我が家は昭和7年築の古い家ですが、建物と塀の間にヒノキ(檜)があります。この木は当時に防風のために植えたらしいのですが、今はあまり手入れもできていない状態で大きくなり過ぎて近くの電線に冠るようになってきました。
そろそろ伐採しなくてはと気にはなっていたのですが、木の周辺には瓦屋根の建物、瓦屋根の塀、隣のアパートの駐車等があるので、その上に切断した枝などを落とさないようにしなくてはならず、一人での伐採は難しいなあと躊躇していました。先日親戚の叔父さんに話をしたら手伝ってやろうと言ってくれたので決行することになりました。
塀の外の道路側から長い梯子をかけ、叔父さんは80を超えているので当然私が木に登り、叔父さんが下から指示をしてくれます。万一を考え私は命綱(安全ベルト)をしましたが、当日は風がなく幸運でした。
木の切断には電気チェーンソーを使いました。手鋸では疲れるし、エンジンチェーンソーを樹上で使うのは非常に危険です。
先に下の枝を払った方がやり易いと思っていたら、叔父さんが「上から切る、なぜなら落下時に下の枝がクッションになるから」と指導してくれました。
枝木が下まで直接落下しないように事前にロープで別の枝に絡めて地上から引っ張ります。枝を切り落とすとロープでぶら下がりますので、おじさんがロープを弛めて地上に降ろします。
幹は1mくらいずつ、枝がなくなった段階で切ります。もちろん落下防止のロープを使います。
下は上部を切り入り落としたところで、私が降りて撮影しました。
朝8時過ぎから始めて昼前に根元まで伐採ができ、下の写真がその切り株です。ヒノキのいい匂いがあたりに漂います。
写真の株周辺の瓦はもともとあったもので今回割れたものではありません。我が家には古瓦がたくさん残してあって恥ずかしながら一部このように散らかっていたのですが、この機会に片付けようと思います。
昼食後切った枝等を始末していたら強風が出てきてついには雷雨になってしまいましたが、木に登る作業が終わっていたのは幸運でした。
雨宿りの休憩を挟んで切った枝や幹を後始末しました。当初の写真は幹を輪切りして積み上げたところで、割り木にして薪ストーブに使う予定です。今は薪ストーブはありませんが来冬までに作成計画しています。手前の2本の枝は杭に加工して利用する予定です。
こうして、怪我や瓦への落下などの失敗もなく無事完了しました。一人だったらこうはいかなかっただろうと思います。叔父さんに感謝です。