウハウ

お金と手間をかけるのですからおいしく作りたいものです。 過去作ったものの中に濁ってしまった梅酒がありますが、見た目だけでなく味もおいしくありません。

容器の消毒

濁りなどの防止のため、容器の消毒は大切です。 大きな瓶の煮沸消毒は大変ですので、アルコール消毒が実用的です。 ホワイトリカーで洗うようにするのが簡単ですので私は採用しています。 食器用アルコールも販売されているのでこれで拭く方法もあります。

梅の分量

私はこれまで使用する梅の量は贅沢に多い方が良いと思っていましたが、梅のエキスは強力なので多すぎるのは味が強くなり過ぎるように思えてきました。私のレシピより少なめが良いかもしれません。

密閉性

過去の経験上密閉性の悪いものは濁りやすいと思います。
市販の瓶の注意書きを見ると「横倒しにしないで」とありますが、横にすると確かに液が漏れるので、蓋の密閉性は良くないようです。
宅策のラップの使用は簡単で効果がありました。

実の引き上げ

私はつい忘れていて実を引き上げるのが遅くなりますが、濁りの原因にもなったります。 やはり適期に引き上げるのが一番おいしいでしょう。 それに引き上げて容器を移せば、空いた広口瓶が次の仕込みに使えますから。

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