水路に架けた橋の拡幅工事

完成2

拡張工事が完成した橋

住居と隣接した畑との間に水路があり、通行のため橋を架けていますが、橋の両側に桜とさくらんぼの木があるので「桜橋」と呼んでいます。今回この橋を拡幅しました。

現状と拡張法の検討

現状

水路自体はコンクリで出来ていて60cm強の幅ですが、両側の傾斜を含めると長さ1.5mぐらいの橋が必要です。現状は、下の写真のように長さ150cm、幅30cmのコンクリート板2枚と木柱を置いています。

現状

改善したいことは

  • 幅が80cmぐらいで農耕機械が通るときぎりぎりなので、安全のために幅を広げたい
  • 大雨で水路が増水したとき、木柱が水に浮いて流れてしまう

コンクリ板は幅30cm、長さ1.5m弱あり、水路の側壁に使われた物の残材でこの2枚しかありません。2枚分の60cmでは幅が不足するため、両側に木柱を置いているわけです。

拡幅する方法を検討

グレーチングを利用

コンクリ板を入手するあてもないので、代わりに道路の側溝に使われるグレーチングをコンクリート板の間に挟む方法を思いつきました。丁度不要になった幅30cmのグレーチングが一個余っていましたが、長さが不足するのでもう一個買い足し、繋げることにします。右のようにamazonでも購入出来ます。

台にしているU字溝の長さを延長

橋の両端の下には長さ60cmのU字溝を台と土止めを兼ねて置いています。

今回90cmが必要ですので現状のU字溝の長さを30cm延長する必要が有ります。もう一個U字溝を買って切断して使うことにしました

U字溝の切断

使う工具はディスクグラインダー

以前ディスクグラインダーを使って、ブロック塀を切断したことがあります(頭書の写真の両側のブロックがそれです)。コンクリ切断用ディスクを使うとコンクリや石を割と簡単に切断できるのです。

ディスクグラインダー

今回も同じやり方で、工具としてディスクグラインダーと手持ちのコンクリ切断用ダイヤモンドカッターという10cmのディスクを使います。(上記写真)

コンクリ切断用ディスクは値段がピンからキリまであり、私は右の3枚入りの安いものを使っていますが、DIYで使う程度ならこれで十分です。

あと、安全と埃対策のため、保護眼鏡、帽子、マスク、手袋が必須です。

180サイズのU字溝を半分に切断

U字溝に切断線の罫書き右がホームセンターで買って来た現状と同じ180サイズ(内側の幅が約180mm)のU字溝です。

まずマジックで切断線を罫書きます。

U字溝の切断 外側慎重にグラインダーの刃を入れて行きます。グラインダーをしっかり保持するだけで、当てる力は入れなくても削れて行きます。

右写真は外側を一周した所です。10cmのディスクを使用していますので切断深さは最大25mmで、その切り込みが入っただけです

U字溝の切断 外側 上から見た所

右はひっくり返して見た所ですが、刃が途中までしか入っていないのがわかります。

次に 内側からも切り込みを入れて行きます。直線部分はよいのですが、角の部分が厚みがあるのとグラインダーのカバーが当たって、完全には切断できないのです。(≧◇≦)

U字溝の切断面どうしようかと思いつつ、少しショックを与えたら、ポロッと割れました。
(^。^;)

切断面は右のようになっていて、残り僅かだったんですね。

この後、この割れた箇所を少し整形してU字溝の準備が完了しました

設置

U字溝を台として並べる

従来のU字溝に切ったU字溝を継ぎ足すように並べます。置く位置の地面を平に削り、小石を詰めて水平に安定させます。ちなみに水平を取るのに水準器を持ち出すまでもなく、目分量で行いました。(^_^;)

あと、U字溝を逆さに置かないのは、下に雑草が生えるからです。

U字溝を並べた

U字溝を並べたところ。古いU字溝の黒いのはロケットストーブの実験に使った跡です。

橋板を架ける

U字溝が安定して並んだら、いよいよコンクリ板を両端に載せ、中央に用意しておいたグレーチングを並べます。下のようになりました。

完成

グレーティングは長さ 1mのもの2枚をボルトで繋ぎました。繋ぐための穴は開いているのですが、8mmのボルトは緩すぎ、10mmのボルトは通りません。それでホームセンターに有った3/8インチ(約9.5mm)のものを使いました。

この後、橋両端の両脇の段差を土を盛って補正して、頭初の写真のように出来上がりました。これで耕耘機も安心して通れますし、増水時も安心です。

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