明けましておめでとうございます。
といっても、今日はもう5日、昨日から仕事始めの方が多いと思いますが。
写真は我家の床の間の正月飾りです。一斗升に飾っていますが、昔は米の計量に使う大変重要な道具であり、農家にとって繁栄の象徴だったのでしょう。
ちなみに、みかんは購入しましたが、餅は家でついたもの、ふなご(裏白)とゆずり葉は地元の里山で採り、しめ飾りは手作りです。
玄関の注連縄は、今年は時間が無くて右の写真のように既製品を購入しました。橙(だいだい)が付いています。
調べると、橙は名前が「代々(だいだい)」に通じ、子孫繁栄の縁起をかついで正月の飾りに使われるという。温州みかんや夏みかんはミカンつながりでの代用なのでしょうか?
ところが、夏みかんも、山口県萩市あたりでは「夏代々(なつだいだい)」と呼ばれます。夏みかんは江戸時代中期に黒潮に乗ってこの地に流れ着いた種から栽培が始まったもので、「夏代々」が本来の名称なのです。
明治になって大阪方面に売り込む際、当時大阪で中風(脳卒中)のことを「ヨヨ」と言っていたので同じに読める代々を避け、「夏蜜柑、夏みかん」という商品名にしたのが全国的に広まったということです。
私は子供の頃、夏みかんは夏に実が成るミカンだと思っていました。実際は他の柑橘類と同じく大きくなった実が晩秋に黄色く色づきますが、この時期に収穫すると酸っぱくて生食には向きません。実を木に残したまま初夏(5月)まで待つと酸味が減じ甘くなり、夏に味わえる貴重なミカンとなるわけです。
一方橙も、木に残すと冬を過ぎても落ちず、春になると実の色が再び緑色に戻り、そのまま木に残すと2~3年は枝についているという。この特徴から「だいだい(代々)」と呼ばれるようになったとされます。
夏みかん、橙、ゆずなどの酸っぱい柑橘類を入手しても、私のように酸っぱいのは苦手の人が多いと思います。その場合はマーマレードにするか、絞って果汁として利用にするのがお奨めです。
果汁を絞るのには、レモン絞りの大型版がグレープフルーツ用等の名称で売っています。百均にもありました。
絞った果汁はレモン果汁の代わりやポン酢にして料理に使う他、お湯と砂糖でホットジュースにしたり、焼酎に入れてチューハイにすると美味しいですよ。(^_^;)