お盆を迎えましたね。当地の風習では、8月7日が盆の入りで、12日まで毎日夕刻にお墓参りに行きます。先祖様を出迎えるという意味でしょう。
お墓参りに行くといつも風に悩まされます。線香に着火しようとするライターの火が消えたり、点けたろうそくの炎が直ぐ消えたりします。今回この墓参りのときの風対策について紹介します。
目次
風に強いターボ式ライター
ターボ式ライター
普通のライターですと風が吹くと炎が直ぐ消えてしまいますが、先ごろ風に強いと謳うターボ式ライターなるものを見つけました。
百円ライターより高いですが、風に強く、ガスの補充もできます。
普通のタバコ用のライターの炎はろうそくと同様ですが、このライターはガスバーナーのように噴射して燃焼しますので、少々風があっても消えません。また下に向けて着火することもできます。
ターボ式ライターの燃え方
次の動画で普通のライターと炎を比較してみました。
線香の着火に風よけライター
汎用ライターにつける風よけ
線香に火をを付ける時は、ろうそくやライターの炎で付けるのですが、このときも風で炎が消えて困ります。
対策としてライターの炎の周囲を囲うタイプのアイデア商品が売られています。右は以前買った物です。樹脂製で汎用品のライターを中に格納してライターの炎を風から守る構造です。
使い勝手はあまり良くなく、穴から指を入れて中のライターを点火するのですが、指先に力が要ることと、指が炎に近くて熱いのをを我慢しなければなりませんでした。
今回買った「風よけライター」
百均ショップで前記と似た風よけライターなる商品を見つけました。
樹脂製の風防と専用のライターがセットになっています。風防は大きくて、ライターの指掛けが風除けの外にあります。これなら指を内部に入れる必要がないので熱くもないでしょう。
下は分解したところです。
風除け部は2重構造になっています。ライターは付属していますが、燃料ガスを使い切ったっときは、同形状のライターが必要です。我が家の最寄りの百均で売っていました。
実際に使ってみましたが、線香に点火しやすく非常に良い商品です。
ろうそく立ての風防ガラス筒を作る
ろうそく立ての現状
下は現状のろうそく立てで、墓屋さんに設置してもらいました。元は風防の筒があったのですが、プラスティック製だったのでろうそくの燃焼熱で直ぐ駄目になってしまい、金属部だけになっています。左右対で2個あります。
立派なろうそく立てが売られている
お墓用ステンレス製ローソク立て(1本) 「あかり」6寸 ガラスの風防付き お墓のリフォーム 錆びにくい お掃除ラクラク!
|
今はガラスとステンレスでできた右のような立派なろうそく立てが販売されています。
これを墓屋さんに現状品と交換して取り付けてもらうのが早いです。費用は2個で一万円弱+工賃となります。
しかし、当ブログとしては残った金具を活かして、風防だけをDIYで作りたいと思います。
風防ガラス筒の制作
瓶の底を切ってガラス筒にする
それで、風防のガラス筒をワンカップ大関の空き瓶を利用して作ることにしました。
瓶の底を切って筒状にするのですが、瓶を切るのは難しそうです。ネット上で調べるといくつか方法が出ていました。
今回は、ガラス切りで傷を付けた後、熱湯と氷水に交互に漬けて熱衝撃を与える方法で割ることができました。詳細は別記事で紹介します。
下は切った瓶ですが、まだ技術不足で端面がきれいにはなりませんでした。高さも不揃いです。
金属リングの台座
風防ガラスが倒れにくくすると同時に、切った端面を隠して見栄えをよくする台座を考えました。
木製は制作が容易ですが、耐久性に問題があります。アルミを削って作ろうかと考えましたが、既成品で丁度いいものが見つかりました。車のホイールとハブの隙間を埋めるハブセントリックリングという部品です。
いくつかサイズの種類がありますが、右の商品が内径57mm、外形73mm、高さ11mm、2個入りで今回の用途に丁度使えそうで注文しました。
下の写真は入手したリングです。瓶の外形は実測で56.7mmでしたが、このリングがピッタリ嵌まりました。
また、写真のように切り込みがあるのですが、丁度雨水が溜まったときの水抜きになって、まさにお誂え向きで、何も加工の必要がありません。
ガラス筒と台座リングの接着
瓶とリングの固定には接着剤を使います。金属やガラスに対応する5分間接着剤(エポキシ系)を使用しました。
前述のように、2個のガラス筒は長さが少し違うので、接着位置をずらして出来上がりが同じ高さなるようにしました。
風防ガラス筒の完成
下が接着して完成したものです。
お墓に設置
夕方、お墓参りに持って行き、設置しました。
金具を調整
元の金具は以前のプラスティックに合わせて直径が細くなっています。それで、今回の瓶の内径に合わせてステンレス金具のツバを広げて調整します。筒をはめる時、金具の抵抗を感じながら挿入する感じにました。これなら強風で倒れたりしないでしょう。
使用してみる
ろうそくに着火して、上からガラス筒を被せます。前記のターボ式ライターなら、被せた後上部から着火することも可能です。下が燃焼の様子です。
私は点灯時間が10分ほどの短いろうそく使っていますので、ガラス筒もこれくらいの高さで十分です。もし長いろうそくを使いたいなら、それに合わせた深い瓶を選ばなくてはなりません。
以上で風防ガラス筒の完成です。
そうこうしているうちに辺りが暗くなってきましたが、頭書の写真のようになかなかいい雰囲気になりました。加えて雨よけの笠(屋根)があったら更に良くなりますが、もし良い方法を思いついたら追加しましょう。