下記記事で紹介したE-PRANCE 手挽きコーヒーミルが突然故障し、挽けなくなりました。
壊れた部品が入手できないので自分で修理し、更に、無くて不便だった粒度調整の目盛りを追加しました
故障と修理
突然壊れた
購入してまだ一年経過しないのに、突然ハンドルが空回りして挽けなくなってしまいました。
分解して調べてみるとセラミック製ミルを固定する樹脂部品が下のように割れていました。
アマゾンの他の人のレビューでも多く見られる現象です。この部品については、構造的に強度が不足しているようです。
他の部分は問題ないので、交換部品を入手できればよいのですが、時間経過でアマゾンの購入履歴から販売店に連絡することができなくなっていました。アマゾンの評価に「壊れた」と書いたら、後になってコメントで「連絡ください」とあったので直接メールを送ってみたが返事がなかった。
アマゾンの販売ページの日本語がおかしいぐらいなので日本的な対応は期待できないようだ。
別の手挽きミルを購入
豆からの珈琲が飲めないのは寂しい。同じものを再購入するのは悔しいので別の物を選択しました。
写真の左側が買ったミルで、紙フィルタがセットできるのでドリップにピッタリです。
右側が壊れたミルですが、エスプレッソのカップに合うので修理してエスプレッソ専用にすれば、これまでエスプレッソとドリップで挽きの細かさを変更するのが面倒だったのが解決します。
DIY修理
その後数か月放置していて、新しいミルでドリップを楽しんでいましたが、やっぱりエスプレッソと交互に飲みたくなり修理に取り掛かりました。
壊れた部分はかなりの応力がかかるところなので、割れた樹脂部品を単純に接着しても強度が不足します。
①補強のワッシャーを追加し接着
私は不要になったネジ、ワッシャー類は捨てずに残しています。その中から適当なサイズのワッシャーを探して補強用とし、割れた樹脂部品同士と更にこのワッシャーをゼリータイプの瞬間接着剤で接着しました。それが下写真です。中心を合わせて接着するのは結構難しいです。
②ワッシャーに軸のツバが通る切り欠きを加工
ワッシャーの内径には回転軸の先は通りますが、空転止めのツバの部分は通りませんので、ツバが通るように加工します
下の記事で紹介した小型卓上万力で固定して、細いヤスリで加工しました。(下記写真)
回転軸のツバが金属ワッシャーに噛むことにより、これまで樹脂だけだったのと違いしっかりしたものになりました
これを元のように本体に組み込んだのが下の写真です。
ナット(調整ダイヤル)がワッシャの厚み分外側にずれますが、私が使う調整範囲(中挽きまで)では抜けるまでにまだ余裕があり問題ありません。
これで見事復活し、正常にコーヒー豆が挽けるようになりました。\(^▽^)/
粒度調整が狂ってしまう件
最近気づいたのですが、アマゾンの販売ページに下の分解写真が掲載されていました。
赤い印をつけたのは「内刃形ワッシャ」と呼ぶらしいが、私の物にはありません。他者の評価で問題にならないのに、私だけが粒度の調整が直ぐ変化してしまうのはこのせいだったと思われます。
最初から付属していなかったのではと思ったのですが、買った当時の写真(当初の写真)を見ると、ちゃんと写っているではありませんか(ノ゚ο゚)ノ 探したらありました(~_~;)
分解掃除が必定の製品なのに、説明書にその分解図や組み立て図の記載が無いのが問題です。
粒度調整目盛りを追加する改造
この商品は品質面の問題のほかに、粒度調整(挽きの細かさ)の目盛りがないのが不満です。せっかく何回か淹れて最適ポイントを探しても、一旦ダイアルノブを回すと元の位置がわからなくなります。
それで粒度調整の目盛りを追加しました。
①調整ダイヤルにマークを追加
ダイアルノブには5つのツバがありますが、その一つにドリルで1.5mmの小穴を開け、指針マークとしました。
②下から見えるミルの端面に目盛りを記入
- 調整ダイヤルを右回転しミルが擦れる直前ぐらいでマークの位置に赤の目盛りを書く
- これを基準としてミルの端面(外周)に黒で等間隔に目盛りを書く
私は10等分の目盛りをマジックで書き、下のようになりました。
豆の粒度はマークが基準点よりどれだけ左へ回っているかで分かるわけですが、私の場合、エスプレッソで 0.5回転(5目盛り)、ドリップ(ネル布)で2回転ぐらいでいい感じです。
あと、ちゃんと内刃形ワッシャがあれば、調整位置がほぼずれないことも確認できました。(^◇^;)
さすがに何回も使っていると少しづつずれます。2~3回で1目盛り(1/10回転)ぐらいかな。なので私は挽く前に目盛りを確認しています。
また壊れた 【2018年2月22日追記】
今回修理したところが、年が明けて再び壊れました。
それで接着剤だけでは無理と判断し、ネジ止めを追加する再修理を行いました。詳しくは下記記事を参照ください。