これもかなり古い機種ですが、クボタ歩行型畦草刈り機「ウイングモアWM606A」です。
今回はエンジンスイッチと始動紐の交換修理を紹介します。
目次
中古のクボタ歩行型畦草刈り機を入手
畦(あぜ)の平面と斜面を同時に刈れるタイプの歩行型畦草刈り機は下記記事で紹介しているように、共立製のものを所有していました。
これはあまりに古すぎてエンジンの馬力に不満があったので、同タイプのクボタ製中古畦草刈り機「ウイングモアWM606A」をオークションで入手していました。
入手したときの状態は、壊れたエンジンスイッチを簡易な自己修理をしていること以外はまともだったので、こちらに乗り換えることにし、上記の共立製草刈り機は手放しました。
エンジンスイッチの交換
エンジンスイッチのレバーが折れてしまっています。買ったときはプラスティックビスをねじ込んで仮に使えるようにしてありましたが、使っているうちに下写真のように折れて取れてしまいました
このスイッチは単なる一回路の電気スイッチですので汎用品で代替できます。
手元に息子がバイクから取り外したスイッチがあったので、これと取り替えたのが下の写真です。結線作業は省略しますが、交換後問題なく動作しました。
始動紐(スターターロープ)の交換
もう一点、使っているうちに始動紐が切れてしまいました。古くなると仕方がないですね。
始動紐の交換については
の記事に詳しく書いていますが、ここでは長い始動紐を最初に切るのではなく、組み付け後に切り詰める方法を紹介します。
始動紐(スターターロープ)の購入
アマゾンで右のものを購入しました。
スターターユニットを分解
下記のようにスターターユニットが4本のボルトで固定されています。
この4本のボルトを緩めて外します。
更にリールを固定している押え板をボルトを緩めて、裏にあるゼンマイバネが外れないように、そっと気をつけて抜きます。ケースから外したものが下の写真。
リールを裏返すと下のようになっています。随分汚れています。
掃除してグリースを塗ります。
- リールに付いている旧い始動紐を取り去る
- ホコリ汚れや古いグリースで汚れたリールとカバーを掃除する
- 新しいグリースを塗る
新しい始動紐の組付け
新しい始動紐を組み込みます。
- 紐を正規の長さに切るための印をマジックでつける
- 新しい始動紐をリールに巻き付ける
このとき正規の長さより一回転余分に巻き付けます - ケースに納める
下はそれを組み付けたところ。
更に、押え板を組み込みボルトで固定したのが、下写真。
紐を引き出してみて、手を放すと正規の長さ以上、余裕で戻ることを確認します。
元の位置に取り付け
スターターユニットを元の位置にボルトで固定します。
持ち手の取り付けと紐の切断
- 紐を持ち手の穴に通し、切断の印(正規の長さの目印)が現れるまで引き出す
- 印で切断できるぐらいに、紐を結んで抜け止めのコブを作る
- この状態で紐を放すと、紐が全てケース内に戻るか再確認する
もし戻りが悪いときは、多少なら紐の長さを短く調整することで対処できます。 - 余分な紐を切断する
以上で完成です。
今回の修理方法は、紐を最後に切るため
- ねじりバネによる紐の戻りを気にせず組み込める
- 紐の長さの微調整をスターターユイット取り付け後にできる
という利点があります。紐の長さが十分あるときはこの方法も良いと思います。