光コラボ(ドコモ光)の遅さを我慢できず、eo光に回帰

変更後の速度測定結果

約一年前、携帯をドコモに替えた時に、インターネット固定回線もNTT西日本のフレッツ光からドコモ光に替えました。ところが替えてから通信速度が遅いのです。特に夕方から夜に掛けて極単に遅いのでイライラしています。

今回別記事で紹介のように今回ドコモの携帯をやめたので、ドコモ携帯とのセット割引のメリットがなくなりました。この機会に固定回線も乗り換えの検討を開始しました。

現状の通信速度

ドコモ光(光コラボ)に替えてから遅くなった

eo光からNTT西日本のフレッツ光(1Gbps、隼)に変更したときは過去記事で紹介したようにまずまず速くて満足していました。

固定通信をdocomo光に替えた

一年ほど前、携帯をdocomoに替える手続き中に、店員に光コラボドコモ光を勧められた。

  • ドコモ携帯とのセット割引
  • 現行の光回線(NTT西フレッツ光)、プロバイダー(BIGLOBE)はそのまま。手続き簡単。
  • 現状の契約は2年契約だが、乗り換えに伴う違約金など無し。新たに2年契約になる。

このときは携帯のことで頭がせいいっぱいで、違約金無しでスマート値引きがきくならとあまり深く考えずに契約しました。同じNTTの回線を使うのだから速度に差は無いだろう、それなら少しでも安い方が…と。

帰宅してでドコモ光のことを調べると、ネットの評判は

  • 開通が大幅に遅れている
  • 通信スピードが遅い
  • サービス対応が悪い

と非常に悪いではありませんか。(≧▽≦;)

私の場合、通信スピード重視で光回線を契約しているので、そんなに遅いなら致命的問題です。実際変更後の現実は特に夜になると非常に遅く、iPhone で光回線と繋がるWiFiより携帯の電波で表示した方が速いのですから、通信速度1GBPSの光回線の意味がありません。

違約金のことがあり直ぐ解約はしませんでしたが、やはりこの状況に耐えられなくなってきました。

通信速度測定結果

遅いという感覚だけでは定量的ではないので、実測してみました。わかったことは

時間帯で速度が大きく違う

Rapidnetというサイトは、マルチスレッドではありませんが、JAVAやflashプレイヤー不要でiPhoneでも測定できます。ここで測定すると、昼は150Mbpsぐらいと比較的速いが、夜になると10Mbps以下と非常に遅い。

NTT西内部の測定では夜でも250Mbpsぐらいはある

NTT西日本 NGN(NTT系光回線ネットワーク)サービス情報サイトの速度測定のページがあります。このページにアクセスし(NGN内部からしかアクセスできません)測定してみると、夜でも250Mbpsくらいの速度がありました。

よって夜に極端に遅くなるのは、NGN内部の問題ではなく、外部、即ち光コラボレーション(ドコモ光もしくはプロバイダーのBIGLOBE)のせいだと推定できます。

光コラボレーションについて

以前NTTの光回線フレッツ光は、NTTとプロバイダーの両方を別々に契約していましたが、2015年に光コラボレーションの仕組みが導入されました。auのスマートバリューなどに対抗するため、従来規制によりできなかった「フレッツ光とドコモとのセット割り引き」を実現するのが目的だといわれます。

光コラボレーションとは

光コラボレーションとは、NTTが直接客に回線を販売するのではなく、NTTから光コラボレーション事業者(NTTdocomo、OCN、U-NEXT、So-netなど)に回線を卸売りして、それらの事業者が独自に客に回線を販売するものです。携帯におけるMNVO(格安SIM)とよく似た方式です。そのメリットとして

  • サービス競争により価格が安くなる
  • 支払いが、回線事業者とプロバイザー分も含めてが光コラボ業者に一本化される

もちろん、光コラボでない従来のフレッツ光も残存します。

注意点として

  • 光コラボにするとかえって高くなることがある
    特に関東以外では割引が効かなくなって高くなることがあります。
  • 「フレッツ光に戻したい・他の光コラボを使いたい」ときは一旦解約が必要
    現状の契約を一旦解約して新しく申し込みをしないといけません。
  • 電話番号の引継ぎは要確認
    回線業者が変わっても電話番号が変わらない「固定電話の番号ポータビリティ」という制度を光コラボでも利用できます。注意点はそもそも対象は NTT(東日本、西日本)で取得したアナログ電話の電話番号のみです。光電話でその番号を引き継いでいる場合は問題ありませんが、新しく取得した番号の場合は移行できず消滅します。詳細は下記記事に書いていますので参照ください。
固定通信回線の業者乗換え (1)通信費節減のため乗換えを検討
約一年前、インターネット固定回線をNTT西日本のフレッツ光からドコモ光に替えてから通信速度が遅いのでイライラしています。今回ドコモの携帯をやめてセット割引のメリットがなくなった機会に、固定回線も乗り換えの検討を開始しました。
光コラボレーションの回線設備

光コラボレーションはNTT東日本・西日本のインターネット回線を利用していますので、対応エリアが広いです。設備もNTTと変わりませんので通信速度もNTTが直接やっているフレッツ光と変わらないかというと、実はそうでは無いという。

光コラボが遅いわけは?

前記のとおり、NTTのフレッツ網(NGN)内での速度は遅くありません。なぜ光コラボが遅いのか、光コラボレーションなどのNTT光回線 何故混雑しはじめたのかを参考にまとめてみます。

NGN(Next Generation Network)とPQI

光コラボでインターネットに接続するためには、

一般家庭 ➡ NGN ➡ POI ➡ ISP ➡ インターネット

という経路を経由して接続します。

  • NGN:NTTが運用している次世代ネットワークでNTT系光回線であれば必ず接続する
  • POI:NGNとISPを繋ぐ「相互接続点」
  • ISP(インターネットサービスプロバイダー):インターネットへの出入口
回線の途中で混雑による速度低下が発生

実は速度低下の原因は上記のPOI(相互接続点)部分での混雑です。このPOIの増設が進まないので混雑が解消されないのです。

POIはNTTのPOIビル局内に設置されていて、POI設備を増設するためにはNTTに増設を依頼しなければなりません。増設が進まない理由を推測すると

  1. 光コラボ業者がPOIの増設依頼をしているが、その数が多いためNTT側の設備工事が追いつかない
    当初はこれが言われたがもう一年以上経過しているので今は当たっていないと思う
  2. NTT内部のフレッツ光の分を確保するため外部に卸す容量を制限している
  3. 光コラボ業者が、増設すると費用負担が大きいので増設依頼していない

等が考えられますが、結局3のコストの問題が大きいと思われます。

光テレビと共有している回線はその影響を受ける

もう一つ、NTT系の光回線など光回線を光テレビと共有している場合、通信対象によって通信帯域の優先度が変わります。最優先されるのはテレビ電話、光TVでインターネット回線が一番優先度が低くなり、速度がその分落ちることが考えられます。自分の家が光テレビを見ていなくても同じ回線を共有する近所さんが光テレビを見れば影響を受けます。

この点インターネット専用回線のNURO光は有利です。

速度改善見込みは

結局、ドコモ光(もしくはプロバイダーのBIGLOBE)が通信容量に比べて契約客が多すぎると判断できます。docomoは携帯の絡みで当初客が急増して速度が遅かった面があるが、もう一年以上も経過しているのに状況が改善しておらず、ドコモが近いうちに容量を増加する意思があるとは思えない。

格安携帯のように値段が3倍も違うなら時間帯によって遅くても我慢するが、1-2割安いだけで夜は光とは思えない激遅コラボはご免だ。

他の光コラボ業者で今は比較的速いと評判であっても、客が増加すると速度が落ちてしまいます。ネットの評判を見ると、速度が落ちないように対策できている業者は少ないようです。

各社比較調査と選択

速度優先なら回線事業者の光

光コラボは基本的にコスト面から容量の余裕がなく、ドコモ光以外も似たり寄ったりです。速度を改善するには光コラボでない回線業者に乗り換えるしかないと判断しました。

回線業者の光回線としては

  • NURO光

    一番早いと評判ですが、サービスアリアが関東のみです。光TVのサービスがありません。

  • au光

    全国的に展開していますが、当地域はエリア外でした。

  • 電力系

    関西は関電系のeo光があります。

  • NTTのフレッツ光

    NTT東西が運営しています。

などがあります。NURO光とeo光はプロバイダー込みで、別途プロバイダーの契約は不要です。

kakaku.comで調査し、比較的安くて速度の評判が良いeo光に決めた

通信速度が遅くなく料金が安い光回線を比較検討したいのですが、当地ではNTTとeoしかありません。

eoは元々安いし、安定している。携帯がauだと割引があるが、それがなくてもNTTより魅力的です。

乗り換え手続き

残っているdポイントを使用

NTT関係から退散するので、dカード(ゴールド)を解約することにし、溜まっているdポイントを使ってしまうことにしました。適当な物がなく代金を足して無線LAN中継器を購入しました。

電話番号ポータビリティを利用して電話番号は変わらず

今の電話番号はもともとNTTのアナログ回線で取得した番号ですので、固定電話の電話番号ポータビリティを利用できます。実際の手続きは携帯のMNPと違い、新規のeo光の申込時に申告するだけで、旧キャリアでの電話に関する手続きは不要でした。

申込

価格.comからeo光1Gホームタイプに申し込みました。

  • 3年以上の長期契約もあるが、先はどうなるかわからず、2年契約を選択
  • オプションは電話番号表示を追加、200円/月とNTTより安い

旧回線の解約

解約順序

ドコモ光はプロバイダーとペアで契約しているので、次の順序で両方解約手続きが必要です。

  1. ドコモ光

    携帯を先に解約したので携帯との紐づけはなくなっています。電話で解約しました。

  2. プロバイダー BIGLOBE

    webで手続きしました。

費用計算

最終、費用がどうなったかをまとめます。

月々の支払い

両者とも1Gbps(ベストエフォート)の光回線ですが、その費用は以下のとおりです。

現状ドコモ光
  • 現状ドコモ光従来 戸建てタイプA 5,200円(税込み5,616円)
    2年間の定期契約プランの価格です。
  • セット割引 -800円(税込み864円)
  • BIGLOBEプロバイダー料1080円込み
  • 光電話月額料:540円/月

合計税込み6,372円

変更後のeo光
  • 基本 税込み5,349円/月
  • 一年目割引 -2,160円/月
  • 2年平均で 税込み 4,404円/月
  • 光電話 アダプター使用料 308円/月
    (光電話自体の料金はネットとのセット割引で無料)

合計 2年平均 税込み4,712円

一時費用

ドコモ光の違約金

ドコモ光の定期契約プランは2年間の利用を前提として、毎月の料金を下記のように安くしています。

  • 戸建て住宅:月額割引1,500円、ただし違約金13,000円(税込み14,040円)
  • マンション:月額割引1,000円、ただし違約金9,000円(税込み9,7200円)

月額料金が非常にお得になるプランなので大抵利用していると思いますが、契約満了月の翌月および翌々月での解約以外は(自動更新での3年目以降についても同様に)解約金が発生します。しかし、途中解約でも9か月以上経過していれば元が取れる計算です。

今回私は税込み14,040円の違約金を支払うことになります。

eo光 初期費用
  • 契約事務手数料 税込み3,240円
  • 工事費は無料です。
  • 電話番号割当手数料 税込み2,160円
eo光のキャンペーン優待金

価格コムから申込むと特典として商品券 16,000円分がもらえます。

料金は月単位なので変更月は注意

NTTドコモは手続きを行った日の月末解約、BIGLOBEは25日受付までがその月解約扱いですが、両社とも料金は月単位であり、解約月の料金は全額かかります。

私は月途中の新規開始、月末解約だったので両方の支払いをしましたが、解約を月末、新規を翌月初めにすれば重複月がなくなります。但し工事日程の調整が必要です。

料金のまとめ

以下、税込み金額です。

月々の支払い額

ドコモ光 6,372円 ⇒ eo光 4,712円(2年平均、3年目以降は5,783円)

月々1,660円節約になります(^∀^)

一次費用

14,040+3,240+2160-16,000=3,440円

これなら、約2か月相当ですからすぐ元が取れますね。

新回線eo光の設置

eoに申し込んでから半月ほどで工事に来てくれました。

機器接続

我が家の場合以前のeo光100Mの時の配線が残っており、光ファイバーは共用なのでそのまま使う。

機械を置いて電源とLANケーブルをつないで完了。NTTと違い「光モデム」と「電話アダプタ(ルーター機能付き)」の2体型で、以前と変わっていない。下が設置の様子。

右からeoの光モデム、eoの電話アダプタ、NTTの一体型光モデム

電話の接続確認

電話はケーブルを差し替え、担当者が会社に電話すると即切替開通しました。もちろん電話番号も変わっていません。

LANの接続やルーターの設定は自分でするので不要だと言ったら、業者は帰った。結局工事所要時間は10分ほどだった。

ルーターの設定

eoの電話アダプタ内のルーターは使わず、手持ちのルーターAterm WR8700Nを使います。

  • 設定ページ(ディフォールトはhttp://192:168.1.0)にアクセスします
  • プロキシを設定している場合はプロキシの例外に設定する必要があります
  • ID(ディフォールトはadmin)とパスワードを入力して設定画面に入ります。

新しい接続先の接続情報設定基本設定/接続先設定のユーザー名にeoの接続iDを、パスワードにeoの接続パスワードを入力します。優先接続先の設定基本設定/接続先の選択設定でeoを優先接続先に変更 します。

変更を保存して設定終了です。

通信速度の確認

早速、速度測定サイトで測定してみました。測定サイトはRadisih(マルチスレッド)とNUROです。両方ともちゃんと1Gの回線らしい速度が出ました。

NURO光での測定結果

NTTの機器返却

撤去工事は無く、返送用のキットが送られてきました。受け取り払いのゆうパックです。返却するものは

  • 光モデム本体
  • ACアダプタ
  • 光ケーブル

郵便局でも良いのですが、ローソンへ持って行きました。

宅内への引き込みケーブルはそのまま残ります。

新旧の速度比較測定

旧回線の解約前である月内は両方使えるので、速度測定して比較しました。

  • 昼間と夜間の両方を測定した
  • 各測定は3回行い、平均値をとった。
  • RpidnetはJAVAやFlashを使わないのでiPhoneでも測定できます。携帯と光回線の比較測定ができるサイトとして利用しました

昼間の測定結果

測定時刻 5月20日(土) 13時~14:30頃

測定サイト マルチ

セッション

測定法 eo光 ドコモ光 格安sim
下り 上り 下り 上り 下り 上り
Rapidnet × 256 51.7 146 106 6.3 10.2
Radisih MS JAVA 707 675 177 239
NURO JAVA 742 553 150 410

夜間の測定結果

測定時刻 5月31日(水) 23時~24時頃

測定サイト マルチ

セッション

測定法 eo光 ドコモ光 格安sim
下り 上り 下り 上り 下り 上り
Rapidnet × 187 34.4 2.0 8.0 15.3 11.6
Radisih MS JAVA 746 442 14.5 155
NURO JAVA 736 741 15.1 129

結論:ドコモ光は夜に極端に遅いが、eo光は高速安定

  • ドコモ光は夜になると極端に遅い。
    上記表の赤字の部分にあるように下りで2Mbps/secと動画が見られない状況で、格安SIMの方が速い。
  • eo光は昼夜とも安定して早い

使ってみて

携帯の「格安SIM」と違い、固定回線の「光コラボ」はダメダメ

下記記事で紹介しているように移動体通信における格安SIMは良いです。

携帯(iPhone)とタブレット(iPad)を格安SIMに乗り換えて月々の支払いが3分の1に
私はドコモのiPhoneとiPadを使用していますが、格安SIMにすると通信費を大幅に安くできるらしいとは以前から知っていました。先頃時機到来と思い、格安SIMへの乗り換えを実行に移したので紹介します。

これと少し似ている光コラボはどうでしょうか?

やっぱり光回線は通信速度が命でしょう。遅くて良いならずっと安いVDSLやCATVもあります。それが光回線業者より少ししか安くないのに通信速度が極端に遅い光コラボは大いに不満です。

光コラボの通信速度に不満の方は、私のように回線業者の光回線への乗り換えがお薦めです。今回私も月々支払い額が安くなりましたが、大抵加入特典があって乗り換えた方がお得になります。

発信者番号通知は便利

従来は、勧誘の迷惑電話に辟易して在宅の時にも留守電にしていました。そのため知人は私が不在と思い、面倒くさいのか録音に入れてくれないことが多かった。(私自身も留守録に入れないで切ることが多いです)

eoの光電話は発信者番号通知が月200円と安く、今回このオプションを活用するようにしました。

発信者番号通知を使った迷惑電話対策

発信者番号が分かることを利用して、次のように対応しています。

  • 普段は留守電にしておくが、知人からの電話には出る
    電話の機能により、発信者を名前で知らせてくれる
  • かかってくる予定があって留守電にしない場合も、怪しい番号(03、080、050、0120など)は迷惑電話対応「お名前をおっしゃってください」を使う。
  • 何度もかかってくる迷惑電話番号は、受信拒否に設定する

なお、使用している電話はパナソニックのKX-PW621DLです。

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