下記記事で紹介したテーブルソーを使っていたら、突然縦切りガイドの手で握るところ(グリップ)が折れ、取れてしまいました。
調べると樹脂の持ち手が構造的に弱かったので、強化して修理しました。
折れた持ち手を調査
下の写真のように、縦切りガイドには樹脂の持ち手(グリップ)があり、横にスライドして切断長さを決めてこの持ち手を下げてロックします。かなりの応力がかかるところです。
持ち手の残った部分を取り外す
ナットでロックされているので、これをレンチで緩めると手で回して外れました。
下の写真は取り外した持ち手のつけ根部分を仮に付けた状態です。
折れたものから推定すると断面は下図のようになっています。赤い印の部分が折れたところです。この部分は応力が集中しますが、肉盛りなどの強化策がなされていないので折れたと思われます。
修理する方法を検討
新しく木などで持ち手を作り直すことも可能ですが、時間をかけたくないので今の物を修理する方法を考えます。ただ、このまま接着しても強度が不足しますので強化策が必要です。
それで思いついたのが、下図のように付け根部を持ち手の筒の中に入れて接着することにより強化する方法です。長さが元より短くなりますが、少しですので問題ありません。
修理作業
方針が決まったので修理作業に入ります。
つけ根側が筒側の穴に入るよう削る
付け根側に少し残っている出っ張りを削ります。次に、これが入るよう、筒側の穴を拡大します。半丸やすりを使って削りました。
接着
粘性のあるゼリータイプの瞬間接着剤をたっぷり塗って下の写真の位置まで押し込みました。
乾燥
接着剤をたくさん塗ったので瞬間接着剤なのになかなか乾きません。乾燥に丸一日の時間を待ちました。
取付
余分な接着剤をペーパーで取って見栄えを綺麗にし、ガイドに取り付けて修理完了です。(下写真)