UPS (4)BY50Sの入力電圧異常検出を高感度に変更

UPS正面表示53-2 UPS BY50Sは入力電圧感度を2段階に設定できることがわかり、感度に設定変更しました

BY50Sは入力電圧感度を2段階に設定できる

取扱説明書 に入力電圧感度についての説明と設定の仕方の記載があります。

入力電圧感度とは、AC入力の停電などの電圧異常を検出するときの基準電圧範囲のことで、BY50Sでは下表のようになっている。

標準
電圧感度
AC86 ± 3 ~ 114 ± 3V

電圧感度
AC95 ± 3 ~ 108 ± 3V

出荷設定は標準です。上の写真は高感度の設定を表す窓表示です。 電圧感度にすれば、比較的小さな電圧の低下でも動作してカバーしてくれるということです。

メーカーはなぜ電圧感度で出荷しないのだろう?電源事情が悪い地域ではしょっちゅう動作し、ブザーがうるさいから?でしょうか。

実は、我が家のホームサーバーはほんのたまにですが、操作中に落ちてリセットすることがあります。HDDを積み過ぎて付属の電源では負荷が重過ぎるのかなと思っていたのですが、原因に一時側のAC電圧の低下もあるかもしれません。

というのは、UPSのデータログを、7/8~7/15の約一週間分みてみると、平均は103Vくらいですが、最低は98.3V、最高は106.7Vと思っていたより変動が大きかったのです。長期的にはもっと下がることもあるのではないかと懸念されます。その場合でもUPCを高感度に設定しておけばカバーしてくれるだろうと期待できます。

というわけで、感度に設定して運用してみることにしました。

入力電圧感度を高感度に設定変更する

PowerActProには、[環境設定]に入力感度設定の項目があるのですが、BY50Sでは設定はできません。 本体の電源スイッチの上にある「ブザー停止スイッチ」で、以下のようにして行います。

窓表示オフ  事前準備としてバックアップしている機器の電源オフなどをして、UPSの電源をオフします。

1.UPS動作モード設定に入る

「電源スイッチ」OFF状態(写真右)で、「ブザー停止スイッチ」を押したまま「電源スイッチ」をONする。
状態表示窓が[5C]になる。
窓表示55

2.入力感度設定モードにはいる
  1. 「ブザー停止スイッチ」を短く(一秒以下)押し、表示窓を[55](入力感度設定)にする。
    • ボタン動作:[5C] → [55] → の繰り返し
      ([5C]はコールドスタートON/OFFの設定)
  2. 表示窓が[55]の状態(写真右)でブザー停止スイッチを長押し(1秒以上)して入力感度設定モードに入る。

3.入力感度を選択する

ブザー停止スイッチをを短く(一秒以下)押し、表示窓を[53](高感度、写真右)に切り替える

  • ボタン動作:[51](標準) → [52](低感度) → [53](高感度) → の繰り返し
    (BY50Sでは[51](標準)と[52](低感度)は同じ設定になる)
4.電源スイッチをオフし、UPS動作モード設定を抜ける

要するにモード移行は長押し、選択は短押しです。

以上でUPSの設定が完了しましたので、バックアップ機器を元通りに接続、UPSを電源ONして作業完了です。

動作検証

高感度モードでの動作検証は、AC電源電圧を可変できるスライダックといわれるトランスがあれば実験できるのですが、手元にないのであきらめて実際に動作するのを待つことにします。 幸いBY50Sはログが記録されるので、夜中や不在中に動作しても見逃すことはないはずです。

前編記事     UPS (3)PowerActProのインストール~自動PCシャットダウンと自動復帰

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