春の里山で見つけた花 -春の花シリーズ3-

ミツバツツジ拡大s

平地で桜は終わった時期でしたが、友人に「近所の里山に桜とは違うピンクの花がたくさん咲いているので見に行こう」と誘われて行ってきました。4月21日のことです。

 

小葉の三つ葉つつじ

ピンクの花がたくさん咲いていた

山の中腹に登ると、ピンク色の花が咲く低くて細い木がたくさんありました。友人曰く、これでももう時期を過ぎてしまっていて、一週間ほど前はそれはもう花盛りだったと言います。

ミツバツツジ1

近くに寄って花を見ると下の写真のようになっています。友人も私も植物に疎く、何の木だかわかりませんでした。

ミツバツツジ拡大

後で調べてみると枝先に三枚の葉がついていますので、三つ葉ツツジの仲間とわかりました。

本来の「三つ葉ツツジ」は関東地方から近畿地方東部の太平洋側に分布し、主にやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育し、雄しべが5本であることが大きな特徴です。
しかし写真の三つ葉ツツジは雄しべが10本ありますので、葉が多少小さい「小葉の三つ葉ツツジ(コバノミツバツツジ)」と判りました。本州中部以西から九州まで分布し、特に乾燥したアカマツ・コナラ林などでかなり普通に見られるという。

タラノキ

頂上付近で見つけたタラノキ?
タラノキ
タラノキではなくウルシ

頂上の少し広い所にでると、下の写真の植物が所々に生えていました。

これは一目で「鱈の木(タラノキ)」と思いました。花ではありませんが赤く色づいて綺麗だなと。

ところが詳しい方から写真の木はタラノキではなくウルシだという指摘をもらいました。お詫びして訂正します。(2023.5.10)

タラの芽

タラの木の新芽が有名な山菜としてのタラノメですが、芽を取るにはもう時期が遅すぎました。

なお、タラの芽採集のマナーがあるそうだ。通常は複数ある枝の頂芽のみを採集し側芽を残す。そうでないとその枝は枯れてしまう。また幼い一本立ちのタラノキの芽を取るとその幼木全体が枯れてしまう。

山桜

4月21日に満開の山桜

一本だけですが、平地の桜に遅れて咲く野生の山桜がありました。人目に触れず咲いているのがもったいないような気がします。

山桜

庭の松

山ではありませんが、庭の松の新芽が元気に伸びてきています。この新芽は「ミドリ」とか「ろうそく」とか呼ばれます。

松の芽

下の写真では、芽の柱の部分に突起がついています。これが松の雄花です。一般の花とは姿形が全然違いますが、また違った美しさがあります。

松の雄花

なお、これには未だ雌花がついていませんが、ミドリの先に赤い小さな玉のようなものがつきます。

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コメント

  1. Pine Cone より:

    上の写真で『タラノキ』とありますが、これはタラではなく、どう見ても『ウルシ』だと思われます。
    新芽はタラもウルシもクルミも良く似ておりますが、これをタラと間違えて食べると大変なことになります。
    ウルシにかぶれない人は食べてもおいしい、と聞きますが、多くの人はウルシにかぶれることが多く、そういう人がこれを食べると気管支の先までかぶれてしまうらしく、大変なことになります。
    キノコ同様、春の山菜は毒を含むものがいくつかあります。
    採取するばあいはお気をつけてください。

    • e-farmer より:

      えーウルシだったんですか!
      ウルシはもちろタラの芽も実際には食べたことがありません。私は小さい頃からウルシにかぶれたことが多いので耐性ができていて今は殆ど大丈夫ですが。

      この記事は直ぐに修正して、遅まきながらタラの芽の見分けがつくよう勉強します。
      コメントありがとうございました。

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