一斗缶で作る無煙炭化器 (2)組立て式への変更と燃焼実験

前回記事

一斗缶で作る無煙炭化器 (1)製作開始
木材や竹を、煙を少なく燃焼して炭が出来るという「無煙炭化器」というものが売られています。 剪定くずを処分するのに良さげなのですが、値段が高いので、一斗缶(古い灯油缶)で作ってみました。

からの続編です。

一応形が出来たのですが、収納スペースが大きくて厄介なことに気が付き、組み立て式に変更しました。ついでに塗装も行いました。 そしていよいよ燃焼実験をしました。

無煙炭化器の製作(続き)

組み立て式に変更

  折り曲げ
直角に折り曲げ

組み立ててみると思った以上に大きく、このままでは収納する場所に困ることに気が付きました。

そこで三つのユニット(一斗缶一個が一ユニット)に分解して保存し、使用時組み立てる方式に変更します。各ユニットの両端を折り曲げ加工し、使用時は折り曲げ部をかみ合わせるように組み立てるのです。

折り曲げ加工

まず、3つのユニット間を固定しているリベットを外します。ドリルでリベットの頭を削り取り、プライヤで引き抜きました。

天は少し、底は一辺の半分くらいが重なるように折り曲げ線を決めてケガキます。写真のように作業台に挟んで板を当てて、まず直角に曲げます。この方法できれいに曲げることが出来ました。この作業台は安価なものですが、役に立ちます。

  折り曲げ2
180度折り曲げ

次に作業台の挟みを外し、台の上で更に180度まで曲げます。このときも当て板を使います。ちなみに私が使用している当て板は写真のように古いまな板です。

ユニットの反対側も同様に、ただし逆方向に、折り曲げます。 (つまり断面でみて、Cの字ではなくSの字の方向に曲げる)

この両端の折り曲げを3枚のユニット全てについて行います。

塗装と組み立て

塗装
塗装後全体
塗装後組み立て状態

こうしてできた三つのユニットが相互に手を繋ぐように繋げたのが右の写真です。残りものの錆び止め塗料があったので塗装しています。残り量が多くなかったので内側だけしか塗れませんでした。(^_^;) 耐熱塗料では無いのでどれだけ持久性があるかわかりません。

噛み合わせ固定の孔あけ

噛み合わせだけでは緩みやすいので、接続箇所の重ね部分に孔を開けておいて、組み立て後に釘を挿して緩まないようにして使用します。この穴は各接続部に一箇所で十分です。

収納時の状態
   収納状態
収納状態

右は収納するため分解した状態です。これなら収納スペースが小さいので邪魔になりません。

燃焼実験

準備

地面に少し穴を掘って炭化器を置きます。掘らなくても良いが掘ったほうが安定します。この場合土との間に灰やバーミキュライトのような断熱材を入れたほうがより良いでしょう。

安全には十分注意が必要です。強風の日は避け、着火前に水道から放水の準備をしておきます。

着火と木材補給

新聞紙、ボール紙、小枝、木材の順に置いて、新聞紙に着火します。
炎が消えないよう、また火が大きくなり過ぎないよう継続的に木材を投入します。

燃焼

燃焼の様子

煙が出ないようにするには

乾燥している木材は大きな炎で燃え煙が出ませんが、生の枝(乾燥していないもの)を投入すると炎が小さくなり煙が発生します。そして枝の木口から樹液が出てくるのが見えます。

ですので燃やすものは出来るだけ乾燥させておくことが重要です。乾燥不十分なものを燃やしたいときは、他の乾燥した材料で炎が勢い良く燃えている状態で、部分的に混ぜて燃焼させると煙を少なくできます。

炎が消えた後炭にする
燃焼2
燃焼後炎が消えた状態

周囲が暗くなってきたので新しい木材の投入を止め、暫くすると炎が消え写真のようになりました。

このように木材は燃え尽きるのではなく赤熱状態で溜まっていきますので、一回に燃焼処理できる量は限られます。 (炭化器の大きさで決まります)

このまま放っておくと燃焼が進んで灰になってしまいます。炭を得るにはここで燃焼を止めなければなりません。

空気を遮断する方法もありますが、ここでは水をかけて火を消します。 水をかけると水蒸気が発生します。相当かけても収まりません。水蒸気が完全に出なくなるまで十分かけます。半日くらいは時々水蒸気が出ていないか監視して、出てくるようなら水を追加してかけます。

できた炭
炭化後
できた炭

燃焼後、時間が経過した炭の状態です。実はこれは2回目の燃焼で得られた炭です。一回目は水が不十分で、翌朝にはあたりに独特の匂いが立ち込め、炭は灰になっていました。σ(^_^;)アセアセ

この方法で得られる炭は、いわゆる「消し炭」であり、本格的な炭とは違います。一番の利用法は、細かく砕き土に混ぜて土壌改良に使用することでしょう。

無煙炭化器の実験を終えて

今回のようにステンレスでなく一斗缶で作った簡易型でも実用になることがわかりました。 ただ、ステンレスの方が熱伝導率が低いので高温になり、より乾燥が不十分なものでも煙が少なく燃焼できるのかもしれません。名前の「無煙」は、一般的な燃焼と比較して煙が格段に少ないという自負からでしょう。

塗装は燃焼で剥げ落ちることはありませんでした。燃焼で汚れますので見栄えは保てませんが防錆には効果がありそうです。

これで、溜まっていた大量の剪定枝が「DIY」で全て処理することができました。今回製作のサイズでは一回に燃焼できる量が多くなく4回に分けて処理しましたが、できればM100cmタイプの大きさが欲しいと思いました。

「無煙炭化器」の燃焼方式が大変有用であることを確認できました。開発されたモキ製作所に敬意を表したいと思います。

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