iPadをカーナビとして使ってみた

iPad取付例

代車にカーナビが欲しい

車を修理中の間、相当古い旧型のホンダフィットを代車として借りた。無料で借りているので古いのは仕方ないが、カーナビがついていないのが遠出の時に不便だ。スマートフォンのカーナビアプリでも結構使えるのは知っていたが、今はタブレット(iPad Air2)が手元に有るので活用しようと思いたった。

【追記】今回再び代車を借りて高速道路で使用する機会があり、分かったことを追記しました。(2017.3.27)

iPadの車載取付

タブレット用車載ホルダー

どうやって車にとりつけるかだが、ネットで調べると「タブレットの車載ホルダー」なるものが売られている。

取付の加工が不要な吸盤方式で、評判の良いサンワのタブレットPC用車載ホルダー(右リンク)を購入した。構造はダッシュボードに吸盤で固定されるボディ部と、タブレットを挟み保持するホルダー部がボールジョイントで繋がっている。

  • 車のダッシュボードに吸盤で取り付け

    吸盤はゲル質の特殊吸盤。取り付け面の凹凸により取り付けられない場合は付属の金属プレートで対応。奥の吸盤と手前の支点の2点で支えるので、ダッシュボードに幅7cm奥行き12.5cmの平らなスペースが必要

  • 位置・向きの調整

    タブレットは上下、左右、前後に位置調整可、ボールポイントジョイントで首振り可。

  • 取付可能サイズ

    上下方向に挟み込みで取付。挟む隙間のサイズは150mm~200mmで、7~10.1型のタブレットに対応。iPadAir2は縦にすると大きすぎ、横方向のみ取付られる。iPhone6は縦方向でも寸法不足で適合対象外だったが、付属の大きい方のラバーグリップに取り替えることにより取付可能だった。

取付位置の決定

取付位置をアダプタを仮置きして、運転席から見易い取り付け位置を検討した。

エアバッグ飛び出し位置は避ける

助手席につける場合、エアバッグに注意が必要です。エアバッグが飛び出す位置は避けないと、いざというとき、タブレット飛んできて顔を直撃する危険性があります。

センターコンソール上部以外に適当な場所がない

色々な位置を検討したが、結局販売店推奨のカーステレオやエアコン中央吹き出し口のあるセンターコンソール上部に決めた。カーステレオを塞ぐがここしかない。タブレットを跳ね上げ(ボールジョイントの機能)ればカーステレオも操作できる。

吸盤は面を選ぶ

取り付けアダプタの吸盤は、平面に近い凸凹のない面が必要である。

今回取付ける車で懸念されるのは、コンソール上の天面が若干カーブしているのと、表面にテカ防止の細かいざらつきがあるので吸盤がしっかりつくかどうかであった。接着剤で補助プレートを接着する方法もあるが、借用車なので接着剤は使えない。

アダプタの取付

取付アダプタを仮止めしたところ

取付作業

吸盤を当て固定用レバーで吸着

実際に吸盤の保護シートを外して押し付けながら固定用レバーを回すと、ねっとりした特殊吸盤のおかげでしっかりくっつき、外れるような心配はなかった。表面の凹凸がもっと荒ければこうは行かないかもしれない。

ホルダー部(保持アーム)の設定とiPadの挟み込み

ホルダー部のボディ部からの出量位置とホルダー部の高さ位置を使いやすいところに調節した後、iPadを横向きに取り付けたのが下の写真。

タブレットの固定は上下中央から挟み込みだが、バネが効いて外れる心配はなさそう。iPadに傷防止のカバーを付けているが、iPadが薄いので厚み方向は余裕があり、全く問題無い。

横から見た取付

取り付けた状態を横から見たところ

下部の振動対策

ホルダー部(保持アーム)はボールジョイントで首振りして方向を自由に調節したり、大きく跳ね上げたりできる。動きの堅さはネジの締め具合で加減する。

ボールジョイントを手で動かせるくらいに設定すると、固定されていない下端が車の振動で振れ、ステレオの操作ボタンなどに当たってガタガタしそうだ。この対策は、ホルダーの車と当たる所に付属の保護スポンジを貼り付けて対処する。

以上で取り付け完了。実際走行しても取り付け上の問題は無かった。

カー電源アダプタ

長時間使うカーナビの場合、iPadの内臓バッテリーが消耗するので、車から電源をもらう必要がある。シガーライター用電源にUSB充電アダプタを付けて接続した。このアダプタはiPhone用に買っておいたUSB端子形状の出力のものだ。

タブレットの電源容量に注意

ところが電源を外部から供給しているのに、iPadの内部電池容量が徐々に減っていくのだ。最初電源アダプタが壊れているのかと思ったが、良く考えるとiPadは2A充電なのに、充電アダプタの出力容量が1Aしかないからだった。iPhoneでは0.5A~1Aで良かったが、iPadでは不足する。

急遽2.4A出力の右の充電アダプタを購入した。

  • 品名:USBカーチャージャー
  • 2ポート、24W 4.8A(1ポートあたり2.4A)

電源容量が大きくて質感も良く、2ポートなので同時にiPhoneも充電できる優れものだ。

これでiPadを使用中もちゃんと充電するようになり、安心して長時間使用できる。

電源アダプタ2種

従来のアダプター(左)と購入したアダプター(右)

ナビアプリの選択

スマホやタブレットで使えるカーナビアプリはたくさんある。今回無料のものの中から使えそうなアプリとして下記3つを試してみた。

  • Yahooカーナビ
  • MAPIPO
  • ナビタイム

まず、ナビタイムは、有料版は知らないが、無料版は制限により使いにくくてダメである。

Yahooカーナビ

Yahoo地図との連携(混雑状況、雨雲レーダー)が良い。渋滞・規制情報もある。ルート候補はお奨め、高速優先、一般優先の3種だけで、経由地も設定できるが融通性は余り無い。ちょくちょく評価を求めてくるなどうざい面もあるが、総じて車載カーナビとして満足できるレベルであり、これだけの機能が無料なので文句は言えない。

高速道路専用表示モードがある【2017年3月27日追記】

高速道路では専用カーナビと同様に高速道路専用モード(サービスアリア・インターチェンジの表示)になりわかりやすい。

今回スマートインターを利用したかったのですが、案内されませんでした。

MAPIPO

これまでのカーナビより斬新な面が多く良いと思ったので、少し詳しく説明する。

ストリートビュー

google Mapと提携していて、画面を2分割してその片側にgoogle Mapのストリートビューが表示できる。実際の写真が表示されるのでわかりやすい。

経由地の設定と解除がやりやすい

下道で近道を選択したいのにナビの案内は思い通りのルートを提示してくれないことが多く、私は経由地を設定することで思い通りのコースを指示している。MAPIPOのルート候補は一般と有料の2種類のみであるが、その経由地の設定と解除がやり易いのでカバーできる。

記憶できるコースと地点が5件まで

これは欠点だが、記憶できるコースと地点がそれぞれ5件までと少ない。地点についてはiPadの連絡先に保存しておいて、必要なときコピペすればカバーできる。

高速道路専用の表示モードはない【2017年3月27日追記】

専用カーナビのように高速道路専用の表示モードはありません。

今回スマートインターを利用する案内をしてくれました。

カーナビとして使ってみて

実用になる

精度

GPS精度は、トンネル以外は専用カーナビと同等で問題無し。(トンネル内はGPS電波が受信できないが、ジャイロでの補完機能がない)

取付場所

取付場所は固定可能性、見やすさ、操作性、安全を考えればセンターコンソール上部になるだろう。その場合既に古いカーナビがある場合の同時表示は無理。オーディオはタブレットをはね上げて操作は可能。

N-BOXには取付しないことにした

修理が終わったN-BOXが戻ってきたので取付を検討してみた。

助手席の前はエアバッグを考慮すると危険で、やはりセンターコンソール上にしかスペースがない。この場合現行カーナビの上に被せることになり、併用はできないので、どちらか一方を選択しなければならない。後述のように、総合的にはパイオニアの専用カーナビの方が使いやすいと判断し、結局N-BOXには取り付けしないことにした。

タブレットナビの良いところ

車に搭載の専用カーナビと比べて長所・欠点をまとめてみる

画面が大きい

NBOXで現用の専用ナビは6形で、操作ボタンを表示すると地図の表示面積が小さくて見づらい。その点、iPadAir2の9.7インチの画面は大きく、画面2分割でもそれぞれが見易い。

地図の拡大縮小・移動が楽

プラス・マイナスボタンだけでなく、2指タッチでの拡大縮小が使え、地図の移動(スクロール)も楽。専用ナビは、特に地図上での移動がやりにくいのが日頃から不満なところである。

地図データが最新で関連情報が豊富

ナビのデータが意識しなくても更新されるが良い。お店など関連情報も含め最新だし、店の数も多い

専用カーナビは自分でデータ更新が必要で、地図データの更新が有料だったり、無料であっても手間がかかったりする。
NBOXにつけているパイオニアナビでは3年間ネットからダウンロード更新が無料である。しかし、先日実際実施したところ、更新作業に90分もかかった。
また店の情報量が少なく、情報が古くて今は無い店もあったりする。

アプリが変えられる

タブレットはアプリを選べるし、2種以上のアプリを同時動作させることも可能。

  •  自分に合うものを選べる。
  •  場合に応じて使い分けできる
    私はYahooナビとMAPIOを使い分けています。例えば、高速に入るまではスマートインターを案内してくれるMAPIOを使い、高速に入ってからは高速道路専用表示になるYahooナビを使います。【2017年3月27日追記】

専用カーナビナビの操作性が悪くてもどうしようもないが、タブレットのアプリなら自分に合うものを選択できるし、アプリのバージョンアップも期待できる。

出発地点や出発時刻を自由に設定できる

専用ナビ(現状使用しているパイオニアのナビ)は出発地は現在地で今すぐ出発が前提になっているが、ナビアプリでは出発地点と時刻を簡単に設定できる。事前に所要時間等を調べて旅行を計画する時便利です。(専用カーナビでも出発地や出発時刻を指定できないことはないが、詳細メニューの奥のほうにあり設定が面倒です)

取り外しできる

取り外しが簡単にできる。と言うより、車を離れるときは盗難防止のため取り外して隠した方が良い。その場合車載アダプタは残ります。

連絡先にある住所のコピペで簡単にルート検索できる

連絡先にある情報やwebの情報をカーナビに手入力するのはめんどうであるが、タブレットならコピペできる

タブレットナビの良くないところ

  • 車載のスペースや固定に困ることがある

    固定のためのスペースが要る。車種により取り付け困難なこともある。
    使わないときにも固定具が残る。

  • 到着予想時間は専用カーナビの方が正確

    現状のアプリでは渋滞考慮が不十分なのか、所要時間が短めに出る傾向。渋滞については地図アプリでは渋滞表示機能が出てきており、これから改善が期待できる。

  • ルート候補が少ない

    無料アプリだからかもしれないが、ルート検索で案内される候補は2~3種類であり、専用カーナビで6ルートの候補が示されるのと比べると物足りない。

  • 連携機能がない

    車に装備のETCカード、VICS(Vehicle Information Communication System)、車速センサー等とは接続されていないので、これらとの連携による機能はない。

カーナビとして専用カーナビを超えたか?

タブレット+ナビアプリのカーナビ利用は、最新の専用カーナビと比べて、優れている点も多い。現状専用カーナビが無いか、あっても古くて使いにくいときは、専用カーナビの代用として十分使える。iPad以外にもNEXUS7も評判良いし、画面が大きいスマホも良いのではなかろうか。

ただし、最新の専用カーナビに比較して総合的にはまだ劣っており、車に専用カーナビがあるのであれば交換しようとは思わない。専用カーナビの情報不足はスマホでカバーすればよい。

タブレット(スマホ)の利用を考慮した車の設計を望む

スマホやタブレットが普及した今の時代の車は、以下のことを考慮して欲しいと思う。

タブレットの車載固定

スマホやタブレットを取付しやすい配慮、電源供給USB端子の設置。

連携のための情報提供

ETCカード、VICS、ジャイロなどの情報をタブレット側に供給する。電源供給を兼ねたUSB端子で良い。あとはアプリ側での情報活用次第である。

オーディオ:音源とナビをタブレットで担う方式

車の専用ナビはオーディオ(音楽ソース、アンプ)を兼ねている。そこにスマホやタブレットが無線で接続されるようになってきて、スマホの音楽が聞け、電話もナビのマイクで応答できるようになった。

これからの車のオーディオはアンプのみで、音楽ソース、ナビ、通信(電話)をタブレット(またはスマホ)が担当するシステム構成ができれば無駄が無くて良いと思う。

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