水道の漏水修理 (2)給湯器

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前回の記事で書いたように、我が家の水道の漏水が発覚し自分で修理しています。今回はその2です。

さらに調べると給湯ボイラーからの水漏れとわかりましたが、原因の部品を交換すると他の所が新たに水漏れするなど、格闘の修理記録になりました。

 前回の記事

水道の漏水修理 (1) 散水栓
以前から水漏れが少しあるのは知っていて、疑わしい場所も見当がついていたが、少量だったのと、業者に頼むか自分で修理するか迷って放置していた。 今回漏水量が増えたということで、急遽優先順位を上げて原因の調査に取りかかった。

漏水箇所の特定

散水栓を修理したが漏水が治まらず、他の水漏れ箇所を探さなければならない。

水道の蛇口を再調査

各水道の蛇口を再度音で調べたが異常はない。

給湯器に特定
給湯ボイラー全景

給湯ボイラー全景(撮り忘れたので修理後の写真)

他に水道水を使っているのは給湯器しかない。

右の写真が我が家の長府製灯油ボイラー式給湯器(型番IB-3SM)で、昭和56年設置で随分古いものである。

地下の水道管から取水部(印)に水道水が供給され、減圧弁、逃がし弁(安全弁とも言う)を通って本体に給水している。
本体の上にあるが出湯部(印)で台所等にお湯を供給している。そこから出ている細くて黒っぽい管は、異常時に湯水を逃がす銅パイプ製排水管である。

試しに給水管の元栓(写真最下部内の赤いハンドル)を閉じると水道メーターの針も止まった。やはりボイラーか。最近漏水が増えたのはこちらが原因のようだ。

減圧弁の調査
減圧弁部
減圧弁部

ネットでボイラーの漏水関係の情報を検索すると減圧弁の故障が多いようだ。

右の写真は給湯器の取水部で、給水配管の途中に丸い形の減圧弁が見える。(Danle製 型番RW-313-S)
その青いシールをめくると調整用ねじがあったので、試しに減圧弁の圧力設定を調整してみた。 かなり大きく調整しても漏水量に変化がないので、これが原因ではなさそうである。

逃がし弁(安全弁)の調査
修理前安全弁部
逃がし弁部拡大

下水升を見るとボイラーから常に排水が来ている。逃がし排水管から水が常時排水されているようだ。

右の写真の中央が逃がし弁で、減圧弁で減圧された水道水が下から入り、右側のボイラー本体の横にある取水口に供給される。故障等により水圧が異常になったとき逃がし弁が動作し、水を左方向に伸びた排水管に逃がしてボイラーを保護する働きをする。

逃がし弁(Danle製 型番SE-101G)を取りはずしてみると下のように分解できた。

ゴミと水垢がたくさんたまっている。 掃除してみたが、写真右のようにピンがすぐ折れ、老朽化がひどく交換するしかない。

取り出した安全弁1 取り出した安全弁2
取り出した逃がし弁(左)とそのピン折れ(右)

逃がし弁(安全弁)の交換

逃がし弁(安全弁)を手配

給湯器のメーカー長府に問い合わせたが、古すぎて部品の取り扱い無し。

ネットで探しても同じ形の物はなかったが、規格が近い物を見つけた。
「ヨシタケ 温水機器用逃し弁 AL-52F-95-20」

【接続】
・呼び径:(A)20 (B)3/4
・規格:JIS R3/4×JIS Rc1/2
【圧力(kPa)】
・吹き始め:約95
・吹き止り:87以上
【適合流体】
・冷温水
【材質】
・ダイヤフラム:耐熱耐水合成ゴム
・弁箱:青銅

接続のネジと逃がし圧の仕様が合えば形状の違いは何とかなるだろうと発注しました。

逃がし弁の交換

届いた新しい逃がし弁を取り付けたのが、下の写真。

安全弁取替え後

安全弁取替え後

  • 交換後の漏水はなく、OK
  • 写真を見てのとおり、新旧の安全弁の形状が違うため排水管の位置(高さ)がずれてしまった。

この排水管の位置ずれを克服する改造が必要である。

取水口の接続部の水漏れ発生

給水口水漏れ
外した給水口

排水管をどうしようかと思案しながら眺めていると、新たに機器側取水口の接続部から水漏れしているではないか。 (≧▽≦;)アチャー

おそらく、逃がし弁を取替え時に老化したパッキンに力が加わり、水漏れになったのだろう。

仕方なく先に給水口の水漏れ修理です。
右のように一旦給水口の接続を取り外します。

給水口パッキン
左が新しい給水口パッキン、右は切れた古いもの

古いパッキンを取り出しましたが、切れてしまいました。

同じサイズのパッキンを買いに走り、交換して止水しました。 やれやれ(^。^;)ホッ

排水管の対応改造

排水管の改造方法を考える

現状の排水管は銅パイプをロウ付け加工してある。
ロウ付けは接続部に半田をつけたパイプをバーナーであぶり、すき間に溶かし入れる方法であるが、経験がなく工具もない。

そこで考えた改造方法は、T字型部分を上下非対称に切り取り、反対向きに取り付けて横パイプの位置を上に移動して段差を解消するのです。微調整は継ぎ手の遊び長さを使用して位置を合わせ、接着剤(水中エポキシ)で固定します。
この排水管は、水圧が上がりすぎた時にのみ湯水を逃がしてやる管で、先は開放されているので、かかる熱も圧力もたいしたことはない。現行の銅パイプとロー付けによる工法はかなりオーバー品質だと思う。

材料・工具の手配

必要になった工具と材料を手配します。

  • パイプカッター、バリ取り工具
    下の記事で紹介している専用の工具です。
チューブカッター(パイプカッター)とバリ取り用リーマー
銅パイプ等を切断してバリ取りをする時に使用する道具を紹介します。 この頃水道関係の修理・改善が続いていますが、銅パイプを切断するときにこの二つの道具を使いました。 早くてきれいにできます。
  • 銅パイプ用継ぎ手
    パイプ同士を単純に繋ぐもの。現状の銅パイプの直径(1/2インチ)にあったものを3箇購入。
T字型部の切断
パイプ切断
パイプ切断

T字型部の周囲のパイプを切断する(3箇所)

T字型部の上下をカットする位置はよく考えねばなりません。 切り取ったときと上下逆の方向に取り付けることによって横パイプの位置が上に移動する距離を計算して決めます。

切断作業自体は、購入した工具を使って簡単にきれいにできました。
・右のようにパイプカッターを銅管にセットし、ぐるぐる回転させればスパッと切れます。
・後はバリ取り用リーマーで切り口のバリを取ります。

排水管パイプ取り付け前
排水管パイプ取り付け前

右は、T字型部を取り除いた後です。

切り取ったT字部の長さを調整のため、長過ぎる部分を少し切り取ります。 多少の長さの足りない分は継ぎ手の遊びでカバーできます。 各切り口のバリをとっておきます。

T字型部の組み込み
  • T字部を組み込みます
  • 組み込んで位置が決まったらエポキシパテでとめます
  • パテが団子になりすぎないよう伸ばして成型します
  • 硬化するのを待ってからヤスリで整形します

こうして下の写真のようになりました

逃がし弁排水パイプ接続後

逃がし弁排水パイプ接続後

排水管パイプテーピング後
排水管パイプテーピング後

見栄えもありますので仕上げにテーピングします。
使用したテープはホースなどの漏水修理用融着テープです。

凍結対策の発泡スチロールの保温カバーを元のとおりに付けます。

出湯部水漏れ修理

これで逃がし弁の交換とそれに伴う工事は終わりました。

出湯部に水漏れ発生
出湯部水漏れ
水漏れしている出湯部

しかし、またしても新たに本体上部の出湯口の接続部から漏れているのを発見 (≧▽≦;)アチャー

出湯部にも逃がし弁(形が今回購入品に似ている)があり、その排水管は、先に修理した排水管と繋がっています。

それで先の修理の際に力が伝わり、老化したパッキンのところから漏れ出したのでしょう。

出湯部の分解

仕方がないのでこの本体と出湯管を繋ぐ部品(以下、出湯アダプタと呼ぶ)も外してパッキン交換することにします。

出湯アダプタを取り出したのが下(左側)の写真ですが、ツーピースになっていて間にパッキンが入っているようです。

レンチを使って分解しようとしましたが、ネジが固着していてどうしても緩みません。 右下写真のように万力を2台を使ってようやく外れました。

出湯アダプタのナット外し
出湯アダプタのナット外し
出湯部アダプタ
取り出した出湯アダプタ
 パッキン交換
出湯部取り外し・分解完了
取り外して分解した出湯アダプタ

これでやっと右のように分解できました。 パッキンを新しいのと取替え、元のように組んで完了です。

塗装

ようやく漏水の修理が終わりました。

(^。^;)ホッ

この機会に汚れを取り、やや錆が出ていた上部を塗装して完了です。(右写真)

修理を終えて

ゴム製パッキンの耐久性の問題

まさに、「触らぬ神にたたり無し」です。

今回修理のために原因の箇所を触ると、その周辺に力が加わって新しい水漏れが起こり苦労しました。 前回の散水栓の修理も含めて何回も経験したことは、老化したゴムのパッキンは弾力性が失われていて、力が加わると漏水するということです。

長期の漏水防止にはパッキンの材質に注意が必要です。

漏水修理を届けて水道料金の払い戻し

漏水の場合水道料の払い戻し制度があることは聞いていたが、修理業者の証明が要ると思っていた。 だめもとと思い市役所に問い合わせると、自分で修理しても修理の証拠写真があればよいという。

早速写真をつけて「漏水修理届け」による申請をしたら、漏水月の料金から、「平常時使用分より増加分の半額」を払い戻してくれました。 ブログ用に写真を撮っておいて良かった
\(^▽^)/


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