タンスの衣類を整理していたら、長い間忘れられていた綿パンが出てきました。 洗濯してもシミがとれず、しまい込んでいたものです。
たまたま「スポッとる」(右写真)というシミ抜き剤を見つけたので、試してみました。
染み抜き剤を試してみようと思った
タンスから出てきた白い綿パン
この綿パンを買ったのはもう10年以上、いや20年前かもしれません。 買ってまもなく草か何かの大きなシミがついて取れなかったのですが、作業着にしてしまうにはもったいないという思いでしまったまま忘れられていたものです。
厚手の生地でシミがなければ好みのタイプです。試しにはいて見ると、(体型がそんなに変わっていないので)はけました。
また、この綿パンの他にもいくつか染み抜きしてみたい衣類が思い当たります。
シミ抜き剤スポッとるを買う
ちょうどこの時期、楽天で種類を多く買うと倍率upするポイントキャンペーンをやっていました。
キャンペーンのお薦め商品の中に右の染み抜き剤を見つけ、レビューの評判も良かったので買ってみました。
白い綿パンのシミ抜き
さっそく綿パンの染み抜きを、説明書に従い試してみます。
1.処理前の洗濯
①通常通り洗濯する
染み抜き処理の前に通常通り洗濯のみを行います。乾燥はしません。
綿パンはもちろん洗濯してしまっておいたのですが、今一度洗濯機にかけました。 右は洗濯後のシミの具合です。膝の部分の汚れがいくら洗濯しても取れないシミになっています。
2.処理1回目
②シミにスポッとるを塗る
洗った後の濡れた状態で、シミの部分にスポッとるを塗ります。
③室内干し
室内で干して乾かします。乾燥時間の目安は6時間以上。
室内で干すのは直射日光に当てると変色する可能性があるからです。
乾燥とともにシミが薄くなります。ズボンの乾燥後は右の写真のように洗濯で取れなかったシミがずいぶん落ちています。
3.処理2回目
一回目の処理でシミの取れ方に不満の場合は次のようにします。
④スポッとるを再塗布
乾燥した後も残ったシミの部分にスポッとるを塗ります
⑤室内干し
室内干しで6時間以上乾燥します。
これで右の写真のように一段とシミが取れました
これでも不満な場合は更に上記手順④、⑤を繰り返します。 やり過ぎてもシミ周辺が綺麗に成り過ぎ目立ったりしますので注意です。右の写真でもその傾向が出ています。 スポッとるでシミが溶けて輪状に際付きが出ることがありますが、これは後の洗濯でとれます。
4.処理後の洗濯/乾燥
⑥シミが満足できるくらい薄くなったら、最後に通常の洗濯・乾燥をしてできあがりです。 私の綿パンは普段着としては十分に復活しました
カラーシャツの染み抜き
次に試したのがカラーシャツ。これも派手な色でわかるように若いときに買ったもので、余り着た記憶がありません。
通常洗濯後
通常の洗濯ではいくら洗濯してもこれ以上は取れません。
シミの原因?特殊な冷や汗でもかいたのかなあ?
処理一回目
洗濯後濡れている状態で、シミのあるところにスポッとるを塗布し、部屋干しました。
右の写真は乾燥後ですが、シミはかなり取れ目立たなくなりました。
処理2回目
この状態で、残っているシミ部分にスポッとるを塗布しましたが、ここでスポッとるがなくなってしまいました。
2日間放置したところ、染みは一段と薄くなりました。
完璧ではありませんが普段着には着られるだろうということで、これまでにしておきます。
右の写真は洗濯乾燥後のものです。
スポッとるを使って見て
確かに洗濯で取れないシミが取れる
前記2例の他、写真は撮っていませんが、ワイシャツでも試したところ染みはほぼ完全に取れましした。
得意・不得意がある
全てのシミが完全に取れる訳ではなく、酵素で分解するので食べ物、植物など有機物に力を発揮するようです。 礼服とペアでたまにしか着ない白のワイシャツの襟や袖の黄ばみなどにも有効でしょう。
反面、マニュキュア、ペンキ等の化学的な汚れはには効きません。
目的により手間をかけたり、割り切ったり
上記紹介した例よりもっと手間をかければ、しつこいシミをほぼ完璧にきれいにすることもできるようです。説明書には墨汁、カビ、血液など落ちにくいシミには、7回も繰り返す手順があります。
その分手間と価格が高いすぽっとるの必要量も多くなりますので、シミ抜きの価値とのバランスを考えたいところ。カジュアル着なら、ある程度取れて目立たなくなれば良しと割り切ることも必要でしょう。
普段着には過炭酸ナトリウムがお奨め(2016.6.23追記)
下記記事で紹介しているように、最近は衣類の染み抜きに過炭酸ナトリウムを使うようになりました。白い綿パンの染みやワイシャツの襟の黄ばみをコストパーフォーマンス良くきれいにできます。
スポッとるは、アルカリ洗剤が使えない高級衣料向きといえそうです。