所有しているテーブルソーETS10KNに付属の傾斜定規(角度切り用ガイド、マイターゲージ)は木材を当てる面が小さく、長いものを切断する時不安定です。この傾斜定規は元々当て板追加を考慮した設計で、取扱説明書にも下記のように当て木が推奨されています。
傾斜定規の面に当て木を固定することでより安定して作業ができます。 例えば、傾斜定規の面より長く、幅のある当て木を固定するとこで長尺の角 材をより安定して支えられるようになります。
なので購入当初から予定していたのですが、今回やっと製作できました。
材料の入手
当て板の材料
平面性が高く、反らない材料が必要で、木材ならMDFが最適です。
百均のダイソーで写真のMDF板を見つけました。
大きさ 600×300×6mm 値段は税抜き200円です。
板厚が6mmと薄めですが、なんとかなるだろうと買って来ました。
ビスとナット
傾斜定規の取付穴が太さ6mmのビス(または木ネジ)を使う設計になっています。
問題は板厚が6mmしかないため、木ネジは無理で、ビス、しかも低頭のものが必要なことです。特殊ネジなのでホームセンターでは見つかりませんでしたが、下記にはありました。
ステンレス製M6 25mm、5個入り税込み323円、なんとビス頭の厚さが1.3mmで今回の目的にピッタリです。
ビスはこれを購入し、ナットは手持ちの一般的なM6ナットを使います。
加工
MDF材の加工
カット
あて板のサイズは300mm×50mmに決定し、買って来たMDF材から切り出します。
材の300mm辺をそのまま利用し、50mm幅に切るだけです。テーブルソーの縦切りガイドを使いました。
孔開けの方法
ビスの頭が入る大きさなので、φ11mmと大きく、写真の木工用錐先を使います。
- 中心にφ3mm程度の通しの下孔を開ける
φ11の錐の先部分が入る大きさ - φ11mm、深さ2mm程度の浅い孔を開ける
10φ、厚さ1.3mmのビス頭がはいる部分です - φ3mmの孔をφ7mmに拡大する
6φのビスが通る孔です
失敗ー孔が深くなりすぎた
孔あけにはボール盤を使用しました。
上記2において、孔の深さを手加減でしようと思って始めたが、錐先が板に食いついてぐいぐい進み、写真のように深くなり過ぎてしまった。
残りしろが少なく弱いため使えないと判断し、没にしました(≧◇≦)
※ボール盤の注意書きに「錐先の食いつきのあるものは使うな」と書いてありました。ネジ部を削って無効化しておこうと思います。
やり直し
再度板材を切り、今度は以下の対策をした。
- 下孔を3mmから3.5mmに変更
食いつきを弱くする - ボール盤の深さ決め機能を使う
右の写真のように、ボール盤には錐の移動量がわかる機構がある。ナットがストッパーになるので、その位置設定で深さを制限できる。
今度は下のように浅い孔を開けることができました。
組み立て
組み立ては傾斜定規の2カ所のスリットの一番奥にビスナットを使って固定します。下ができた傾斜定規をセットしたところです。
反対側も写真のようにビスの頭は凹んで飛び出しはありません。
直角専用の定規が欲しい
今回は斜め切りを考慮し、当て板の長さを鋸刃に届くより少し短くしています。しかし、実際には直角に切ることが大半ですので、下記の理由により直角専用の治具(切断定規)が欲しいと思いました。
- 角度を直角に固定しておきたい
都度正確に直角に調整するのは面倒です - 当て板を切断時の位置決めに使いたい
長めの材で作った当て板をテーブルソー自体で切断すれば、当て板の端が切断面を表すことになります。
特に床板のように長い材の時、私は材を固定して丸鋸を突き上げて切るのですが、切断の位置決めに有用です。今後の課題です。
コメント
こんにちは
私も同じような事してます。
私の機械ではマイターゲージのアルミの幅ですが2段になって上面が16mm下が19mmの階段状で凸の断面です。16mmのレールは探してもないので固い木で作ろうと思っています。アルミチャンネルで探してもなく、アルミ角棒で8mm角があったので2つ合わせてみようかとも思いましたがまだやれてません
うちの機械もゲージにスライドさせるとガタが出ます少しですが。
二本のゲージを挟んでクロスカットsled JIGを作ろうと思って勉強中です。
ネジの寸法は助かりました。m7で試したらナットがギリギリで無理でした。
また教えてくださいね。
コメントありがとうございます。
確かにちょうど合う16mmのレールが手に入らないことが課題です。私の場合
1.大きめのアルミ材を削ってサイズの合ったレールを作ろうかと思っています。そのためにルーターテーブルと精密加工治具の構想段階なので、実現はまだ先です。
2.現状の緩いレールでも2本あれば、挟むようにして使うことは私も考えています。部品で入手できればよいのですが…
参考までに
https://youtu.be/m4ImoPkHaMc
おお、この人の治具大変参考になります。
レールはアルミにこだわらなくて、硬い木でもいいんですね。
ありがとうございました。
治具を作りました。
レールを2本使い、videoにあった方法ですが
16mmの角棒は無かったので15mmを使いました。レールにはめて両方の端を輪ゴムのでかいので内側に引っ張り、45cm✖️30cmで厚みが18mmの残り板集成材を使いました。
木工ボンドを塗り、板を2本のレールの中央に乗せ、左にフェンスを合わせて動かないようにして重しを乗せて接着、固まったらはずしてテーブルの手前の方になる場所に2*4をあまりものですが40cmほどのものでビス止め4カ所、はじめにビス止め1カ所だけにして一度テーブルソーに入れてのこ刃の溝を掘り、それに直角になるように木材を合わせ残りのビスを打ちました
基本的にこれでいいのですが、2本レールにきっちり合わせたので少しサンドペーパー磨きとワックスが必要ですね。私たちのテーブルソーは、割り刃が余計に2枚付いているのでテーブルソーに乗せた時割り刃が邪魔で前方の板が置けないので付けてみたけど取りました。
うまく切れるようになり、角度定規は45度とかで使う予定です。
フェイスブックやってるので、やってらしたら友達になりましょう。
実際に制作されたのですね。具体的に書いていただいたのでよくわかります。私はまだ先のことになりますが、天板の平面が出ていないので、上にもう一枚アルミ板を貼ろうかと思っています。
割り刃はやっぱり邪魔になりますか。安全面は十分気を付けてください。私は先日つい油断して指先を切ってしまいました。(≧▽≦;)
フェイスブックは今のところやっていません。
「光 スチール平板 3×16×910mm TH910-16
amazonにありました。レールにピッタリ合いますレールは42cmなので2本取れます。
スチールを切るのは苦手です
情報ありがとうございます。
スチールを切るときは、昔は金鋸でギーコギーコでしたが、今はディスクグラインダーと切断砥石でジャーと私はやっています。火花が飛ぶので注意が必要ですが、早くて楽です。
金鋸でギコギコやりました。
マイタースロットのランナーをAmazon.comで調べると色々売られていて。汎用性のあるものが多いです。2枚の板をビスで合わせて幅に合うようにしてるランナーとか、今度買おうと思います
スロットの幅、18.7mmが底辺の幅らしいです。
昨日測り直しました。もう一治具を作りましたが壊れまして壊れた片方のレールだけで角度45度専用の治具に作りました。ついでに色々とテストしました。16mmのレールに18ミリ程度のワッシャーをつけて見たり。スロット幅に合わせてプラスチックを切って幅を増やして見たり。して見ましたが結構上手く行くみたいです。16mmのレールの脇にネジを入れて幅を広げていくのがいいみたいですがプラスチックのビスがあれば最高です。
写真が載せられれば良いのだがな。
割り刃ですがのこ刄と左右にずれてくるので外しました。
割り刄は欲しいので今考えてますが
これもアメリカamazon ですがプラスチックの小さなかけらをのこ刄の少し後ろに貼り付けるようなものが売られていました。今度やって見ます。キックバックは何度かやりましたがすごい勢いで飛んで行きます。対策は必要です。
私は片目なので十分に注意してます。今度プッシュスティックやプッシュブロックも作ろうと思います。
それではまた。