早春の庭の花 -春の花シリーズ1-

日ごとに春めいて暖かくなってきたこの頃、庭に出て日差しを楽しんでいると花たちが春を告げています。 昆虫も活動を始めていました。
私はこれまで余り花をじっくり観察したことがないのですが、庭に咲いている花を写真に収めて拡大してみると実に綺麗で、webの図鑑で調べると名前の由来などおもしろいです。

以下の各写真はクリックで拡大します。矢印キーでスライドショーのように連続して見ることもできます。(JavaScriptに対応している場合)

木本ー梅と桜

さくらんぼ

先の記事サクランボのつぼみで蕾の様子を紹介しましたが、一般的な桜より半月早く花が満開になりました。 花は桜より小ぶりで白梅に似ています。この花のようすだと今年もたくさんの実をつけてくれるでしょう。
2015032300043121f

さくらんぼの花

紅梅

これは実家の紅梅で、白梅より遅れて咲く八重咲きの紅色がきれいです。 近くに交配する木がないので数は少ないですが、ちゃんと大きな梅の実をつけます。
紅梅

紅梅

球根性多年生植物

水仙(すいせん)

春を告げる花としては一番身近ではないでしょうか。 先の記事水仙でも紹介しましたが、庭には他にも種類かあり、実家と合わせると合計6種類もありました。下記の写真はそのうちの5種類の水仙です。

水仙2b 水仙4

水仙3

水仙5 水仙b
5種類の水仙

総黄色水仙
総黄色水仙

【追記】もう1種類、花びらが全て黄色いのを見つけましたのでupします。(2015.3.30)

後日観測を続けると、花びらの黄色が徐々に薄くなり、前記載の水仙と同種であることがわかりました。 この種類はもっと経過すると、周辺の花びらが更に白くなります。こんなに花びらの色が変化するとは発見でした。(2015年4月6日)

水仙6
もう一つの水仙

【追記2】もう1種類の水仙を近所で見つけました。少し小振りです。 一番最初の水仙と似ていますが、最初の水仙は色が変化しませんでしたので別品種です。(2015年4月6日)

ヒヤシンス

ヒアシンス  ヒヤシンスって時々聞く花名ですが、こんな花だったのですね。

地中海~中東原産で主にオランダで改良され、日本には1863年に渡来。ヒアシンスの名は、ギリシャ神話のアポロンと同性愛であった美青年ヒュアキントスに由来します。

宿根草類

タンポポ
西洋たんぽぽb
タンポポ

日本語名であるタンポポの由来は諸説あるが 花もしくは切った茎が鼓(つづみ)に似ていて、鼓の音を形容した「タン・ポンポン」という擬音からきたという説が有力。

たんぽぽは一つの花のように見えますが、実は舌状花と呼ばれる多数の小さな花が円盤状に集まり、頭花を形成しています。拡大した写真をみるとその様子がわかります。

タンポポには日本固有種の在来種と外来種があります。 外来種の西洋タンポポはヨーロッパ原産で、繁殖力が強く年中花が咲きますが、日本タンポポは3~5月に花が咲きます。

横から見たタンポポ
横から見たタンポポ

見分け方は、西洋たんぽぽは総苞(そうほう)という萼(がく)のようなものの外側(総苞外片)が下側にそりかえっていることが特徴です。日本たんぽぽは反り返っていません。
庭に咲いていたのは右の写真のように反り返っており、西洋タンポポでした。 純粋な西洋タンポポであるかは判断が難しく、実は身近にあるタンポポの多くは、在来タンポポとセイヨウタンポポが交配した雑種タンポポであることが多いという。

下のようにタンポポの花に昆虫がやって来ていました。花粉まみれになって夢中で蜜を吸っています。
ひまわりと昆虫

蜜に夢中で花粉まみれの昆虫

 タンポポの果実である綿毛も庭にありました。これも拡大すると綺麗です。 花からどういうふうに果実になるのか観察したことがないのですが、花は一旦横に寝て倒れ、果実ができると再び伸び立ち上がるという。

たんぽぽ2
タンポポの果実(綿毛)

姫立金花(ひめりゅうきんか)
姫立金花
姫立金花

この花も知らないものなので調べて姫立金花(ひめりゅうきんか) というキンポウゲ科の宿根草であることがわかりました。

夏に地上部がない夏眠性の植物で、秋が深まるころから芽を出し始め、冬の間も少しずつ芽を伸ばして葉を開きます

苺(いちご)
苺の花
苺の花

苺は実ばかりに関心がいきますが、実がなる前提としてその前に花を咲かせます。バラ科の多年草です。 苺って野菜のような気もしますが、桃や梅と同じバラ科なんですね。

昨秋畑に苗を植えておいたのが写真のように花をつけていました。小さな花ですが、拡大するとめしべとおしべが綺麗です。

イチゴの花(拡大)
拡大した苺の花

ヒマラヤ雪ノ下(2015.3.4追記)
ヒマラヤ雪の下
ヒマラヤ雪の下

名の通りヒマラヤ地方の原産で、明治になって渡来したユキノシタ科の常緑多年草。洋名ベルゲニア。 葉は常緑で大きくて光沢のあり、寒さに強く冬でも雪の下からのぞかせていて、毎年今頃になるとピンクの花を咲かせてくれます。

特に世話をしなくても何年たっても草姿が乱れず、常緑なので地面を覆うグランドカバーに適しています。

一年生植物

大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)

犬の陰嚢(イヌノフグリ)に花が似てそれより大きいために付けられた名前。犬の陰嚢(イヌノフグリ)は果実の形状が雄犬の陰嚢(フグリ)に似ていることから。大犬の陰嚢はヨーロッパ原産で明治初年に入ってきた外来種である。

おおいぬのふぐり
大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)

はこべ

下の写真は、花びらが4枚で紫色の 大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)、白い花の小米犬の陰嚢(コゴメイヌノフグリ)も混じっているが、左下の方は白色の小さい花びらが10枚のはこべである。
10枚に見えるが、1枚が2つに分かれているので学術的には花びらは5枚と数えます。

そしてはこべは、そう春の七草の「はこべら」のことであり、全草にフラボノイドを含有していて、たんぱく質も多いそうだ。

ハコベ
はこべ
大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)、小米犬の陰嚢(コゴメイヌノフグリ)、ハコベは似た感じの植物で、どれも繁殖力が強く、畑に勝手に生えてくるので雑草と捉えられます。昭和天皇は、「雑草という名前の植物は無い」という意味のことをおっしゃったことがあるようで、人間の都合では雑草ですが、確かに学術的にはちゃんとした(?)名前がありました。

私が今回花の名前を調べるのに一番役に立ったのは、 のサイトです。色や花びらの数などで検索できるので、目的の花が見つかりやすいです。

使用カメラ

Panasonic製 LUMIX DMC-GM1 + 標準ズームレンズ

GMシリーズはミラーレス一眼レフ(レンズ交換)カメラで、小型で性能が良いので特長です。 最近は値段が下がり、新型も発売されました。GM1後継のGM1Sは大きな変更はなく、GM5はフラッシュの代わりにビューファインダーがつきました。



初心者にわかりやすい小型の入門書

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