朝は寒かったのに日中は気温が上がり大変暖かい日でした。 今日は遅れている、じゃが芋を植えるための土起こしをしました。 一度休憩して畑に戻ると、鶴のような大きな鳥が居て、こちらに気づくと直ぐ飛び立ちました。遠くの田んぼに降りてこちらを窺っているようすでしたので、急いで家からカメラを持ち出して撮影したのが上の写真です。
知らない鳥なので図鑑で調べたら蒼鷺(アオサギ)でした。鶴と似ていますが、見分け方は基本的に飛ぶときに首を伸ばすのがツル、曲げて飛ぶのがサギの仲間です。時々アオサギも首を伸ばして飛ぶこともあるらしいですが。
コウノトリ目サギ科で生息域は世界的に広く分布し、日本全国の河川、湖、池沼、湿原、干潟、水田などで見られる。非繁殖期には単独で生活するが、小さな群を作ることもある。
魚類、両生類、鳥類の雛、小型哺乳類、甲殻類、昆虫などを食べる。優雅な姿をしているが、食べ物からもわかるように攻撃的で神経質な鳥である。(出典:アオサギ-Wikipedia)
名前由来の蒼(アオ)は背中の色から来ており、蒼には灰白色の意味があるのです。現代日本語ではアオ=blueが基本ですが、伝統的には広い範囲の色や比喩的表現にアオが使われます。
同じアオでも本来「青」と「蒼」は異なる色ですが、日本語ではほとんど混同して使用されているのが現状です。 その辺の事情を少し調べてみました。
あお色の類似漢字(中国語)の意味
青:植物の葉っぱの”みどり色”の意。比喩的に”春” “若者” “青春”の意。”Blue”色の意。黒色の意。方位の”東”の意。
蒼:草や木の葉の色。深緑色。濃い藍色。灰黄色。灰白色。天。白髪交じりの意。
藍:植物の藍。あい色。晴天の空の色。
碧:青緑色。浅緑色。宝石の青玉。春草の緑色。
青の使われ方
青田。青田買い。青信号。青海亀。青梅。青刈り大豆。青首大根。青菜。青銅。青蛙。青そこい(緑内障)。(以上全て、ほんとうは緑色をしている)。
青臭い。青年。(若い草のように未熟の者の意)。
青天の霹靂。青海原。顔が青くなる。(以上すべて、ほんとうに青い)。
青目(眼球の黒目の意)。(中国語の意味の黒色の意から)。
蒼の使われ方
顔面蒼白(あおじろい顔、灰白色の顔)。蒼白の頭髪(灰白色の髪の毛)。古色蒼然(色あせて灰色になって古びた様子)。蒼天(濃い藍色の空、比喩的に春)。蒼樹(あおあおと茂った樹)。蒼老(老いてなお力がある、枯れている)。
交通の青信号は緑色
前記のように、中国で「青」はGreen で、Blueは「藍」と書き表します。(「緑」は濃いgreenを表す)
むかし中国伝来の書物を勉強した人が「青」のことを「みどり」と理解して使うようになり、その影響が現代日本にも引き継がれているのです。一番いい例が交通信号です。進め信号のランプは世界共通で”Green”ですが、日本では”青信号”と現在でも言っています。