電動コンクリートミキサー ミナト MMX-30

昨年秋から始めた排水関係の工事は、排水の配管ができて元の水路(窪地)を埋める段階になりました。埋め立ては土砂を入れるだけでなく土留めのコンクリート工事をしたいのですが、人力でコンクリートを練るのは体力に自信がありません。動力式のコンクリートミキサーは高いものと思っていましたが、調べてみると小型の電動ミキサーが案外安く売られており、思い切って購入しました。

電動コンクリートミキサーの入手と組み立て

ミナト MMX-30を選択

コンクリートは砂利セメントを、モルタルはセメントを混ぜて作りますが、それを電動で混ぜる機械が電動コンクリートミキサーです。他の用途として土、肥料、飼料の混合やイモ洗いなどにも使われるようです。

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いくつかの種類が売られていますが、サイズ・価格ともDIYに丁度手頃だったので、右のミナト電機工業のMMX-30を選びました。

  • 電源:AC100V
  • 最大出来上がり容量:30L(1.25切)
  • 半組み立て式

ミナト電機のブランド(製造は中国)で、自社の販売ページ、アマゾン、楽天、Yahooショップで売っています。
どれも価格は19,800円と同じですが、私はミナト電機ヤフー店で購入しました。

組み立て

届いたものは意外とコンパクトなほぼ正方形の段ボールに入っていました。下は蓋を開けたところです。

段ボールを開けたところ

他社のものは赤や黄色が多いですが、この青緑の色は良いですね。

半組み立て式ということで、箱から取り出すと下の写真の物が入っていました。

入っていた部品

組み立てにはナットを回すレンチが必要です。説明書をみながら問題なく組み立てでき、下が組み上がったところです。

組みがったMMX-30

年末で当面使用予定はなかったので、このまましばらく保管しました。

初めての使用と問題点2つ

年が明けて先日初めて使ってみました。

最初スイッチをオンしてもドラムが回転しない

まず、スイッチをオンしてもドラムが回転しません。ウーというモーター音は聞こえます。おかしいなと思って手で手伝うように回したら回転しだしました。

以降はスイッチオンで常に回転するようになったので、実際にコンクリートを作ってみましたが、回転が止まるようなことはなくコンクリートミキサーとして使えました。

実際に使って確認できた要領

試用してわかった使い方の要領等は以下の通りでした。

  • 移動は車輪で楽
    車輪がついているので回転ハンドル側を持ち上げれば楽に移動できます。
  • 小型スコップを使用
    口の直径が255mmと小さくて通常のスコップは大きすぎます。私は普段から小型スコップを使っていて、この方が体力的にも優しいです。
  • 量に応じてドラムの傾きを調整
    量が少ないときは口からこぼれるギリギリまで傾けないとうまく混合できません。
  • 小型のトロ箱(舟)で受ける
    取り出し時に受けるものは、小型(59cm×33cm)のトロ箱が丁度良いです。私の場合、7分程度まで入れるのが一人で運べる限界です。
  • 音はします
    大したことはなく工事機械ならこんなものでしょう。

水がジャジャ漏れ

ゴムパッキンがはみ出ている

試用したあと、ドラムを回転させながら水で洗っていたら水がジャジャ漏れするではありませんか(≧◇≦)

内部を見ると写真のようにドラム中央の接合部にあるゴムパッキンがずれています。これじゃ漏れて当然でしょう。(o_o*

こんな状態でビス止めするなんて考えられない。どんな人間が作業しているのか。それに検査すれば一発で分かるだろうに。(かく言う私も組み立て時には気が付きませんでしたが)

ゴムパッキンのずれに対処

修理

これくらいは自分で治せるだろと思い、分解を始めました。

分解

ドラムの上側半分を外した状態

まず攪拌板を止めている二か所のビス・ナットを外します。先が通常(#2)より大きい#3のドライバーが必要です。

次にドラム同士を止めている6か所のビス・ナットを外すとドラムの上半分が取れました。

右はドラムの上半分を外した本体側です。

ゴムを取り外す

ゴムパッキンを剥がし、残った接着剤も取ったところ

外した方のドラムにはゴムパッキンが黄色のボンドG17のような接着剤で固定されていましたが、剝がし取りました。

パッキンやドラムに残った古い接着剤も綺麗に取りました。(右の写真)

仮止めで確認

仮にゴムパッキンを置いてみた

右は改めてパッキンを置いてみたところで、位置決めのためビスを仮に差し込んでいます。

パッキンはやや短めですが内側にハミ出るほどではありません。

なぜ内側にはみ出すような不良になるのか不思議です。

パッキンの接着

ゴムパッキンの接着

改めて接着剤を塗ります。ボンドG17を使いました。

パッキンをつけ、ビス・ナットで仮固定します。ビスの間がやや内寄りになるので、写真のようにクランパーで固定しました。

再組み立て

G17は速乾性ですからパッキンが動かなくなったら、直ぐクランパーとビスを外し、ドラムをもとの形に合体し、ビスナットで固定しました。
接着剤は元と同じように片面しか塗っていませんが、接着材の目的は組みつけるまでの固定であって、水漏れ防止が目的ではないと思われます。

商品説明に「水漏れがすることがある」と書いていますが、きちんと組み立てられていれば漏れることはないと思います。

ミナト電機への問い合わせ

不具合について販売元に問い合わせました。

1.最初ドラムが回転しなかったが、今後このままで大丈夫か?

A.ベルトのなじみができていなかったのではないかと思われる。そのまま使用して様子を見て下さい。

2.ゴムパッキンがずれて水漏れがする。検品をしているのか?

A.中国生産で、日本では検品していません。現地ではしているはずだが再度徹底します。
その品物についてはお客様で外して組みなおしてみてもらえませんか?
(組みなおし手数料の申し出等はありませんでした)

コンクリート作業のコツなど

コンクリート作業はお手伝い的には何度か経験がありますが、自分だけで行うのは最近になってからで初心者です。注意点などを自分のためにメモしておきます。

混ぜる比率

買ったセメントの袋には、重量比で

  • コンクリート セメント:砂:砂利=1:3:3
  • モルタル   セメント:砂=1:3

と書いてありました。この比率が一番強度が出るということであり、実用上はそれほど正確である必要はありません。要は砂や砂利は骨材で、セメントは接着剤であることを理解して目的に応じて調節すればよいと思います。

私はモルタルで、強度より表面をきれいにしたい場合は1:2 ~ 1:2.5にしています。

混ぜる順序

通常下記順序で行うとうまく混ざります。

  1. 砂とセメントをよく混ぜる
  2. 砂利を追加する
  3. 水を追加して混ぜる

人力でも機械でも同じです。

水と固さ

作業しやすい固さになるよう水の量を調節します。例えばモルタルを垂直面に塗り付けたい場合は固めにしないと落ちてしまいます。

水を少しづつ加えるのですが、もう少しというところで加える水の量はたいへん微妙で、慎重にしないと直ぐ過多になります。加えすぎた場合はセメント等を追加して調節します

攪拌する

型枠にコンクリートを流し込む場合、棒でつついたり、攪拌機を使って空隙をなくします。そうしないと出来上がりの強度が落ちてしまうからです。

表面仕上げ

コンクリートの土間など鏝(こて)で押さえることで砂利を奥に沈め表面を平面にできます。数回行うと一段ときれいな平面に仕上がります。

逆に、箒(ほうき)ではいて筋模様をつけて滑り止め仕上げとする方法もよく用いられます。

細かいカラー砂利のコンクリートを塗り付けた後、少し乾いた時点でセメント成分を洗い流してカラー砂利を露出させる洗い出しという技法があります。

ミキサーを空練りだけに利用する方法もある
  • ミキサーは水練りがうまくいかないことがある。
    量が少なめのモルタルを固めに練ったときボロボロとした粒の塊になりました。水を入れるまではミキサーを使い、水練りだけは人力でした方が良い場合があります。
  • 使用後の掃除を楽にしたい
    何日か連続して使う場合毎回使用後の掃除が面倒ですが、空練りだけだと掃除は最終回だけで済ますことができます。万一取れにくいときは攪拌板を外し、砂利を入れて回せばきれいになるという情報もあります。

ミキサーがあると本当に楽で、コンクリート工事が楽しくなります。
今回の土木工事のためのアイテムとして、他に一輪車の代わりに使う運搬車も買いましたが、別途下記記事で紹介しています。

ダンプ機能付き四輪運搬車 ミナト MTC-300A
ダンプ機能付きの四輪運搬車、ミナト キャリートラック MTC-300Aを紹介します。昨年秋に排水路の改善工事を始めましたが、前の記事で紹介したコンクリートミキサーとともに先で必要になるだろうと買っておい...
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