マルチプル電動スタンドにジグソーをつけて使う

以前の記事で丸鋸、ルーター、ジグソーが取り付けられるマルチプル電動スタンドを紹介しましたが、ジグソーを取り付けた使用については報告はできていませんでした。今回アルミ板の切断に使ってみたので紹介します。

使用する工具

マルチプル電動スタンド

下写真の、丸鋸、ルーター、ジグソーが取り付けられる小型のスタンドです。

丸鋸とルーターを取り付けての使用については、下記記事で紹介しています。

マルチプル電動スタンドを使ってみた
以前の記事ディオワールドのツールマスターズ で紹介しましたが、昨年の春、写真の”マルチプル電動スタンド”なるものを買っていました。 丸鋸、ルーター、ジグソーを取りつけることができる簡易テーブルです。 ...

充電ジグソー

ジグソーは曲線切りができることが特徴です。直線切りは精度がでないこともあって出番が少なく、私はジグソーは充電式しか持っていません。

右がそのパナソニック製充電ジグソーEZT510X。10.8Vリチウムイオン電池が標準ですが、アダプタで14.4Vの電池を使っています。

今回これをスタンドに取り付けて厚さ10mmのアルミ板を切断してみることにします。

取付と切断

ジグソーの取付

写真はスタンドを真上から見たところです。左下のスリットがジグソー用の穴です、

スタンドの上面

取付方法は丸鋸やルーターと同じで付属の部品で取り付けます。例によってスタンドを裏返して取り付け作業を行います。

ジグソーの取り付けの様子(裏)

止めるのは蝶ネジですが、手では痛くて強く締められないのでプライヤで増し締めしました。表向けると下のような感じです。

スタンドに取り付けたジグソー

電池が飛び出る方向に取り付けたのには、次に説明する訳があります。

スイッチに細工

このジグソーはスイッチから手を離すとオフになるタイプです。両手で材料を持ちたいので、これは困ります。

それで下写真のように、オン状態にしたスイッチを紐で縛ってオフにならないようにしました。

スイッチを紐で縛ってオフにならないようにする

以降電源のオン・オフは電池の付け外しで行います。それで付け外しがし易い向きに取り付けた訳です。

アルミ板を切断する

ガイドフェンスの設定

切断するものは厚さ10mm、幅50mmのアルミ板です。

直線に切るためのガイドフェンスを使います。前記記事で紹介しているものでルーター用に作ったものです。下の写真のように切断長さに合わせてガイドフェンスの位置を調整し、クランプで固定します。

ガイドフェンスの設定

横切りですので本来直角ガイドが欲しいところですが、無いのでこれでやってみます。ジグソーのブレード(刃)は鉄用です。これで設定完了です。

切断

アルミ板をテーブルに押さえつけながら、かつガイドに押し当てながら前へ平行移動します。テーブルへの押さえが弱いと板がバタつき、ガイドフェンスから離れると直線に切れません。今回は使いませんでしたが、シリコンスプレーで滑りを良くした方が良さそうです。

下のように無事切れました。

切れたアルミ板

おそらくきれいには切れないだろうと予想したので、墨線(切断線)から少し余裕を見て切断したのですが、それほど余裕は要らなかったですね。当然基準面との平行はバッチリ出ていました。マジックで書いた墨線の方が少し傾いていました。(^_^;)

切断面の様子

ジグソーの切断面

右(上)の写真のように、切り口はかなり荒い縦筋ができました。このような切り口になるのはブレード(鋸刃)の先が反って横方向に振動することと、刃の上下速度が遅めだったからでしょう。

なお、このジグソーには速く切断できるオービタル機能がありますが、切断面は更に荒くなるので今回使っていません

切断砥石の切断面

下側の写真は比較のための切断砥石で切った切り口です。回転刃ですから模様が違うのは当然ですが、こちらは模様が細かく手で触ってもザラツキがありません。

使ってみて

今回スタンドにジグソーを付けて簡易ジグソーテーブルとして使ってみたわけですが、手持ちよりずっと正確に切れることが分かり、丸鋸やルーターと同じくテーブル固定方式の効果が大きいと感じました。テーブル固定により切断対象を両手で持てるので、ジグソー得意の曲線切りのときも効果があるでしょう。

更に、ジグソーブレードの先のブレの対策として、ブレードの先を押さえる腕を取り付けたジグソーテーブルがあります。いつかそんな本格的なジグソーテーブルを作ってみたいです。

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