昨晩、突然使用しているマウス Microsoft Wireless Optical Mouse2000の左クリックが利かなくなった。
調べていくとマイクロスイッチの故障でした。その修理記録です。
目次
Microsoft Wireless Optical Mouse2000の修理
私はマウスのケーブルがいやで’絶対’無線派です。この無線マウスは、写真で指が当たる部分が剥げてきているのがわかるように永らく使用しているものです。
故障診断
不具合症状は、左クリックが10回に一回くらいしか利かないこと。左クリック以外は正常です。 このマウスを他のパソコン(ノートPC)で使用しても同じ症状だったので、マウスが故障と判断しました。
ネットで情報収集したが、このマウスについて特定の問題はなく、マウスは3年ぐらいで寿命と考えるべきとの意見があった。光学マウスの場合一番酷使される部品はマイクロスイッチになる。
故障したマウスの分解
問題のマウスは、正式にはMicrosoft Wireless Optical Mouse2000と表示されているが、以降OpticalMouse2000と呼ぶことにします。
右は電池を外した裏面であるが、電池収納部に見えるビス一本を外すだけで簡単に分解できました。
右はカバーを外したところですが、光学式なので昔のボール式に比べ汚れが格段に少ないです。
この状態でもう一度電池を入れ動作試験します。 マイクロスイッチを押すとカチと音がしますが、PCは反応しません。そこから更に強く押すと反応します。 やっぱりマイクロスイッチの劣化のようです。
故障とは関係ないですが、最近のMSマウスはホイールがヌルヌル抵抗無く回るタイプが多いですが、このマウスのホイールは違います。カチカチ(コリコリ)というほどではないですが、丁度良い軽い抵抗感があります。
それを実現しているのは右の写真のラッチ機構です。わかりにくいですが、ホイールのリムの内側を凹凸にしてそこに整形バネを当てて抵抗を作っています。
もうひとつのMicrosoft Wireless Mouse2000
私はもうひとつ、新しい型式のMicrosoft Wireless Mouse2000を持っています。これを以下WirelessMouse2000と呼ぶことにします。
青色LEDが採用され、横スクロール等に使われるホイールのチルトにも対応しているが、次の欠点がある。
・前述のホイールのラッチ機構が省略されヌルヌルと抵抗感無く回る
・普通のマウスはLEDが首くらいの位置にあるがこれはお尻の位置にLEDがあり、微妙に使いづらい。
私はこれをバーゲンで買ったが、使っているうちに調子が悪くなった。Microsoftに電話したら代品を送ってきたが、暫くするとそれも調子が悪くなってしまい、あきらめてお蔵入りになっていた。
このマウスのマイクロスイッチを部品取りして使えないか調べることにする。
右はマウスの裏面ですが、分解は上下にある滑りシールの下に隠れている4本のビスを外すことでできました。
故障したマウスと比較するとコイルやチップ抵抗が小さくなって時代の差が感じられる。
目的のマイクロスイッチは、期待通りほぼ同じ大きさで代替部品として使えそうである。
マイクロスイッチの交換
取り外し
分解した二つの基板から半田吸い取り線と半田ゴテを使ってマイクロスイッチを取り外した。
右は取り出した2個のマイクロスイッチですが、高さや足の寸法もサイズがそろっていて互換性を確信しました。
取り付け
OpticalMouseのマイクロスイッチを取り外した穴に、WirelessMouseから取り外したマイクロスイッチを挿入し、半田付けする。下の写真は半田付け後の基板裏面で、手前右下隅に、当該のマイクロスイッチのハンダ付けした足が見えます。
下の写真は基板の表側からみたところ。
頭部が茶色のスイッチが交換したものです。
後は、マウスを元どおりに組んで修理完了した。左右でクリック音が少し違うが、機能的には全く問題なく使えました。
これからまだまだ現役で働いてもらいます。